これは したり ~笹木 砂希~

ユニークであることが、ワタシのステイタス

ヤマザキ・コレクション

2010年08月01日 20時47分38秒 | エッセイ
 先日、エッセイ教室の課題を提出した。お題は「集める」である。

「集める」といえば、ヤマザキ「春のパンまつり」よね……。

 山崎製パン株式会社では、春になるとパンの外袋に点数シールを貼り、一定点数を集めた客に皿をプレゼントしている。安いパンには0.5点とか1点などの点数が、高いパンには2点、3点といったシールがついてくる。このシールをはがして専用シートに集め、20点とか25点といった基準点に達すると、パンの販売店でお皿と交換してくれるのだ。
 このお皿がまた洒落ている。フランスのガラス食器メーカー、アルク・インターナショナル社(旧デュラン社)製の純白の皿で、シンプルな美しさがある。毎年、皿のデザインが変わり、飽きさせない工夫をしているようだ。
 1981年から始まったこのキャンペーン、今年で実に30年目というからすごい。過去30年のお皿をご覧になりたい方は、こちらからどうぞ。

 この時期は、パンの売り上げが大きく伸びるそうだ。山崎製パンの社員の方にお会いする機会があったので、あれこれ聞いてみた。
「春のパン祭りは、いいアイデアですね。売り上げ倍増なんじゃないですか」
「ええ、おかげさまで。春という時期がちょうどいいんですよ」
「春がですか?」
「はい。今みたいに暑い夏は、喉ごしのいいものが好まれますから、パンは売れないんです」
「そういえばそうですね」
「あとは、お皿が丈夫で割れにくい、という点も評価していただいているようです」
「ええ、ウチにも7種類ありますよ。全然割れません」
「ありがとうございます!」

 わが家にある、ヤマザキパンの「白いお皿」は、実家や義母からもらったものだ。母も義母も、せっせとパンを買い、お皿と交換しては私に譲ってくれた。
 使用頻度が高いのは、この4枚である。平皿と深型皿は重宝する。



 逆に、全然使わないのは、中途半端に深みのある3枚だ。



 どのお皿にも、裏面に同じマークがついている。



 母も義母も高齢となり、パンをさほど食べなくなったようで、お皿をもらうことはなくなった。では、自力で集めようと思ったが、夫も娘もご飯党だ。パンは滅多に食べない。一人で頑張ったところで、期限内に点数がお皿分までたまったためしがない。
「パンも、福引みたいになればいいのに」と私はしょげる。

 地元の駅ビルでは、年末の買い物金額によって、福引券と福引補助券が配られる。福引券は1枚で1回、福引補助券は10枚で1回福引ができる。娘と順番を待つ長い列に並んでいると、見知らぬ奥様が「よかったら使って」と福引補助券をくれたことがある。10枚にならない半端な数の補助券は、持っていても役に立たない。ゴミにするくらいなら、誰かにあげようと考えるのだろう。
 礼を言って受け取り、手持ちの半端券と合わせて1回多く福引ができたが、私も娘もくじ運がない。参加賞の駄菓子「うまい棒」が1個増えただけだった……。
 友人も、ドーナツ屋のスクラッチカードは、店内にいる親子連れにあげるという。
 主婦の合理的な知恵と行動力には、教わることが多い。

 パンの点数シールも、不要な人が欲しい人に譲ってくれるといいのだけれど、いかんせん、出会いの場がない。お皿のためには、自分で集めるしかないようだ。それが、パンの売り上げを後押ししているのかもしれない。

 もう10年以上、お皿をゲットしていないから、来年は頑張ってみようか……。
 いや、買ったほうが安いかもしれない!?




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 「いとをかし~笹木砂希~」(エッセイ)
 「うつろひ~笹木砂希~」(日記)
コメント (18)
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