さかしま日記

勝手気侭な独り言。最近は特に。。。

2010年06月14日 | 読書
すっかり更新を怠っておりました。
結構読んでいます。
で、片っ端から、どんな本を読んだのか忘れている・・・。
定着率が悪いです。

太田ひかりの「愛とまぐはひの古事記」
古事記の入門編。
歴女におススメします。

永井宏編「ロマンティックに生きようと決めた理由」
数人の方のエッセイをまとめたもの。
青春の少しはみ出したエネルギーとセンチメントと
乙女のノスタルジーとオトナ少年のややドライな目線と。
そんな一瞬甘酸っぱい匂いのする文章をぎゅっと詰め込んだものです。

柏木圭一郎「源氏物語 華の道の殺人」
京都在住の方が作ったミステリー。
話自体は緩い内容であまりメリハリもないのですが、
京都好きな方にはおススメ。
京都名所を巡り、料理の描写は他の作家さんより上手いです。
有名店の名前は分かるようにそれとなく変えているので
ネタ元はすぐ判明すると思います。

黒野伸一「万寿子さんの庭」
読んだ後、作家は若い女性かなと思ったのですが、男性でした。
文章ににじみ出るちょっとした感性は女性っぽいんだよなあ。
最近の本によくある題材、分かりやすい展開で読みやすいのです。
やや物足りなさを感じるところもあり。
しかし重くなりがちなテーマをわざと意図して軽く書いているのであれば、凄いです。

蒼井上鷹「二枚舌は極楽へ行く」
短編がいくつか詰まったミステリー。
ミステリーというより、ブラックユーモアに近い内容。
短編同士話が繋がっているものもあれば、そうでないものもあり、
正直よくつかめなかった。
へえ!あれ!ふ~ん!+クスリ笑い、が正直な感想。

門井慶喜「天才たちの値段」
いやサイコーです。面白い!!!
美術品に関するミステリーという私の一番好きな題材。
でも作者の知識と筆力次第で浅薄にも奥深く底なしの魅力を持つ作品にもなる題材。
この作家は、、、
シャンパンの輝きを持ちながら熟成した赤ワインのような深い味わいを出す
作品に仕上げて下さいました!!!(意味不明 苦笑)
真贋を舌判別するという変わった登場人物。
名画を見ると口の中が甘くなるそーなんです。
ともすれば奇想天外な話に転がりがちなのに、すっきりと綺麗な文体と
スマートな登場人物でキリッと話が展開。
作品中に手紙が出てきますが、今時こんな素晴らしい手紙を書ける人が
いるなんて・・・と思わず書き写しましたヨ。
漢字の使い方、登場人物の性格、学術的なお話、全部よかったな。
ひーひひひ。
同作家の「パラドックス実践」「おさがしの本は」も早速読みました。
いやはや面白かった。
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