「最後の仕上げ」

「最後の仕上げ」

　年末年始に本焼成した皿24枚の内、底の浅いものは食器として、底の深いものは生け花用の花器として使用することを念頭において作成した。しかし、磁器とは違い土で作った陶器を花器として使用するとなると、長時間水を溜めておいても漏れないことが求められる。
　そこで、昼から徳島市にあるマキシム陶芸に出かけ秋田社長と相談して水漏れ対策を講じた。それが終わって阿南市の古美術店に立ち寄りこれらの作品をご覧いただいたところ、底の深いお皿は花器として需要があることから納品して欲しいとの依頼を頂戴した。何でも常滑焼の花器は高いので・・、というのがお客さんの要望らしい。
　食器と花器、用途は違っても多くの人に喜ばれることを願っている。