これは したり ~笹木 砂希~

ユニークであることが、ワタシのステイタス

人形ごっこ

2011年08月18日 20時10分34秒 | エッセイ
 今日は、都心でも、この夏一番の暑さを記録したらしい。
 暑い日の遊びとして、何を思いつくだろうか。プール、水遊びなどを思い浮かべるのではないか。
 だが、私の場合は人形ごっこである。
 20ウン年前の少女時代、夏休みといえば午前中は宿題をし、午後はクーラーの利いた室内で、姉や妹と人形遊びに興じながら、両親の帰りを待ったものだ。健康的ではないが、熱中症の心配もなく、それなりに楽しかった。
 人形はリカちゃんにモエちゃん、パットちゃんの3体があり、着せ替えや買い物、おしゃれ、料理などをさせて遊んでいた。おそらく、何年も前に廃棄処分となったと思われる。

 そんなことを思い出しながら、今日は部屋の片づけをした。本や雑誌などをジャンジャン捨てたあと、小物入れに取り掛かる。そこには、娘が幼い頃に遊んだ、「ぷちサンプルシリーズ」というおもちゃが入っていた。
 たしか、「スーパー」と「ファミレス」だったはずだ。本物そっくりの、牛乳やハム、チーズなどが見事である。



 食パンに肉、刺身などもよくできており、「ほー」と感心した。



 買い物に使うカゴやカートも用意されている。



 私が使っていた人形ごっこの道具より、ずっとリアルで素晴らしい。ちょっと遊びたくなってきた。しかし、人形がない。

 そうだ、もらいものが……。

 少々前に、友達からいただいた「歳三くん」を思い出し、袋から引っ張りだした。
 買い物するのも、料理するのも、女の子である必要はない。歳三くんに黄色いカゴを持たせ、商品を入れていく。牛乳、ジャガイモ、肉……。
 会計をすませて、スーパーの白い袋に詰めると、なかなか様になっている。



 とても、新撰組・鬼の副長と呼ばれた男とは思えない。可愛いものだ。
 あとは、これを料理して、シェフの歳三くんに早変わりとなる。きっと、包丁の代わりに、日本刀を使うのだろう。



 ああ面白かった。
 私の短い夏休みは、今日で終わりだ。明日からは、また仕事が待っている。
 残暑の厳しい日には、また歳三くんと遊ぼうかな。



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 「いとをかし~笹木砂希~」(エッセイ)
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コメント (11)
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