黒柴ひめちゃんの葛塚村だよりⅢ

葛塚城堀之内に住んでます。毎日歩いているひめちゃんとおかあさんの見て歩きです。時には遠くにも出かけます。

奥州紀行総集編 18・多賀城紀行ふたたび(歌枕と津波)

2020-04-10 20:50:24 | 奥州紀行

ひめちゃんと獅子丸は、堀之内を北に出て、高縄の摩崖仏目指しました。

岩神沼に着いた途端、何かが飛び立ちました。

アオサギです

久しぶりです。

でも、カメラが間に合いませんでした

沼の前で、獅子くん20年もいるような顔で、はいポーズ

換毛の季節が始まって、かゆそうです。

ブラッシングをしようね

赤城山の東の峯は少し白くなってます。

雪が降ったのかな?

 

さて、摩崖仏の桜はどうなったか、確認です

もうしっかり葉桜です。

光の加減で、摩崖仏がしっかり浮かび上がってます

お天気もよく、みんなもっと上の沼に行くつもりでした。

 

ひめちゃんが何か発見

黄色い帽子の小学生集団です。

あれ、小学校休みじゃなかったんだ

ひめちゃんは、あの集団が大の苦手です。

 

あの集団はこっちへ来ないで、曲がっていきました。

緊張が解けて「および腰」です。

へたれのひめちゃん全開です。

しばらく行って、もう追ってこないよね

やっと笑顔が戻りました

 

 

 

(2018年6月21日)

十分な準備をしないでやって来た、塩釜でした。

訪問できなかった見所、見落とした見所、いっぱいあります。

また何時の日かの捲土重来を期して、本塩釜の駅に向かいます。

 

本塩釜の駅から仙石線仙台行きに乗ります。

3つ目の駅が多賀城です。

仙石線・多賀城駅初めて降りました

仙台市民をしている頃、仙石線は何度も乗りました。

でも目的地が松島だったので、本塩釜や多賀城でおりたことはありませんでした。

 

けっこう大きな駅です

駅構内に観光案内所がありました。

「沖の井と末の松山に行きたいんですけど。」

「前の道を川沿いに行って、最初の橋を渡ってください。」と、案内図をもらいました。

 

 

あの橋です

橋を渡ってしばらく行き、名前のない信号を渡ると、「沖の井、末の松山→」の案内表示がありました。

矢印の方向に進むと、「末の松山、沖の井駐車場」があります。

あれ、駐車場はないって聞いていたけど

トイレも整備してありました

駐車場の先の細い路地を、矢印の方向に進みます。

 

 

突然住宅地の中に、「沖の井」が出現しました

まあ良い雰囲気ですけど、なんと言っていいのか、適当な言葉が見つかりません。

 

説明板にも、「江戸時代にはもう民家の裏にあった」とあります。

 

水の向こうにも、古い説明板があります。

おきのゐて 身をやくよりも 恋しきは 宮こしまべの わかれなりけり

古今和歌集 小野小町

 

我が袖は しおひにみえぬ おきの石の 人こそしらね かわくまぞなき

千載和歌集 二条院讃岐

 

後者の歌の結句は、普通は「かわくまもなし」です。

「かわくまぞなき」だと、恋の情念が燃えている感じをうけます。

「かわくまもなし」だと、恋に燃えてはいるけれど、少し落ち着いた大人の恋の印象を受けます。

 

沖の井は、海辺で波が打ち寄せていそうなイメージだったのですけど、街中にありました

 

 

すぐそばに、末の松山の案内表示がありました。

また、さらに細い路地を登ります。

巨大な松が見えてきました

とにかく大きいです

墓石の大きさからして10m越えという感じです

新旧の説明板がありますけど、旧の方に歌があります

君をおきて あだし心を わがもたば すゑの松山 波もこえなむ

古今集 東歌

 

ちぎりきな かたみにそでを しぼりつつ すゑのまつ山 なみこさじとは

後拾遺和歌集 清原元輔

 

波が打ち寄せるには内陸すぎます

 

 

元来た道を帰ってもつまらないので、さらに細い路地をお寺の方に降ります。

魅力的な古い石造物もありました。

夕方なので、「御朱印を」というのは遠慮しました。

又の機会にいただきます

 

 

駅に戻る途中、またあの橋を通りました。

流れる川は砂押川、橋の名は鎮守橋です。

橋のたもとに、あの日の記憶がありました。

 

「2011年3月11日 東日本大震災・波来の地」

 

あの日、津波がここまでやって来たのです

多賀城は、海に近い街だったのです

 

千年前は海岸線がもっともっと内側で、末の松山や沖の井に波が打ち寄せていたのでしょう

 

 

 

 

 

 

 

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