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ええ~~、水道つく前から有ったって

2016年03月31日 | お客さま




 嬉(うれ)しさは   水道よりも  古いはず  ポンプ直せと  ばあちゃん言うとき



「このポンプな、この辺に水道つく前から有るんよ」、
『古そうですが、なんぼ何でもそんなことないでしょ』、
『国府に水道ついたの、もう60年も昔の昭和27年ですよ』と話します。

どうしても動かしてもらえんかと頼まれて、
伺ったTさんちのポンプは古いです。錆びちょろけのとても古い物でした。

『いつから使えなくなったの?』、
「ああ、もう何年前か知らんけれど、ほったらかしで使ってないの」、

「うちは水道がつくより先に、井戸があったところに汲み上げポンプを付けたんよ」、
『えっ、このポンプ最初から。それとも2台目、3台目なんですか?』、

「最初からだや~な。最初からこれ1台だけ」、
『この錆びちょろけのポンプ、ええ~~、水道つく前から有ったって。ウソでしょ、60年も経っとらんわね』、

『まあ、ばあちゃんがそう言うならそうで良いけど。こりゃ直らんで無理のようだけど』、
『ダメでもともと、分解して診てみましょ』と、いじくりまわしてなんとか動くようになりました。

『やかんに水用意して、回しながらどんどん水を入れていくよ。呼び水なんよ』と言いながら、大きなやかん2杯分差しますね。
入れても入れてもブクブクブクブク泡を吹いて、ガラガラモーターは回るだけ、少しも水が吹き上がりませんよ。

『ばあちゃん、どっか抜けてるわ。よう吸い上げんよ、このポンプ30年物かな』なんて話します。
ばあちゃんは「30年ちゃあうで、水道ついておらん時からポンプの方が先なんだ。何年か前は使ってたの。直らんかな~、あかんかな~」と声出しますよ。

3杯目のやかんの水を差し込んでいた時です。「ボゴボゴボゴ」と吹き上がってきます。
慌ててキャップを閉めて、そのまま運転続けます。

「直った~、出るで~、蛇口から水が出るがな~。
やっぱりアトムさんはエライわ。よう直しんさる、エライわ」と、ばあちゃん小躍り喜びますね。

錆びちょろけの、
ばあちゃんは60年経ってると大勘違いの、ポンプが不思議と動きます。

ボケてないよ~

2016年03月21日 | お客さま




 楽(たの)しみは   きれいに咲いた  ボケの花  ボケてないよと  ばあちゃん言うとき



ずっと昔、お客さんちを訪ねた時に聞きました。

私が庭先に咲くボケの花を見て、
『きれいに咲いてますね。真っ赤な花びらがビッシリと。大きく育っていますね』と話しかけました。

そこの一人暮らしのばあちゃんは、
「これはボケの花ですよ、きれいでしょう」、「もう70年近く前に嫁に来たとき、なんでこんな山の奥の山家(やまが)に来たかと思いました。その時からあるのよ」、

「ボケが咲いてるわ~っと、大きな声で姑さんに云った時、わたしゃ~、ボケてませんよ~って返事が返ってきたことを思い出します」、
「そんな70年も昔のことですが、今じゃう私が年とって、もうすぐボケてしまいそうです」とおっしゃいました。

