というわけで1522mというツヴェルファーホルン(十二使徒山)の展望台まで
登ってきたのだが、何も見えん!パノラマの説明があるのだが、何の役にも立たぬw
なぁ~んも見えん。しかたなくどちらへ行ったらいいのかわからぬまま、とりあえず
歩き始める。
途中に展望台があった。ここからの眺めも素晴らしいのだろうが、これでは…w
←Tokio 9325km なんて書いてある^^; すぐ近くの山も見えないよ(^益^;
おっ、上り坂になってきた。とにかく上へ向かって歩けば頂上に着くだろう。
ここは峰つたいの道で、ベンチが左右に向かって置いてあります。さぞかし景色が
良い場所なのだろう…w
うっすらと見えてきたぞ。意外に近いw
これが頂上か~。まわりが何も見えないので、「ここは街中の公園です」と言われ
たってわからんぞ?
十字架の上に立って下を見てみたよ。これって…。
というわけで、しばらく素晴らしい景色を堪能したあと、早々に下に降りました~^^;
ザングト・ギルゲンはこじんまりしたきれいな街です。雨のせいか、ほとんど人を
見かけません。夏も終わりですが、これでも観光地かー。
カラフルな家が並んでいます。これらはホテルのようです。
さてさてザルツブルクの街はほぼ見て回ったし、朝はいつものカフェ・クラシックで
「モーツァルト・トルテ」を食べながらどこへ行こうかと考える。
ここからバスで一時間ほどのところに、美しさで特に人気の湖、ヴォルフガング湖
がある。湖に面したザングト・ギルゲンという街にはロープウェイがあって、1522mの
山に登ると、そこからの景色は素晴らしい眺めだとか。
というわけで、駅へ歩いて行きバスを待つことに^^
そこで座っていたら、またもや日本人、今度は学生風の青年とその母親がやって
きた。か~ちゃんと一緒にガイコツ旅行なんて、エライ孝行息子じゃないかー。
私が行こうとしているザンクト・ギルゲンの先にある、バードイシュルという街に
行くらすい。同じバスだ。しかし二人であーだこーだ言いながら、息子は違うバスを
指さして「これだよ!」などと言っている。
か~ちゃんは心配で、「大丈夫?聞いてみたほうがいいんじゃない?」と不安な
様子。息子は人に尋ねる気はないらしひ。そこでか~ちゃんは座っている俺を見て
すみません!バードイシュルに行くにはこのバスでいいのかしら?
(日本人かどうかも確かめず、いきなり本題に単刀直入だ^^)
いえいえ。それは○×番のバスですよ。私もこれから乗ります。まもなく来ますよ^^
あ~日本人でよかったっ♪ あなたもバードイシュルに?
いえ、私は手前のザングト・ギルゲンで降ります。(…とここでバスが到着)
このバスですよ^^
・・・あれっ?
そのまま乗っちゃうしw
昨夜もそうだったが、母親がズンズン聞いてくる。娘、亭主、息子は知らんぷり。
答えが得られたら、そのままみんな行っちゃうwww w(゜゜)w
日本人は礼節を重んじるんだぞ…
「ども♪」ぐらい言おうぢゃないかw
しきゃも、その二人は俺より先に(!)バスに乗ろうとしやがった。まーえーわw
というわけで、バスはザルツブルクを出てまもなく山間を進み、ヴォルフガング湖の
ほとり、ザングト・ギルゲンの街に到着しました。バス停からすぐにロープウェイが
見えました。雨が降りそうな雲が出てきたので、早速上に登ることに。
切符売り場はガラガラでした。バスを降りて真っ直ぐここに来たのは、こちらの
なかなかきれいなお嬢さんと私だけ^^; 係りのおっさんは若いお嬢ちゃんひとりと
見て、「ひとりで乗るのが怖かったら、うしろのやつと一緒に乗ってもらうかい?」と
聞きました。お嬢さんは即答で「けっこうですわ」と答えておりました…。
オィ~~w そりゃおれわ… おれわ・・・ _| ̄|〇
ひとりでいいんだもん!「さきち・のひとり旅」が、「さきち・愛の出会い」とかに
なっちまうだろが。なったほうがいいの、か…?
さて、湖が素晴らしくきれいに見えましたよ。最初は…w
下からは、こちらの山小屋が見えていました。ここが一番上の展望台かとwww
スカス!ロープウェイはこれをあっさり越えて、まだまだずっと上まで続いている!
