

(但馬ふるさとづくり協会転載許可済)
平成27年 第10回但馬検定(2級)問題より
【30】但馬を代表する5つの神社は総称して「但馬五社明神」
といわれています。次のうち、組合せが間違っているのはど
れでしょうか。
(a)出石神社-天日槍命-幟まわし
(b)粟鹿神社-阿米弥佐利命-瓶子渡
(c)絹巻神社-須佐之男命-御田植祭
(d)養父神社-倉稲魂命-お走り祭り
正解は、この組み合わせが間違っていますので、(c)の絹巻
神社-須佐之男命-御田植祭となります。
絹巻神社では、御田植祭はやっていません。御田植祭(お
たうえさい)をやる神社は、豊岡市佐野の雷(いかずち)神
社です。
あっ、そうそう。絹巻神社の祭神も、須佐之男命ではありま
せん。天火明命(あまのほあかりのみこと)、天衣織女命(あ
まのいおりめのみこと)、海部直命(あまべのあたいのみこと)
の三神です。
須佐之男命(すさのおのみこと)を祭神としているのは、同じ
く雷(いかずち)神社なのです。
あと、(a)出石神社-天日槍命-幟まわし、(b)粟鹿神社-阿
米弥佐利命-瓶子渡、(d)養父神社-倉稲魂命-お走り祭りは
組み合わせ正しいです。
『ぬくい』
「ぬくい」って分かりますね。「ぬくい」は但馬弁です。
「暖かい」の但馬弁なのです。
今年の冬は、雪もほとんど降らず陽気も暖ったかったですね。
こんな時「今年の冬はひどうぬくいな~。こんなぬくい冬は知らん
わ。カメムシも死なずによ~けまだおるわ」なんて使います。
「ぬくい」から派生して、ものを温めることを「ぬくめる」と言い
ます。「昔は学校のだるまストーブ、弁当をようぬくめとったんだ
で」なんて言いましたね。
寒くて、こじけた手を暖めることも、
「はよ~はよ~、ここにきて火ばちで手をぬくめにゃ~な」なんて
ばあちゃんは云っていました。
ところで、「ぬくい」の意味で全く別のことに使います。
「少し馬鹿」のことにも使います。
「おみゃ~あな、そんなぬくいこといっとったら、人にあは~にさ
れるで(お前、そんな馬鹿なこと言っていたら、人にバカにされて
しまうよ)」と云う時に使います。
「ぬくい」は恐ろしい言葉です。