店の玄関に咲いてる、
可愛い一枝のボケの花を見て思い出しました。

なんでこんなにきれいな花が、
「ボケ」なんて勘違いされそうな呼び名になったのかな、

「ボケ」とパソコンを叩きますと、
「木瓜(ぼけ)」と出ますねこりゃおかしいと、調べてみました簡単でした。

瓜に似た実が生るのだそうです。
木になる瓜なので「木瓜(もけ)」と呼んでいたものが、「ぼけ」に変化してしまったそうです。

なので、赤い花は「木瓜(ぼけ)の花」、
ボケの花になったそうです。

久し振りに会いました。
「あ~あ、ボケてないよ。まだまだしっかり一人暮らしやってるよ。一人暮らししてるとボケたりしとれんわ」とばあちゃん言って笑います。

メーカーに素晴らしいって褒めたってな

2016年03月18日 | お客さま




 楽(たの)しみは   タンクの仕組み  優れもの  ぜひに直して  頼まれるとき



このシャープの石油ファンヒーターはとても好評なのです。
普通、給油タンクはひっくり返して本体に入れます。シャープのOK-S36CRシリーズは違います。

取っ手を持って引き出したタンクは、そのままの形で床の上に立てて、給油口から灯油を注ぐことができます。
さらに、本体にはひっくり返さずにそのまま上から入れます。

ひっくり返して、灯油がボコボコトと燃焼バーナーの方に流れていくのではないのです。
タンクの灯油は、吸い上げられるような仕組みで燃焼バーナーの方へ送られるのです。

10年ほど前にとてもたくさんお買い上げいただきました。
このタンクの仕組みの物はシャープだけなのです。とても使い勝手が良いことで大好評の商品でした。

今日修理に伺ったKさんもそうでした。

電機メーカーは、いろいろな理由から石油燃焼機器から手を引くことになり、
シャープも、石油ファンヒーターの生産・販売をしなくなります。

Kさん「こんな使いやすい優れもの、もう手に入れられなくなるなら一台余分に買っておくわ」と、
家中に何台も買っていただいた商品でした。

「点火しないよう。直してちょうだい」と持ち込みです。
交換したい部品が、メーカーに問い合わせても「もうお買い上げ後10年以上で、部品そんなにないのです」の返事に、

Kさん「なんとしても直してもらえんかな~」、

「ホント、素晴らしい仕組みで惚れ惚れと気に入ってるんだわ。あっちこっちに、良いよ素晴らしいストーブだよと勧めていたんです。
褒めてほめて勧めてたんよ」と話です。

本日、なんとか手に入った部品の交換です。
見事に復活修理です。

Kさん「よう部品あったね、よう直してもらえてありがとうありがとう」、
「シャープにも言っといて。本当にいいストーブだわと言っといて」と、こちらが恐縮するほどに褒めますね。

「ヘンコ」じゃないよ、「ガンコ」が正解よ

2016年03月14日 | お客さま




 嬉(うれ)しさは   ガンコひとつで  もり上がる  タテヨコ答え  話するとき



Hさんちを訪ねます。
『ありゃ~、お元気そうなお顔ですね』、「そうか、元気なことあれへんよ」、

『いやいや、ふっくらとして顔色も顔つやもよろしいがな』、
「そうか、そう見えるか」、

『私にも免許更新の高齢者講習のハガキが来てましたよ』、
「70ちょっとで何言っとるの。わしらみたいに75をとっくに過ぎると、高齢者講習の前に認知症の検査もあるんだよ」なんて挨拶の会話をいたします。

80に近いHさんは、毎月お届けしているクロスワードパズルの大ファンです。
2月号の回答プレゼントを届けに寄ったのです。

「まあ上がれ~や。3月号の分で尋ねたいこともあるしな」、
「今日は家内が病院に行ったので、わしは留守番、グランドゴルフにも行かずに留守番なんだわ」なんて言いながら茶の間に案内します。

「ヨコのヒント3は分からんわ」、
「タテの3も分からんな、ここらへんが難しいわ」と言います。

ヨコのヒントは “この元素とひ素で高速半導体が作れます” なのです。
確かに専門的で難しいヒントでした。

タテの3は “あの親父さん融通がきかんわ” です。

『申し訳ない。このタテ、ヨコ3のヒントは難しかったようで、何人も間違いの回答でしたよ』、
『タテ3をヘンコって答えて、ヨコ3にヘリウムって書いた答えがいっぱいでした』、

