
楽(たの)しみは バルってなによ ヤマナもね クイズの話 花が咲くとき
美容室にレジの修理に伺います。
外はパラパラ雪模様、
テレビは、本格的な冬の気圧配置と伝えます。
『奥さん、ロール紙の送りがおかしいですね』、
『預かって帰ってもよろしいですか』と話します。
「雪も降るし、寒い今日はお客さんも無いし、よろしいよ」、
「二人や三人のお客さんくらい、手書きで何とでもなります。持って帰ってよ~く調べて」と返事です。
外は相変わらず寒いです。
雪の降りようが激しくなってきたようです。
「それこそ、アトムさんに聞きたいことあるの」と、美容室の奥さんは話し始めます。
「アトムさんとこから来たクイズは、いつも楽しみに解いているのよ」、
「今月のクイズ、ほとんど解けたのよ、その用紙主人がどこかに捨てたのかしら」、
「ちょっと聞くけれど、アバレ何とかって正解は何なのよ」、
『ヒントに書いてるでしょ、牛や〇〇って、
正解はウシ、アバレウシですよ』、
「そうね、
だからタテの14は、ヤマナなの。出石の山名なのでしょ」、
「アバレウシの、バのタテはバルなの。
バルって何なのよ」、
『日高バルとか、豊岡駅通りの食べ歩きバルって言うでしょ。
そのバルです正解は』と、奥さんが一つ一つクイズの正解を確かめる、
奥さんが差し出したメモ用紙に、
手書きでクイズを書いて説明します。
凄いものですね、作った本人です。
7×7枠のクイズが、丸々暗記していますよスラスラと、全部答えが書けました。
「偉いね~よう考えるね、アトムさんはどんな頭してるんよ。
出石のことも豊岡のことも、なんでもクイズの中に入れて、ようこんなに上手いこと作れるね」、
「今月はふるさとの話も出ていたし、
どんだけたくさん本読んどらんと、次々こんなの書けんでしょ」と褒めますね。
「まあまあ、だらだら喋らせてもらって時間とったわね、
じゃあ、レジの修理頼みます」と、人一人っ子来ないお店で話します。
外に出ました。
あっという間に積もった3月の雪は、あたり一面真っ白ですね。