オイオイ、雲の中に入っちまうぢゃねーかよw 雨も降り出したwww
どっ、どこまで行くんだ?さっきの山小屋はまだ半分行ってなかったのかっ?
天国まで行ったらマズイよ。耶蘇教の天国はいけましぇ~ん!
やっと着いた…w なんだこりゃ。。。 視界10m??? w(゜゜)w
この日は快晴で散歩日和。ミラベル宮殿を見たあと、旧市街のほうに歩いて
博物館にぶらりと入ったりしました。
あの城塞のコンサートもよかったですが、今夜はミラベル宮殿でのコンサート。
こちらモーツァルトのプログラムですが、ピアノとヴァイオリンのソリストの名前が
ドンと出ていたので、レベルは高そう^^
昼はシュティーグル・ケラーという大きなビアホールに行きました^^
内部はすごく広いです。
豚肉とじゃがいもがフライパンに乗った料理を注文しました。なかなか旨かった
ですが、平らげるのに精いっぱい^^; 出てきた瞬間にその量を見て、「こりゃあ
休んだら止まるな…」でした。。。
ウププ…、と口から出そうなほど食べたというのに、ビールはおかわりできるのが
不思議w( ゜ д ゜ )w 2杯目はすっかりお気に入りになった「無濾過」を注文♪
腹が一杯&ほろ酔い気分で大聖堂に。アルコホルを入れて行っちゃあいけんかな?
でかいなー。
厳粛な気持ちになるなー。出たら一瞬で世俗に戻るけどw
コンサートは夜の8時から。歩いて10分かからないので、ホテルで昼寝のあと夕食。
まだあのフライパン料理が胃の中に残っているので、スーパーで買ったシャン
パーニュと生ハム、それと中国で試して美味しかった、おにぎりをつぶしたような
形の桃で済ませました。この形の桃、日本で見たことありませんが…。
さて、朝に入り口から覗いただけの「大理石の間」に入ってコンサートです。
超豪華絢爛な一室です。愛人を住まわせるために大司教が造らせたって…w
部屋の形がほぼ正立方体。そして大理石造りなせいか、特に音響が素晴らしかった
です。これだけ良い音になると、風呂屋効果でどんな演奏も良く聞こえるかしら?
いやいや、「どんな演奏」なんて言っては失礼。素晴らしいヴァイオリン奏者でしたよ。
ところで、このミラベル宮殿の大理石の間に入るとき、娘連れの初老のおばさまが
ドイツ人をつかまえて場所を聞いていました。まるっきり通じないので、途方に
暮れて私を見つけ、こちらに「大理石の間はどちらかしらっ?!」と日本語で聞いて
きました。
コンサートですよね?ここの2階ですよ。こちらです♪ 私も行きますから^^
ああ!1階だと思ってたわっ! よかったっ! 日本語通じてっ!
(どうやら"1st floor"だと言われたのね^^ それは2階のことなんですぅ)
・・・え? そのまま行っちゃったwww
・・・ ひと言なんかお忘れでは…?
それからもうひとつ。休憩時間のこと。
日本人中年夫婦が、コンサートのプログラムについて話していました。
ロビーにあった月間のプログラム表を見て、旦那さんは間違ったところを
指さしていました。
これでいいんだよ。これ、いまやったやつだろ。
違うんじゃないかしら? え~、これかしら~?
そこで奥様は突然横にいた私に向かって「これでいいのかしら?」と尋ねてきたw
いえいえ、日付がこちらにありますよ。いまやったのがヴァイオリン・ソナタ。
次にやるのがカルテットですよ♪
うんうん^^ …と頷く。
・・・あれっ?二人とも行っちゃったwww
なんでだ?