『ヒントが悪かったけれど、ガンコが正解よ。
そしてヨコ3は、ガリウムって答えが正解なのよ』と話します。

そこへ病院から帰ってきた奥さんが、
「アトムさん、ヨコの9だって “ぐつぐつ鍋で炊く料理” ってニモノなの、タテ10はノエイドウっておかしいし」とご質問です。

『ニモノじゃなくってニコミなの。
なので、タテはミエイドウ(御影堂)ってなるの』とヒントと答えを解説します。

このクロスワードパズルの回答は、とてもたくさん寄せられます。
一軒一軒回答プレゼントを持って訪ね、Hさんちのように上がり込んで話が盛り上がることがあるのです。

「アトムさん、ようこんな面白いクイズ作ってくれてありがとう。今日はいろいろ教えてもらって」、
「せっかくなんで、新しいFAX一台買うわ。買い替えようと思ってたの。アトムさんへクイズをFAXせんならんので良いやつ一台買うわ」とご注文ですね。

商品納めて帰るとき

2016年03月09日 | お客さま




 楽(たの)しみは   チラシ見てるよ  かわいいね  子さんにあげて  菓子貰うとき



『あら~、戸も外して置ける用意していただいてありがとう。
洗濯機のお買い上げありがとうございます』と、玄関からまっすぐ見通せる洗面所をめがけて声をかけます。

同級生のS君のおうちへ、
洗濯機を納めにまいります。

18年もご使用の洗濯機に向かって、
「よ~く長いこと頑張ってくれたね。惜しげないね」とS君は声をかけます。

『今度の洗濯機、パナソニックの最新型は手前がスッキリ、
洗濯物が取り出しやすい、奥さんにとっても優しいデザインですよ』と説明しながら据え付けますね。

「まあまあ古い洗濯機の下、汚れ掃除します掃除します。電気屋さんにそんなとこまでしてもらって」と、
排水孔を分解して汚れを洗い流す作業に、奥さん恐縮いたします。

リサイクル料や延長保証を加えて、
お買い上げ金額の説明をします。

「丁寧に据えてもらって、水栓まで新しくしてもらい、
何もかもサービスしてもらって、今すぐ払うよ受け取って」と、その場でニコニコ集金します。

『ハイ、お買い上げに感謝のお礼の品です。
鼻セレブです』と奥さんに差し出します。

奥さんは「まあ、セレブね~。上等のティシュこんなにも。ありがとう」と言いながら、
台所に入ってお菓子を袋に入れながら、

「いつもいただいてるチラシ、お孫さん可愛いわね~。
かわいい楽しい記事いつも読ませてもらってますよ」、

「子さんにあげて、可愛いお孫さんにあげてね」と、今日もお土産貰います。

見えませんな~、どう見たって85には見えませんな~

2016年03月02日 | お客さま




 嬉(うれ)しさは   わしが死ぬまで  持てばいい  そんな冗談  言うて買うとき



歳をとっても元気な人っていらっしゃいますね。

「こんにちわ~、今ぐるっと散歩中に寄ったんだわ」と、
店に入っ来られたのは近所のUさんです。

朝から温水器の工事やら洗濯機の配達で、
バタバタしている時だったのです。

「トイレの便座が温もらんだわ。湯も出てこんし新しいの買い替えるわ」、
「昨日届いたアトムのカタログのTOTOの温水便座、これこれ、これを取り寄せてよ」とご注文です。

「あっ、それからね。台所の大きい冷蔵庫ちょっと調子おかしいだわ。
それに天井の蛍光灯もパカパカして替えにゃならんし」と、まとめて診てと頼まれますね。

『申し訳ないけれど、工事と配達済ませてから飛んで行きます。ちょっと待っててね』と頼んで、
午後にさっそく走ります。

85になったUさん、Uさんちは母屋にばあちゃんと二人暮らし、
離れの建物に若夫婦家族が同居です。

温水便座、大型冷蔵庫、照明器具と下見をします。
「痛むのはいっ時だな~あ、三つとも買い替えにゃならんかえ」、

『そうですね、TOTOの便座は丈夫で長持ち、使いやすいこれにしましょう』、
『冷蔵庫はアトムのカタログの、二人に良いころのこの大きさ、三菱の370㍑はシンプルで安くて長持ち間違いないですよ』、

