3行日記

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思うに…

2009-01-15 09:05:43 | Weblog

癌患者の8割は最後まで病気と闘いつつ、死を意識せずに普段通りに過ごしたいと考え
医師や看護師は、将来の病状の変化や余命を知って死に備えることを重視する
…という東大の調査が発表された。
記事 (http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20090114-OYT1T00778.htm) によると
医療者の回答は、自身が患者になった場合のことのようにも読み取れる。
私も、余命宣告ってなんだろう?と思う。
そもそも人は誰でもいつか死ぬが、その日に備えてカウントダウンして生きる人はいない。
日々を生きているうちに寿命が尽きて終わるのだ。
それは病気になった人でも変わらない筈だ。
医師は客観的に病気(の経過と結果)を俯瞰する。
何度も悲しい経験を経て最善だと思うことを言うのだろう。それは正しい判断かもしれない。
でも誰にとっても自分の死は未体験で一度きりだ。前回も次もない。人生も、闘病も然り。
もちろん暮らし方は変わるだろう。病気に合わせた暮らし方になるだろうし
そのために必要な情報を告知する必要はあっても
何ヶ月とか何年とか、言う必要があるのだろうか。
そんなに正確でもないことを知って、何かいいことあるだろうか。
(責任上引継ぎがあるとか必要な場合もあるとは思う)
病気も健康もどちらも同じ自分の体で、病気は自分の一部であって全部ではないのに、
ある日突然発射台に乗せられてカウントダウンが始まるなんて。
積極的治療と緩和治療の間にラインを引くのもどうかと思う。
医療者にとって、病気と闘うということは「治療する」という意味だろう。
でも患者にとっては、病気を持った状態で生きるという意味を持つ。
生きてる時は夢を見れる方がいい。闘いの中ならなおさら。
実現の可能性なんか誰も聞いてない。