人に聞いて答えてもらったら、「どもね♪」のひと言ぐらいあっていいだろ。。。
ちょっとのアイコンタクトだけでもいいのにwww
この日も朝は「カフェ・モーツァルト」へ。結局ザルツブルクでの5泊の滞在は、毎日
ここに来ることになったのでした。そして私のお気に入りのケーキがこの「モーツァルト・
トルテ」。とろけるチョコレートがかかっていて、ピスタチオのムースが間に入って
いるのです^^
飲み物は毎日変わりました。これは「カフェ・ドン・ジョヴァンニ」。うっひっひ^^
「スペイン人は1003人!」の歌が朝っぱらから聞こえてくるようです。コーヒーに
アマレットが入っていて、それにホイップ・クリームを乗せたもの。
これを注文したら、ウェイトレスのおねいさま、「あら強いリキュールが入っている
のよ~♪」と注意してくれました。う~ん、だいぶ昔のことのように思えるが、羽田から
早朝の飛行機に乗ったときに、シャンパーニュを選んだらスチュワーデスに「あら
朝から?うふふ♪」と言われたのを思い出す(^益^;
朝一番だったので、人気のカフェもこんなふうにガラガラです^^
おっと、まてまて、テーブルの上にある、これは何だ???
"Carpe Diem"とは、古代ローマの詩人、ホラティウスの言葉で「その日をつかめ!」
という意味ではないですか。「いま、この瞬間を逃すんじゃねーよ。楽しむんだよ!
やっちまえよっ!」といううっひっひな意味であります。それが飲み物の名前に
なってる?まさか精力強壮剤??? 「カフェ・ドン・ジョヴァンニ」じゃなくて?
まてまてまて、その下に書いてあるのは"KOMBUCHA"。
こっ 昆布茶????
じじー ばばー の飲物ぢゃね~のか??? w( ゜ д ゜ )w
されそれから、ミラベル宮殿に散歩しました。ここは入り口がわかりにくいですが、
内部を見られるようになっているのです。ここは「天使の階段」と呼ばれているとか。
この宮殿、大司教であるヴォルフ・ディートリッヒが「愛人と、その間に生まれた15人
の子供たち」のために造らせたのです。大司教は職業上、正式に結婚できなかった
から「愛人」ということだったそうですが、それにしても15人!すげ~^^;
"KOMBUCHA"飲んでたのかな?
さすがにこのあまりにも豪勢な愛人宅はひんしゅくをかったそうですけどねーw
2階に上ると、モーツァルトもコンサートを行ったことがあるという、大変美しい
「大理石の間」があります。
このときは入り口から見るだけで、中に入ることはできませんでした。でもここで
今晩開催されるコンサートの切符は、この街に来てから買ったのですぅ♪
つまり下見に来たわけだ(^益^)b
塩鉱を見物したあと、バスはザルツブルクへ向かう途中、美しい修道院のある街を
しばらく訪問する予定でした。しかし、バスがその街に到着したところで突然大雨が
降り出してしまったのです。
ガイドは「どうしましょう…」と観光客に相談を始めました。「みなさんがもういい、と
おっしゃるならば、街の見物はスキップして早めに帰りますが」と帰りたい様子。
でも希望があれば勝手に中止にするわけにはいかない。ほとんどの客は年配の
人たちですから、雨の中を歩きたくないということでした。
ガイドは「民主主義で多数決にしようか…」などとグチグチ言っているところ、私の
後ろに座っていた、ひとり参加のヤンキー娘が「いいから出ましょっ!」と上着を
着て立ち上がりました。
というわけで、ガイドは内心(ちぇっ)と思いながら、外に出ました。私も出たら、
ヤンキー娘はひとりでないとわかって「イエ~イ!」と喜びました。出たのはガイドを
含めて3人だったのです。上の画像はそのガイドとヤンキー娘。
カラフルできれいな街でした。朝は晴れていたので傘がなく、パーカーのフードを
頭にかけて歩いたのですが…。
あれが有名な修道院だそうで。屋根のあるところからちょっと見て写真を撮った
だけで帰ってきました^^;
ここにもモーツァルトの像が。いったいこのザルツブルク周辺で何体あるので
しょうかw
この日の夜は、ちと有名なレストランを攻めてみました。その名も「カー・ウント・カー・
アム・ヴァーグプラッツ」。覚えられませんね^^;
注文したのはオーストリア料理の定番のひとつである、「ターフェルシュピッツ」。
スパイス入りのビーフブイヨンで煮込んだ牛肉料理。柔らかいです(^益^)b
左のソースには、リンゴムースなどがついています。西洋わさびも使うとか。作るのは
簡単なので、ローリエなどを買ってきて帰ってからも作ってみました。ネットでレシピ
などは沢山出てくるので、最近は凝った料理を作るのも簡単ですよねェ。