『それに、天井の照明は古すぎますね。パナソニックのカタログに載ってるこれこれ、
安くて明るくて長持ちのLEDにしましょ』と、まとめて買っていただくことにいたします。

『ところでUさん、Uさんは昭和6年生まれでうちの一番上の姉より一つ上、一番上の兄貴より二つも歳が上ですね』、
『なんちゅう元気なんよ、体格も背筋もしゃ~んとして、全然見えませんな~、どう見たって85には見えませんな~』と話します。

本当に、
うちの姉や兄貴より年上なのに全然歳を感じませんね。

Uさんそれから話し始めます。

「そりゃあ体には気を付けて居るがな。家内が10年ほど前に弱ってからは、食事の用意は全部私ばっかりよ」、
「畑で野菜作って、それを料理して食べるもんキッチリ考えてるんよ。それに健康に一番はストレスがゼロの生活、気をつけてるんよ」、

『へ~、ストレスゼロって、それUさんちは心配事がな~んにも無くって安心生活ってことですか』

「そうよ、心配事がゼロになるようにゼロになるように心掛けとるんよ」

「つい最近わな、ロト7っちゅうもん買って8億当たるの楽しみにしてるんよ」とニコニコ笑顔で話します。

『UさんUさん、このLED照明は長持ちしますよ。
調子よければ10年も15年も持つかも』と説明しますと、

Uさんは「な~にあと100まで、わしが死ぬまで持てば良いで。
あっ15年持つの、冷蔵庫も便座も100まで持つかな、わしが死ぬまで持てば良いがな、良いがな」と、大きな体を揺らしてストレスゼロの笑顔です。

暖冬だからかな?、井戸水だからかな?

2016年02月05日 | お客さま




 楽(たの)しみは   汚れを洗う  井戸水は  冷たくないと  奥さん言うとき



「うちの洗濯機は昔型の二層式なの。
洗濯中にせっけん水がぜ~んぶ無くなっちゃうの」と、山奥のWさんから電話です。

『分かりました。すぐ診に行きますからね、
たぶん何かゴミがはさかっています』と返事します。

ちょっと遠方です。
春の日差しが明るい、一直線の農道をビュンビュン走っていきますね。

きのうは立春でした。

「暦の上では今日から春です」と決まり文句を聞く立春ですが、
昨日も今日も何ですか、本当の春のような日差しです。

コウノトリのために張った田んぼの水面が、キラキラ光ります。
野菜を採り入れた後の花でしょうか、一面に菜の花のような黄色です。

キャンデーズの春一番、

「雪がとけて♪♪ 川になって♪♪ 流れて行きます♪  
  つくしの子が♪♪ 恥ずかしげに♪♪ 顔を出します♪
   もうすぐ春ですねえ♪♪  ちょっと気どってみませんか♪」のような陽気です。

