Milch's blog

ミルヒーのブログ
身近な話題や注目NEWSを紹介します
このブログ‥発信オンリーです
10/12renewal

「自転車」あれこれ

2007年04月03日 | Weblog
●保有台数

・現在、国内の保有台数は約8千6百万台。中国の4億7千万台に次ぎ世界第二位。



●自転車の最高速度

・105.36km/h(1986年)

・平地での単独走行・最高到達速度記録‥サム・ウィッティンガム(カナダ)がカウリングをつけたリカンベントで達成した142.51km/h(2001年)

・風の抵抗を防ぐため自動車の後ろを走った場合‥268.83km/h(1995年)の記録があります。(瞬間的に自転車が東海道新幹線の最高速度にほぼ達した)



●自転車工業と堺市

・自転車部品の出荷額で、全国970億円の92%を占めるのが関西。特に堺市は73%と群を抜きます。

・堺は完成品でも、全国640億円の49%(関西圏では68%)

・なぜ、そんなに堺が突出するのでしょうか。それは、歴史的背景があります。自転車が入ってきた幕末期、高価過ぎて賃貸しで利用されました。修理は″最新技術″を持つ鉄砲鍛冶の堺衆が主に担う。戦国時代に始まる技術が今日の自転車業界の土台を築いたのです。

・関西は、質、量とも一貫して業界のリーダーでした。世界最長レース「ツール・ド・フランス」の三連覇やアトランタ五輪ロードレースでの1~12位独占など、栄光の自転車はいずれも堺市のシマノ(部品メーカー)が作りました。

・完成品は、ブリヂストンサイクル(埼玉)や宮田工業(神奈川)といった関東の大手メーカーが車体を自前の工場で作るのに対し、関西では部品を購入して組み立てる「製造卸」が発達。出来鉄工所(堺市)、ヨコタサイクル(堺市)、ナショナル自転車(相原市)が関西の大手3社で、これに関東の2社を加えた5社で全国の56%を占めます。

・社団法人自転車協会は「完成品を作り始めたのは関西が後発だった。部品だけで十分やっていけたし、関東のメーカーと競合する必要はなかった」と説明しています。

・かつて製造卸とメーカーのシェアは4対6だったのが、ここ10年ほどは逆転して、6対4に。部品の自社開発が不要でコストが安く、関西人の商売上手も手伝ってのこと。

・関西業界が安泰かと言えば、話は全く逆。国内の需要が伸びないのに対し、中国、台湾などからの輸入がここ2、3年急増している。昨年の出荷が前年比16%減の449万台なのに、輸入車は46%増の623万台。

・一台当たり単価が、それぞれ約1万8千円、約7千円と違い過ぎるのが最大の原因です。



●日本での普及

・日本で初めての自転車は明治3年、アメリカから輸入されたモノ。全て木製で後輪が前輪よりも大きく、足で地を蹴って進むモノでした。

・当時は「自在車」とよばれ、その他「台人車」「乗切車」「自転車」などの呼び名がありました。「自転車」に統一されたのは明治10年頃。

・大変高価なモノで今の高級車なみ。明治16年、四国の高松に住む宮武外骨氏が自転車を神戸で見つけ得意げに乗り回したそうです。その値段が300円。巡査の初任給が6円、警部の最高でも50円と言う時代。かなり高価なモノでした。

・国産初の自転車は、横浜の梶野甚之助が作りました。しかし全て木製で余り普及しなかったようです。

・明治26年頃 本格的な国産自転車を作ったのは、猟銃メーカー経営の東京・宮田栄助氏。銃と同じ方法でくりぬいたパイプを使い、タイヤ以外は全て自分の工場で作ったといいます。当時、自転車はハイカラ趣味の金持ちのマイカーでした。

・最後の将軍徳川慶喜は、カメラ、猟銃など西洋文化を好み、前輪が大きなオーディナリ(だるま自転車)で、静岡の街を乗り回しました。

・1902年、日本サイクルアドベンチストの草分け・中村春吉が、自転車世界一周旅行に出発しました。

・1903年、読売新聞が、自転車を小説に取り入れた「魔風恋風」(小杉天外)の連載をスタートさせました。



●自転車のことをどうして「チャリ」と言うの?

