「日朝協議の状況」
厚労省から届いた行政文書の中に、平成26年3月18日付、(対厚生労働大臣)閣議後記者会見想定というのがあり、参考として「日朝協議の状況」が添付されているので紹介したい。
記
- 平成24年8月9日・10日、遺骨問題の意見交換をするため、日朝赤十字間で協議。赤十字としてそれぞれの政府の関与を要請することになった。
- 8月28日から9月6日まで「清津会」(注)が墓参と遺骨調査のために訪朝××××。その後も継続的に訪朝。
- 8月29日から31日まで、日朝赤十字間の協議を受け、政府間の課長級予備協議が行われた(日本側:小野北東アジア課長、北朝鮮側:劉成日(ユ・ソンイル)外務省4局課長)。予備協議では双方が関心を有する事項を幅広く話し合うこと、レベルを上げて協議を行うことで一致。
- 11月15日・16日に局長級協議が行われた(日本側:杉山アジア大洋州局長、北朝鮮側:宋日昊(ソン・イルホ)外務省大使)。協議では、拉致問題や日本人遺骨問題を含め日本人に係る問題や安全保障に係る問題を日本側から提起し、北朝鮮側はこれらの問題につき協力していくこととした。
- 12月5日・6日に第2回局長級協議が開催される予定だったが、北朝鮮による「人工衛星」と称するミサイル発射の発表を受け、延期。
- 平成26年3月3日に、日本人戦没者の遺骨や墓参(順礼参拝)について日朝赤十字協議が行われた(日朝外務省担当者も同席)。
- (参考2)北朝鮮での戦没者・遺骨数(推計)
・戦没者数 約34,600人、収容遺骨数 約13,000柱(帰還者が持ち帰ったものと推定)・未収容遺骨数 約21,600柱
(北朝鮮とは国交がないことから、政府による遺骨収集帰還事業を実施していない。)