桜子でーす

日々の感想や思いついた事柄を写真や文章に表しました。ビジュアルに表現出来ると嬉しいな!

暖かな六本木・そして『魔……』

2012年11月29日 | 日記・エッセイ・コラム
11月29日(木)

久し振りに晴れて、珍しく暖かな日になった。
この様な日には鍼に行く気分になる。早くから洗濯をしたので、出掛ける心構えが出来た。

ベランダの前の白樺の樹の葉が急に黄色くなって来た。今日は、青空と樹の肌の白さが際立っている。それだけ寒いのだと思う。

治療院へ確認の電話をするが、先生ご本人には、なかなか通じない。暫くして、先生からの連絡があり、出掛ける事にする。

ゆっくりしている間に11時を過ぎる。しかし、13時までに治療院へ着けば良いし連絡済みなので、安心して六本木へ向かった。

大江戸線六本木では相変わらずの『魔の階段』を登らなければならない。ステッキの力に頼りながら路上へ上り詰める。

治療院が在るビルはインターフォンを操作して解錠しなければならないので、これも面倒だ。最近は益々、複雑な便利と称する装置が多くなって、大変迷惑する。元々は器械好きな私だったが、昨今は好奇心を働かせる意欲も能力も失われつつある様だ。
シンプルである事が最上であると、つくづく思う。

何時も、サボリがちの治療だが、矢張り、思い切って来て良かったと思った。

帰りは、六本木4丁目から都バスに乗って新橋駅まで行く。
時間はかかるけれど、かつての職場も近く思い出の多い虎ノ門界隈である。街の様子は随分変わったし、町名も変更された。しかし、懐かしい店を見付けた。
矢張り、ここは『我が青春?の地』である。尤も、毎日、遅くまで『研究研究』で明け暮れて、少しも楽しく無かったけれど…ホント!ここも『魔の職場』だった。

新橋駅も又『魔の階段』である。ところが、ホームの向こうからエスカレーターで上って来る人達が見えた。
「あ、やっぱり浜松町寄りの方へ行けば良かったのだ!」と気付く。

ステッキを持って、さっそうと歩いて満足だった筈の私だが、帰りは買い物の荷物が重くて、よろよろしてしまった。情け無い。
今度はリュックサックにしようかと考えている。
杖をついた人が随分目立つ様になった。私のお仲間が増えたと実感する。

シルバーシートに座って『IPad』で漫画を見ている学生がいた。周りに高齢者がいても、気付かぬ振りだ??????

「それで、あなたは立っていたの?」「ううん?隣りに座っていたけどネ…」
注意出来なかった!!




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