Wさんちで洗濯機を診ます。
案の定です。排水孔を上下して塞ぐ排水コックのゴムに、10円玉がピッタリとはさかっています。

『ハイこれが原因です。ピタッと水漏れなくなったでしょ』と説明します。

ところがどうでしょうか、
排水孔に流れるまでのところや、脱水槽の周囲もとてもたくさんのゴミや汚れが付いています。

そこらじゅうの部品を、
バラバラに外して掃除です。

Wさんちは井戸水です。
井戸に汲み上げポンプを浸けて、井戸水を利用です。

とてもたくさん付いたゴミや汚れを、
井戸水で洗います。

奥さん言います。
「アトムさん、こんな汚れの掃除までしてもらってわるいわね。汚い仕事させて申し訳ないわ」、

「井戸水は冷たくないでしょ。
山の雪が融けて、井戸水になってるのに井戸水って冷たくないでしょ」とニコニコ笑顔で話します。

『そうですね、全然冷たくないですね』、
『でも、今日は春のようなポカポカ陽気です。冷たくないのは暖冬だからかな?、井戸水だからかな?』と答えると、

「暖冬だからじゃないの。
もっと寒い日などは、井戸水から蒸気がモウモウ上がって来るの。もちろん冷たくないわ」と、井戸水ありがとうの笑顔です。


じいちゃんとこ理想の家族だわ

2016年02月03日 | お客さま




 嬉(うれ)しさは   仲良し家族  じいちゃんは  わしが払うと  お金出すとき



『こんにちわ~、Kさ~ん居(お)られますか~』と声をかけて入ります。

いつもコタツにちょこんと座って、テレビが友達のじいちゃんです。
じいちゃんは「ああ、アトムさんかえ。息子が今朝出掛けに “電気屋さんが頼んどる照明器具、持って来なるかも分かれへんで” と言ってました」と応えて、ニコニコ笑顔で迎えます。

『12畳用のLEDを付けますよ。和風のいいデザインでしょ、
じいちゃんちの立派な家にピッタリだわ。息子さん上等選ばれましたね」なんて、品物褒めて家を褒めて、いつものように話します。

取付終えて伝票書いて、帰ろうとしますとじいちゃんは、
「いくらだえ、あ、37,000円かえ。ちょっと待っておくれんしゃあ、払います払います」、

『えっ、一昨日もじいちゃんにリモコン代出してもらったのに、今日の分もじいちゃんが出すのですか』、
「出しちゃら~きゃあ~な、若いもんはお金にゃあにゃあ言って、ピーピー言っとるで」なんて、じいちゃんニコニコ冗談ですね。

じいちゃんは90歳ちょっとです。仲良しだったばあちゃんはもういません。
じいちゃん、Kさん夫婦、Kさんの息子夫婦と孫3人の8人家族と言いますね。

「うちの嫁はいい嫁ですで、そして地元で勤める孫息子も、同じ地元からええ嫁もらって、3世代が一軒に仲良う暮らしてます。
良い息子に良い孫息子、それにうちの嫁はいい嫁ばっかりですやあな」と、ニコニコ笑顔で話します。

『へえ~、三世代と言うか孫さん入れたら四世代ですね、
それに8人同居家族って素晴らしいやないですか』、

『今どき、ばあちゃん独り暮らしや、老人二人暮らしのお家が多いのに、
若いもん居ても町に出て同居してくれないのに、この家は3世代も4世代もが仲良く同居って、珍しいと言うか貴重な存在と言うか、よいですね~』、

『じいちゃんの “わしが払っとくわ” の優しい気持ちや、若いもんを褒めるじいちゃんのその気持ち、
それを見て、この家は仲良しの理想の家族になっとるんだわ』と、感心しながら話します。