・「チャリ」という音の響きから、自転車のベルの音から来たという説ありますが、実は韓国語がルーツだというのが有力だそうです。

・韓国語で自転車のことを「チャジョンゴ」といいます。
「自転‥チャジョン」
「車‥ゴ」‥という意味。

・しかし、昔は「自転車」ではなく「自輪車」と言っていたらしいのです。

・「自輪‥チャリュン」と車(ゴ)と合わせたものが、「チャリュンゴ」

・この「チャリュンゴ」が、日本に入ってくる際に「チャリンコ」になったという話です。

・名古屋圏では、「ケッタ」といいます。



●自転車の発明と改良

・1818年 ドイツの発明家カール・フォン・ドライス男爵が最初の自転車を作り、「ドライジーネ」と名づけられました。
木の車輪を2つ並べ、車体は木製、ペダルがなく地面をけって進みます。

・1861年 フランスのミショーがペダルを加えて量産。初期の自転車のペダルは前輪についていて、サドルが前輪のほぼ上にありました。

・やがて同じ1回転で長い距離を進むために前輪が大きい「オーディナリ(普通)」型が登場。まだチェーンはありません。速度を出すため前輪を大きくしました。

・自転車レースが盛んになった1870年代 チェーンがつき進化します。チェーンを使うことになってペダルを前輪よりはずすことができるようになりました。更に、サドルも車体中央に持ってくることができるようになったため、前輪は進行方向を変える役目を担うようになりました。

・1885年 英国のスターレーが前後の車輪を同サイズにした「セーフティ(安全)」型を考案します。車体も木製から金属に変わり、タイヤにゴムが使われるようになりました。

・1888年 空気入りのタイヤが発明され、乗り心地も向上。ブレーキ付きも登場しほぼ現在の形ができあがりました。



●地球温暖化や健康面から自転車を見直す動き

・自転車・歩行者の専用道路は、建設中のものを含めて全国で121路線あります。(うち関東は7、関西は14)

・サイクリング文化の浸透と共に、家族で利用できるターミナル施設は57ヶ所建設。

・ハード面での充実は、80年代からのマウンテンバイクやトライアスロンの普及に加え、86年に中野浩一選手が世界選手権・スプリントレースで十連覇したことが影響しています。



●自転車と警察

・英国の警察は1896年から自転車によるパトロールを始めた歴史があります。

・日本の警察は自動車とバイクによるパトロールに切り替えていますが、交通渋滞の激しい都心部では自転車の機動性を鑑みてあえて自転車によるパトロールをおこなっている場合もあります。

・ニューヨーク、ロサンゼルス、サンフランシスコの各市警には、「バイシクルユニット」という専従のチームがあります。「POLICE」のマーキングを入れた警察専用のMTBも製造されています。



●自転車と軍隊

・第二次世界大戦では、イギリス陸軍空挺部隊が輸送機内で手間の取らない折り畳み自転車を使用していていました。

・日本軍は、日中戦争で50,000人の自転車部隊を動員し、マレー半島攻略作戦でも「銀輪部隊」が活躍しました。

・スイスの軍隊では長期にわたって自転車部隊を存続させました。

・北朝鮮には現在も自転車部隊が存在しています。



●ママチャリ

・婦人軽快車を「ママチャリ」といいます。広告などではファミリーサイクルとも呼ばれます。日本では最も普及している自転車です。



●最軽量の折り畳み自転車

・「トレンクル6500」‥折り畳めばコインロッカーにも入るサイズになり。それでいて重さは6,500gと世界最軽量。(パナソニック サイクルテック社製)



●自転車の駐車対策について定めた法律

・「自転車の安全利用の促進及び自転車等の駐車対策の総合的推進に関する法律」(昭和55年11月25日法律第87号)

・「駐輪場」‥無料のところもありますが、乗降客の多い駅周辺などでは月契約で1,000円~3,000円程度、日契約(1回利用)は50円~100円程度の料金を徴収し、管理人を常駐させているところもあります。



●競輪の自転車はバックで走れる

・小さいころ自転車に乗ってて、ペダルを一生懸命後ろに漕いだことあったなあ。バックするとは思ってなかったけど。競輪の自転車はチェーンとギアが連動しているため、後ろに漕げばそれだけ後ろに進むようになっています。トリビアの泉より



●ツール・ド・フランスの初代チャンピオン‥モーリス・ガランは、翌年(1904年)の大会で自転車ごと列車に乗り失格になった。トリビアの泉より



●日本の自転車メーカー(部品メーカーは含みません)

