goo blog サービス終了のお知らせ 

さきち・のひとり旅

旅行記、旅のフォト、つれづれなるままのらくがきなどを掲載します。 古今東西どこへでも、さきち・の気ままなぶらり旅。

室戸岬を乗り過ごしてしまう 10

2017年03月23日 | 四国・中国地方



室戸岬へ向かうバスは、列車が到着した15分後と連絡がよい。どちらも1~2時間に
1本だし、終着地点なんですからね。観音菩薩のお母さんもバスに乗った♪
バスは南に向かってとんがっている半島の東側を南下します。なので沈みつつある
太陽は山の反対側。こちらは「日陰」なのでもう暗くなってきました。



バス停は「夫婦岩」というところを通過。あの岩は、おそらく角度によっては仲良く
並んで立って見えるのでしょう。このあたりのバスは、信号はないし乗り降りする
客もほとんどいないので、ほぼ時刻表ぴったりに進んでゆきます。むしろ順調に
進み過ぎて1~2分早く通過したりすることも。

この日は早起きして蒲生田岬へ往復20㎞歩いたので疲れていました。あと15分くらい
で室戸岬だなあ、という頃、観音菩薩のお母さんも室戸岬で降りて、おんなじ宿
だったりして♪なんて思っていたら、ふと睡魔に襲われてしまったのです。

はっと目が覚めたら、沈みゆく太陽がバスの進行方向左側に見えていました。
あれっ!!!沈む太陽は西。左側に見えているってことは、岬を回っちゃったの?!
北上しているの???時計を見たら、岬の到着時間を過ぎている。

運転中には話しかけないで下さい、となっていたと思うが、運転手に「室戸岬を
通過しましたか?」と聞く。運転手は驚き、「通過しましたよ。降りるんだったの?」
という。「寝ちゃったんですぅ~~」。。。

バスは1~2分ごとにバス停を通過してゆく。次で降ろしてもらおうと思ったら、
運転手は「そうだ、次の営業所まで行きましょう」と言うのであった。どうやら
歩いて戻れる距離じゃないようだ。バスは1~2時間に一本あるかないか。この日は
もうなかったりして?



ここはバス営業所。運転手はわざわざ降りてくれて、営業所のなかにいた職員に事情を
話し、2人で岬方面のバスの時刻を調べてくれる。すると!なんと1分後!奇跡的!
ほんと??? 運転手は、「室戸岬までの料金を頂ましょう」と言ってくれました。
この間、バスの乗客数人は事の成り行きを待っていなければなりませんでした。どうも
すみません。なんでもすぐにイライラする東京じゃありえませんね。

このバス停で待っていたら、バスはすぐにやってきました。すると営業所の職員の人は
出てきて、運転手に事情を話していました。バスに乗り込んだので内容は聞こえません
でしたが、あとでわかりました。料金をとらないでやってくれ、ということだったのです。
ううう。

              
機転をきかせて営業所まで行ってくれて、降りて戻るバスの時間まで調べてくれた
運転手さん、営業所から出てきて、帰りの運賃をとらないでやってくれと伝えて
くれた営業所の職員さん、戻るときの運賃はけっこうですよ、とにこやかに対応して
くれたバスの運転手さん、本当にありがとうございました。

*ちなみに、帰宅後に室戸市に「ふるさと納税」の手続きをしました。金満で
オリンピックだのなんだの言っている東京に払うよりもと、昨年は米軍基地でひどい
目に合っている沖縄に、それまでは震災や放射能汚染に苦しんでいる東北地方に
納税してきました。でも今回は室戸市に(^益^)b



岬の西側を南下中。ちょうど日没でした。乗り過ごさねば見られなかった景色^^;
バスの乗客は俺ひとり。運転手は「夕日がきれいですねェ」と話しかけてきました。
よくもまあ親切なバス会社の人たちに遭遇したよね。気づいたのが営業所の直前だった
よね。戻るバスが1分後だったよね。



無事、予定より30分も遅れずに宿に到着しました。ここは室戸岬の先端。うしろが山
ですが、右側が東なのでもう薄暗い。左側は日没で西日が射しています。ここはその 
真ん中で、こうやってみると昼間っぽいよねェ?



古い建物で共同風呂、共同トイレ、共同水回りの民宿ですが、シャワートイレだし、
このようにWifiも使えるのです。まわりに家が並んでいるわけでもなく、この建物内
でしか使えないと思うのだが、暗号キーが設定されていて、いったい何桁なの?
とても覚えられないから写真に撮ったのです。



部屋はひとりでは十分に広い。遠慮なく煙草も吸えるし、悪くないね。ただ水回りが
トイレのすぐ前にひとつあるだけ。歯を磨くとき、おっさんがトイレに入りました。
薄いドアをはさんで1m横で大をされるというのも…。女性だったら絶対ヤだよね。



この日は居酒屋ではない。しかし十分に居酒屋メニュー。左は「チャンバラ貝」という
そうです。身の出ているところが刃みたいだから?エビスに似ているおかみさんは
「これが一番値段が高いのよ。一個いくらするの」とか言っておりました。しかし
昨夜の居酒屋のおっさんもエビスに似ていたが、こちらのおかみさんもそっくり。
あの顔はこちらの地方の顔なのかなー。



右上は鰯の稚魚で「どろめ」。真ん中は鯨の舌で「さえずり」。左は穴子の稚魚で
「のれそれ」というそうです。こんなん出されちゃビールではなく酒ですなあ。
地酒を頼むと、「土佐鶴」でした。よく行く池袋の飲み屋が土佐鶴ひと筋なので、
こんなところで再会だ。ちなみに画像のフォーカスが料理ではなくお盆にwww



金目鯛の煮つけ。このあと御飯に鶏肉の卵とじが出ました。立派な地元料理が並んで
宿泊費はとても安い。民宿もたまには悪くないねェ。 



コメントを投稿

サービス終了に伴い、10月1日にコメント投稿機能を終了させていただく予定です。