ちょっとした用事で豊岡病院に出かけます。
駐車場横のヘリポートには、救急患者を運ぶドクターヘリが待機中でした。
豊岡病院から、救急患者を助けに駆けつける心強いヘリコプターは、但馬に住む私たちにとってはとても大切なものですね。
今年、豊岡病院に導入されて以来、随分と空を駆け抜ける姿を地上から見かけます。
鳥取県から京都府までのエリアを、山を越え谷を超え一直線に飛んでいきます頼もしい、人の命を救うため一目散に飛んでいく、鉄腕アトムのようですね。
明日はお盆の十三日、ご先祖様があの世から、我が家に帰ってくる日となりますね。
お寺様が、お参りの時に仏壇の前に置いて帰られたお便りに、ご先祖さまの乗り物のことが書いてありましす、ユーモラスです。
「ご先祖さまの乗り物」と題して、お盆には「キュウリの馬」と「ナスの牛」を準備してご先祖さまを迎える用意をする話です。
亡くなった方の霊が乗る、「精霊馬(しょうりょうま)」と云うそうで、つま楊枝の足の「キュウリの馬」と「ナスの牛」がその乗り物という訳なのです。
ご先祖さまをお迎えする時は、「足の速い馬で少しでも早く帰れるように」、そしてお盆がすんであの世に送り出す時は、「名残り惜しんで牛でゆっくり」と言うものだそうですね。
キュウリとナスで作る、精霊馬に込めたなんとやさしいご先祖様を思う心は素晴らしい、日本人のとってもあたたかい先祖を敬う気持ちです。
そもそも私たち今に生きる人間は、何千何万というご先祖さまの血を受け継ぎ、その血を凝縮されて生かされる存在ですね。
さらに子から孫に続く子孫には、その血がはるか何百何千年と限りなく、未来永劫に広がる可能性を秘めている、生きてる今の人間は先祖から子孫へ繋がるリレーの一人です。
その原点に立つ今に生きる人間が、先祖供養をしっかりしなきゃ、子孫に先祖の血を伝えることも出来ないというわけ、お盆はご先祖さまの霊をお迎えして、今に生きる家族と一緒に人間の歴史を考えるひと時なのでしょう。
そんな気持ちを想いつつ、明日のお盆を迎えます。
《明日お盆 父母(ちちはは)会える 精霊馬》