3行日記

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ヤコブセンの椅子

2009-07-02 17:53:58 | Weblog
 長い間ダイニングチェアを探してました。これまで使ってた布製のが猫の爪でボロボロになって久しく革製か木製で探していたのだけど、IKEAで、心斎橋ACTUSで、デパートで、LOFTで、大塚家具で…機会があるたびに色々な展示物に座ってみてもいっこうに気に入るものがなかった。
 先日ACTUS京都店で初めて気に入る椅子に出会った。なんだこの、そのまま尻にくっつけて連れて帰りたくなるような座り心地の椅子は!と思ってタグを見る。おー“アリンコチェア”(↑写真左)の作者として有名な巨匠アルネ・ヤコブセン作の“セブンチェア”(写真右)であった。フリッツ・ハンセンというデンマークのメーカーが製造販売しているロングラン製品。セブンチェアはアリンコの後継機種で、さらに座り心地を追求して一回り大きく作られていて、その実力は世界中で評価されているようだ。
 早速ネットで探して注文、今日2種類が到着しました。やっぱ有名なアリンコも一つってことで食卓には違う形の椅子が並ぶことに(笑)。座り心地はセブンの方がいい。ちょっと高かったけど毎日座るものだから満足度高い。(それでも頑張って安いところ探した)

 箱から引っ張り出した瞬間、その美しさに圧倒された。積層合板を世界で初めて座・背一体で成型したアリンコ(1952)と後継機種のセブン(1955)。昔はあまりに無味乾燥で素っ気無く感じたが、今見るといっさいの無駄がなく、でも微妙に曲面が連続して、撫で回したくなるような光沢を放っていた。座ってみるとその曲面が脚からお尻をきっちりホールドしてとても安心感がある。でもってさらにビックリしたのが背もたれ。木の一体成型だからこそ、もたれると木がしなり力を吸収してくれる。どんって当たる感じが全然ない。何度座りなおしても背骨も肋骨もどこも痛くない。そして立ち上がるときはしなった背もたれが戻る際に背中を押してくれる…!半世紀以上愛される名品の実力を感じた~d"^▽^"b 
 背の高い北欧人が作った椅子なのに私みたいなチビでも座りやすい。座面高も44センチと普通。ちなみにやたら安い版権切れのジェネリックは座面高がもっと高い。デザインだけ真似てても座り心地はどうかわからないのでできればフリッツ・ハンセン社製の正規品を買われることをお勧めしますw

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