不思議なご注文

2016年02月02日 | お客さま




 嬉(うれ)しさは   これこれこれと  ばあちゃんは  ホースを受け取り  笑顔するとき



物凄~い不思議な注文がありました。

ばあちゃんから、
「アトムさん、食器の乾燥機もらっとるわな。あの受け皿から水流す、細いホース取り寄せてもらえんかな」、

「今度は2,3本とって~な」、
『えっ、三菱の食器乾燥機の排水ホース、半年ほど前にも取り寄せましたね』、

『又いるんですか?、一年前にもそして半年前にも同じことを言いました。
何でホースが次々いるの、どうしてホースが短くなるのですか』と。

ばあちゃんのお家は、
ばあちゃんと息子さん夫婦の3人家族です。

3年ほど前に買っていただいて、流しの端に食器乾燥機を置いています。
受け皿に溜まる水を、細いホースで流しに排水します。

ちゃんとホースの先は、流しの底へ届いています。
『ばあちゃん、どうしてそんなに新しいホースがいるのよ』と、今度はそのわけをきちんと聞きます。

そうすると、ばあちゃんは10㎝くらいの切れ端と、30㎝くらいになったホースを玄関に差し出しますね。
まだ新品のように真っ白でキレイです。

『どうして、こんなに切れ端になってしまうんよ』、
「わたしゃあ、訳わかれへんの。朝起きたらポツンと切られて落ちてるの」、

『切られてるって言っても誰が切るの、不思議なことがあるんだねこのお家は』、
「そうよ、朝起きたら又切られて先っちょが流しに届きにくいの。下までダラ~っと届いていたのに届きにくいの」と話します。

夜中のうちにネズミがかじりに来るわけないし、切る必要もないし、切られるわけもないし、
なのに、切られる切られるとばあちゃんは言うのです。

『それで、今度は3本ほど用意しとけってことですか』、
「そうよ、切られてもすぐ取り替えられるように、私が隠して持っときます」と言います。

ばあちゃんは、本当の訳も語らずかたくなに、
切られる切られるの一点張りなのです。

一本300円ほどのものですから、
『まあ、ばあちゃん300円ほどのもんです。何本でも取り寄せますよ。気のすむまで取り替えてね』と取り寄せたホース3本手渡しますね。

まだ訳が分かりません。
ホースを受け取るばあちゃんは、なんと嬉しそうな顔をして、「ああこれで安心だわ」と笑顔浮かべて涙目ですね。

いまだに不思議な注文でした。

優しい回答者が考えたヒントと答え

2016年02月01日 | お客さま




 嬉(うれ)しさは   出題ミスを  それぞれの  ヒント考え  答え来るとき



FAXでクイズの回答が来ました。
街のでんきや便りに付けますクロスワードパズルの答えです。

本日、メール便で正午くらいに届いたはずですが、
もう2,3時間後には店のFAXに回答が寄せられるのです。

Tさんのコメントに、
「タテの10が?」です。

『うひゃ~~、えらいミスしてますがな、
ヒントを書くのを落としていますよ』と声を出してしまいます。

滅多にないミスです。
パソコンで作っている時には、確かにちゃんと書いていました。

それが、答えを抜いてクイズの形に仕上げる時に、タテの10の行を削除してしまったのでしょうか、
送ったクイズにはヒントが抜け落ちています。


 
Kさんからのコメントです。
丁寧にタテのヒント10を書いていただいています。

「10.集まってきて勉強します。又は明治5年に学制がしかれ全国各地に出来ました」と書いてあります。
答えは「ガッコウ」とこれまた素直な答えです。

すぐに電話で出題ミスのお詫びと、素敵なヒント答えのお礼です。

Kさんおっしゃる、
「アハハハ、ヒント書いてありませんでしたな。弘法も筆の誤りですか」と優しい言葉です。

『弘法やありません。うか~っとしてました』、
『「〇ッコウ」って、本当の答えは発酵(ハッコウ)のつもりでした。色々な言葉が当てはまりまが「ガッコウ」は良い答えです』と優しい指摘に感謝をします。

Iさんからは、
「タテのヒント10を追加しました」とコメントして、

「10.甲子園球場に降(お)りる風」と書いてありました。
「出題ミスで迷惑を掛けました。今回のプレゼント・・・・・?」とも書き加えてあります。

すぐ電話で出題ミスのお詫びをします。

「ワハハハ、ハ~。ヒント書いてなかったよ~、答えもロッコウかなと思うけどどうでしたか」、
「今回のプレゼント張り込んでよ~、楽しみ待ってるで」と、いつものように楽しい指摘をいただきますね。

