これは したり ~笹木 砂希~

ユニークであることが、ワタシのステイタス

糖質制限ダイエット

2010年08月15日 20時16分15秒 | エッセイ
 お盆に合わせて夏休みを取った。
 仕事に行かずにすむことはうれしいが、動かないと太る。しかし、今年は強~い味方があるから大丈夫なのだ。
 先日読んだ、京都の名医・江部康二氏の『やせる食べ方』という本は効く。



 この本には、炭水化物を中心とした糖質を除去することで、肥満ホルモンを抑制しやせる、糖質制限ダイエットの方法が紹介されている。ご飯やパン、麺類はもちろんのこと、芋類、かぼちゃ、ニンジン、果物なども控えるようにする。糖質の多い調味料などにも気をつければ、労せずやせることができるのだ。
 ダイエットは私の趣味のひとつなので、今までいろいろな方法を試してきた。その中でも、これはピカイチだと思う。即効性、安全性、持続性など、あらゆる点で優れている上、効果が高い。
 しかし、ご飯やパンが大好きという人にとっては辛いだろう。加えて、ビールや日本酒などの嗜好品も、糖質を多く含んでいるため我慢しなければならない。これを理由に挫折する人も多そうだ。
 好物のために体型を捨てるか、体型のために好物を捨てるか、といったところか。

 かくいう私も、炊きたてホカホカのご飯は好きだ。
 仕事がない日は、私が食事を作る。炊飯器のチャイムに呼ばれてフタを開けると、雲のように白い蒸気が噴き出し、艶やかな米粒が勢揃いして顔を見せる。

 うーん、美味しそう……。

 でも、私がもらえるのは匂いだけだ。「自分で炊いたのに、食べられないってどうよ!?」と疑問を感じつつ、家族の茶碗にご飯をよそう。私の茶碗は失業中だ……。
 湯気が立つアツアツのご飯に、ちょこんと載った明太子が目に入る。ご飯の粘りと明太子のつぶつぶが混じり合い、ほどよい辛さが口の中によみがえる。
 しかし、我慢、我慢なのだ。
 昨日は、もっと悲しいことがあった。
「砂希さん、筍ご飯を作ってみたの。食べない?」
 義母が腕をふるって、お手製の筍ご飯をこしらえたという。私は白米が好きだし、炊き込みご飯はもっと好きだ。筍ご飯なんぞ、年に数えるくらいしか食べられない。
「ハイッ♪」とおひつごといただいた。



 でもでも、私が口をつけたのは、ほんのちょっとである。やや薄味で歯応えの残った筍が、自己紹介をはじめたところで、お別れの時間となった。
「お母さん、もういいの? じゃあ、残りは全部ミキがもらうわぁ」
 ひったくられるように、娘におひつを奪われた。

 本当はもっと食べたかったよーーーっ!

 この心の叫びは、決して口に出せない……。
 愚かなことをしているのだろうかという迷いは、体重計に乗ったとき、いともたやすく消える。我慢した分、体重も体脂肪も減っているからだ。
 つまり、ダイエットは体重をコントロールするものではなく、自分自身をコントロールしていくものなのだ。成功すると、自分に自信がつく。
 がぜん強気になり、勢いよく仁王立ちになる。
 
 最後に笑うのは私よっ!!
 なんつって☆




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 「いとをかし~笹木砂希~」(エッセイ)
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コメント (14)
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