黒柴ひめちゃんの葛塚村だよりⅢ

葛塚城堀之内に住んでます。毎日歩いているひめちゃんとおかあさんの見て歩きです。時には遠くにも出かけます。

桐生川紀行総集編・彦九郎も訪れた二渡神社

2019-09-03 14:59:29 | 桐生川紀行
暑さも一段落して、七海ママはちい散歩に出掛けられるようになりました。
お供は、ひめちゃんです
上機嫌で帰ってきました。



案山子に護られた稲穂も、実って頭(こうべ)を垂れ始めました。






桐生川右岸の記事がいくつかあります。
根本山神社の関連で、根本山神社・栖松寺跡・碧雲寺の記事は先にアップしてしまいました。
残りの記事は、訪問日ではなく、桐生川上流(北)から再編集してみます。
桐生川右岸を下りながら、史跡巡りです





塩之宮神社からしばらく行くと突き当たりになりました。
左に行くしかなさそう、桐生川を渡りました。
県道66号線に出ました。
少し北上し、旧道の方にハンドルを切ります。
旧道の方から桐生川ダムに出て帰ろう

確かに旧道という感じで、静かな通りです。


あ、神社がある

道の左側に古い神社があります。



鳥居の上部がちょっと心配です
二渡神社(ふたわたりじんじゃ)とあります。


道の反対側には、鬱蒼(うっそう)たる木立の中に埋もれて、桐生川が静かに流れます。



静かすぎる境内です



狛犬も苔むしています。






拝殿の奥に本殿もあるようです。




後ろに弁財天宮があります。



かなりこだわりの弁財天宮です。
お堂の右の石には水神とあります
水を引けるのでしょうか?





弁財天はお寺に祀られていることも多いですが、しっかり弁財天宮、神社の末社です。
でも、水を忘れていないところは普通の弁財天と共通です


本殿(拝殿)を一周すると、やはりしだれ桜が目立ちます



春にはきっとすばらし景色になるのでしょう。
ぜひそのころに訪れたいものです。

さて境内を一周しましたが、由緒等はありません。
二渡は地名だろうということは見当がつきましたけど。



帰宅後、いろいろ検索しました。
このあたりは桐生市梅田町4丁目であるけれど、かつては二渡村(ふたわたりむら)であったことがわかりました。
そして、忍山(おしやま)温泉のあった忍山も二渡村でした。
あの高山彦九郎は、『忍山湯旅の記』を残していました。
忍山の旅は、彦九郎29歳、安永4年7月29日から8月14日まです。
「8月1日に、猿田彦大明神(いまの二渡神社)へ行く」と日記にあるそうです。

二渡神社は猿田彦大明神だったのです。
明治になって、いろいろ合祀して二渡神社になったようです。
猿田彦(さるたひこ)は天孫降臨の時に道案内をした神様だそうです。
彦九郎としては、訪れておきたい所でしょう。

太田市の高山彦九郎記念館には行ったことがあります。
ここは新田郡細谷村(ほそやむら)でした。


彦九郎は実にまめに旅の記録を残しています。
記録を残すことは大切です
まったく関係ないと思った二渡神社が、かつて新田郡細谷村の高山彦九郎が訪れていたなんて

(訪問は2018年11月5日です。)




彦九郎が訪れた8月1日は旧暦ですから、ちょうど今頃になります
今年は桜の季節に行けませんでした
いつかしだれ桜の二渡神社を訪れたいです

コメント
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