長いことクイズ作って出しますが、
お客さまが優しく指摘して、ヒントも答えも考えていただくって、とても嬉しい話です。

親孝行な娘さん

2016年01月30日 | お客さま




 嬉(うれ)しさは   初めましてと  娘さん  里に手助け  居ると聞くとき



Uさんちから、
「テレビの部屋をちょっとリホームするの、テレビの移動やコンセントの工事頼めるかしら」と電話がありました。

Uさんちは、ずっと昔からおじいちゃんおばあちゃんの二人暮らしです。
娘さんと息子さんは、社会に巣立ってからもうかれこれ30年以上、その頃から仲良し二人の暮らしです。

Uさんは花作りが大好きで、
広大な屋敷の庭や畑に、一年中花の絶えない素晴らしいオープンガーデンのお家です。

お勤めのお仕事に、家では花作りに、
とても元気だったUさんも、歳です足腰弱ってこのごろ家でテレビが友達ですね。

奥さんも歳をとられました。
「アトムさん、うちはこの頃老老介護ですわ」と言われるくらいに、奥さんも歳には勝てません。足腰少しは痛そうですね。

『こんにちは、お聞きしていましたテレビの移動にまいりました』と、
勝手口から声かけますね。

ガラガラ~と開けたドアから、初めて見かけるお顔です。
『初めまして、娘さんですか。Uさんちの娘さんでしょうか』、

50歳くらいかな、とても上品な奥さんです。

「ハイそうです。ここの娘です」、
「父も少し足腰大変でしょ。母も元気出していますが、私手助けにしばらく里帰りなんです」、

『確か関東でしたね嫁ぎ先は、えらいですね、遠くからお母さんの手助けに』と話します。

私が電気屋を創業したころ、同じ隣保のご近所でした。

逆算しますと、娘さんは中学生くらいではなかったかな、
もう子供のころの印象さえも、ほとんど思い出せないくらいの40年以上ぶりの挨拶ですね。

部屋には好男子の家族写真が飾ってあります。
「その写真は弟です。弟家族のみんなです」、

Uさんちは、娘さんは嫁ぎ息子さんは都会でお勤め、どちらも30年以上の昔からです。

親孝行なUさんちのお子さん、
二人のとっても爽やかいい話はいつも聞いていましたが、今日は里に帰ってお手伝いの、

お母さん似の、上品で美人な娘さんに、
「初めまして」なんて、ドキッとするよな挨拶します。

爆走の電車から3m程しか離れてません

2016年01月27日 | お客さま




 楽(たの)しみは   電車の音は  気にならん  そばでエアコン  取り付けるとき



線路は緩やか~にカーブしています。
遠心力で電車が飛び出さないように、手前のレールより向こうのレールがずいぶんと上がっています。

その時、
上り方面国府駅の方から特急こうのとり号が疾走して来ました。

ガガ、ガ~~。ド~~ドドド~と物凄い音と振動と風圧を押し出しながら、
大蛇が体をひねるように車体をガア~っと傾けながら、建物を回り込むように迫ってきます。

エアコン工事で作業している所は、通り過ぎる車体から3m程しか離れていません。物凄い恐怖です。
Fさんちのばあちゃんの部屋は、線路から4mくらいしか離れていません。

『ばあちゃん、特急の走る音ムチャクチャデカいね。
家の中で話ししてても、テレビ見てても通過する間は声全く聞こえん、話も出来んね』、

『音と振動のすごいこと、
初めて体験する人飛び上がってビックリするね』と話しかけますと、

ばあちゃん言います。
「なにいっとんさる、こんなの慣れっこよ、電車の音なんか気にならんよ」、

「うちら小っちゃい子らでも平気よ。赤ちゃんでもな~んともあれへん。
平気でスヤスヤ子守歌なんよ」と言いますね。

Fさんちの地区は、家並みが線路と並行しています。
もう建物ギリギリのところを電車が走ります。

100年以上も前からでしょう、
蒸気機関車のころから地面を揺らして、高速の特急になってよりスピードあげて、爆走する電車と付き合っておられるのでしょう。

毎日毎日、昼も夜もよくもまあ、
この大きな音と爆走する振動に風圧を、辛抱できるものと感心します。