・アラヤ 石川県加賀市
・片倉自転車  東京都福生市
・クワハラバイクワークス 
・塩野自転車
・ツノダ 愛知県小牧市(創業:1926年)
・出来鉄工所 大阪府堺市
・日米富士自転車 東京都町田市(創業:1899年)
・パナソニック サイクルテック 大阪府柏原市(設立:1952年ナショナル自転車工業)
・ブリヂストンサイクル 埼玉県上尾市
・ホダカ 埼玉県越谷市
・丸石サイクル 埼玉県吉川市(創業:1909年)
・宮田工業 神奈川県茅ヶ崎市(創業:1890年)
・スマートコグ
・セキネサイクル
・ヨコタサイクル 大阪府堺市(創業:1932年)
・サイモト自転車 大阪府堺市
・杉村商店 大阪府東大阪市
・ランドウォーカー 大阪市東淀川区
・ダイワ精工 東京都東久留米市

*廃業したメーカーもあります。


●年次別輸入と輸出台数

輸入台数/輸出台数(千台)
平成10年 11年 12年 13年 14年 15年 16年 17年
2,893 4,263 6,234 7,092 8,326 8,703 9,138 9,144
 317  393  562  560  647  865 1,009 1,222

(財)自転車産業振興協会『自転車統計要覧』より



●世界の自転車保有状況

国 名 年別 保有台数(万台) 保有率 保有率順位

日 本 2004 8,632 1.5
中 国 2004 47,191 2.7
韓 国 1996 650 6.9
インドネシア 1996 2,000 9.6
インド 1990 3,080 24.4

フランス 2000 2,300 2.6
ベルギー 1995 520 1.9
オランダ 2002 1,780 0.9 ①
ドイツ 2002 6,500 1.3 ②
イタリア 1996 2,650 2.2

イギリス 2002 2,300 2.6
デンマーク 2001 420 1.3 ②
スペイン 1995 695 5.7
ノルウェー 1995 300 1.4 ③
スウェーデン 1995 600 1.4 ③

フィンランド 1995 325 1.5
スイス 2001 380 1.9
オーストリア 2002 330 2.4
ロシア 1987 4,000 7.0
ハンガリー 1995 350 3.1

ルーマニア 1999 550 4.1
アメリカ 1998 12,000 2.6
カナダ 1998 1,250 2.7
メキシコ 1995 800 13.2
ブラジル 1996 4,000 4.0

{財)自転車産業振興協会試料による



●平成16年都道府県別自転車保有台数

都道府県 保有台数(千台) 人口 保有率 人口/保有台数

北海道 2,802 5,651 2.0

青森 542 1,487 2.1
岩手 542 1,405 2.6
宮城 958 2,350 2.5
秋田 580 1,174 2.0
山形 583 1,236 2.1
福島 851 2,116 2.5

茨城 1,439 2,992 2.1
栃木 1,039 2,007 1.9
群馬 720 2,023 2.8
埼玉 4,773 6,981 1.5 ②
千葉 3,731 6,001 1.6
東京 8,178 12,082 1.5 ②
神奈川 4,757 8,600 1.8

新潟 1,206 2,456 2.0
富山 578 1,119 1.9
石川 427 1,175 2.8
福井 388 825 2.1

山梨 291 883 3.0
長野 845 2,201 2.6
岐阜 906 2,107 2.3
静岡 1,790 3,773 2.1
愛知 4,260 7,260 1.6 ③
三重 870 1,858 2.1

滋賀 858 1,354 1.6 ③
京都 1,534 2,565 1.7
大阪 6,602 8,652 1.3 ①
兵庫 3,283 5,567 1.7
奈良 808 1,439 1.8
和歌山 603 1,073 1.8

鳥取 309 615 2.0
島根 329 753 2.3
岡山 984 1,957 2.0
広島 1,412 2,870 2.0
山口 633 1,512 2.4

徳島 417 823 2.0
香川 631 1,029 1.6 ③
愛媛 870 1,497 1.7
高知 371 810 2.2

福岡 2,007 5,011 2.5
佐賀 348 877 2.5
長崎 243 1,511 6.2
熊本 821 1,863 2.3
大分 483 1,227 2.5
宮崎 540 1,177 2.2
鹿児島 512 1,770 3.5
沖縄 295 1,362 4.6

(財)自転車産業振興協会『自転車統計要覧』より



参考にしたHP
http://plaza.harmonix.ne.jp/~mickeyso/bicycle/bikeetc.htm
http://snow007.s28.xrea.com/zatugaku/zatu01.html
http://junkmart01.blog69.fc2.com/blog-entry-97.html
ウィキペディア(Wikipedia)ほか