これは したり ~笹木 砂希~

ユニークであることが、ワタシのステイタス

夏バテ防止に何食べる?

2019年08月19日 20時33分49秒 | エッセイ
 熊谷には負けるが、私の家は、夏暑くて冬寒い練馬にある。お盆に、掃除をしようと部屋のドアを開けたら、廊下で蜘蛛のような虫が死んでいた。しかし、よく見ると、蜘蛛ではなく蚊であった。結構大型で、足が白黒のシマシマであることから、ヒトスジシマカと思われる。デング熱が流行したとき、戦犯とされた蚊だから、刺される前に死んでくれてよかった。
 死骸を片づけながら、単純な疑問がわいてきた。
「何で死んだんだろう。熱中症?」
 さあ、知りません。

 こう暑くては体に悪い。精のつく食べ物を検索しところ、「フカヒレ」がヒットした。
「えー、フカヒレ? ホント?」
 私はフカヒレが大好きだ。スタミナはさておき、美容によさそうなイメージが大きい。
「だったら、試してみないとねっ」
 よい口実を見つけ、ルンルンしながら中華料理屋さんを探し始めたのであった。
 その日は、新宿で映画を観る予定だった。新宿三丁目近辺を検索したところ、ランチにフカヒレ姿煮のある店を発見し、すかさず予約を入れる。
 フカヒレ姿煮は、前菜のあとに運ばれてきた。





「あれえ~?」
 ちょっとたじろぐ。
 今まで食べたフカヒレと形が違ったからだ。
 こんなのや



 あんなのは、どれもクロワッサンみたいになっていた。



「何で、フリル全開みたいな形なんだろう」
 やがて理由がわかった。これまでのフカヒレは背びれの部分だったが、これは胸びれらしい。要は、部位の違いというわけだ。多いに納得。まろやかであっさりした醤油味で、かなりイケた。
 しかし、この店のウリはフカヒレではなく、北京ダックであった。客の目の前で、焼き上がった鴨を丸ごと一羽、カットしながら給仕してくれる。その多彩なバリエーションは、「これまで食べてきた北京ダックは何だったんだ」と考えさせらるほど、お見事だった。



「皮に砂糖をかけたものです」
「うめー」
 砂糖をかけると、タレの香ばしさが引き立ち、皮の旨味が倍増する。



「野菜とおつつみしたものです」
「う、うめー」
 一般的なダックだが、肉の部分が大きい気がした。味噌もいい味だ。



 長崎の角煮まんじゅうを彷彿とさせる食べ方もあった。
「蒸しパンにおつつみしたものです」
「ううう、うめー」
 さらには、北京ダックつゆ出汁そばが提供され、食材となった鴨さんを無駄にしない工夫がある。



「ああ、ちゃんと鴨の味がする~」
 食べ終わったところで、体内に、やたらと活力がみなぎっていることに気づかされた。前言撤回をさせていただきたい。
「夏バテ防止には、北京ダックよ!」


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 「いとをかし~笹木砂希~」(エッセイ)
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コメント (8)
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