そして館山城址へ登っていきます。
お城は街を一望する高台にありますからね。微妙な雨模様で蒸し暑いこと!
ちなみにここも「恋人の聖地」となっている。あっちもこっちも「聖地」ときた
もんだ。たまにあるならほほえましいが、あんまり多発してると腹立ってくるなw
小さい新築(^益^)w
最初に天守閣に上がりました。正面に見えるオレンジの屋根は昨日訪れた道の駅。
左は外洋です。房総半島にいる間はず~~っと羽田空港に離発着する飛行機の音が
鳴り響いていますが、ここ館山は海上自衛隊の基地があってヘリコプターが延々と
ホバリングをしています。「ボボボボボボ・・・!」という音が絶え間ない。
あそこ、さっき昼飯を食べた港の横に基地があるんです。左のほうにハエが飛んで
いるようにヘリコプターが浮かんでいるでしょう?あれの音が空に響いている。
酒場の女将さんが、「もうずっとだから慣れちゃってるのよ」と笑っていました。
そういえば沖縄出身の若者も、米軍基地のものすごい爆音でも「生まれたときから
あるから、それが当たり前になってて気にならない」と言っていました。
しかしそういうところに住みたくないなあ。。。
このお城は「八犬伝博物館」という名前もついています。「南総里見八犬伝」の
解説がありましたが、NHKの人形劇「新八犬伝」の展示が目につく。私が子供の頃に
夕方短い時間で毎日やっていましたね。8人の剣士が冒険する物語だったことは
うっすら覚えている。伏姫という怨霊がおどろおどろしい音楽と共に空中に浮かぶのも
覚えている。
その映像がここで放映されていて、なんと最終回をやってた。懐かしい坂本九さんの
語りで、最後は伏姫が成仏して一件落着し、八剣士は犬の姿になって空を飛んでいく
というラストでした。
というわけで本日の遠足は終わり、宿に帰って夜のスタンバイ。
この日も「ゆたか」で女将さんに一日見物の報告。地酒は昨夜と同じ「寿萬亀」。
ここで女将さんと親しい地元のおじさんが登場。女将さんが「ラーメン食べる?」と
聞くと、「うん、餃子も」と答える。俺が「メニューにラーメンないですけど?」と
聞くと、「すぐそこの中華料理屋から取るのよ!」という。そこで食わずに、ここに
来て出前で食べるのか!ここの店にもいろいろあるのにww
女将さんが電話をすると、不満げに「何よォ・・・」と言って切った。「2時間かかる」
と言われたそうだ。おじさんは「いま前を通ったら満席だったからなあ」という。
いま店内にいる客にすべて出しても2時間かかるわけはないので、それは「忙しい
から出前はやらないよ」という意味だろう。
蕎麦屋の出前を催促すると「いま出ます」という答えが返ってきた場合、それは
「いま」ではなく「そのうち」という意味で、出てなくても「もうすぐ」の場合は
「いま出ました」と言ったりする。「いま」は曲者なのだ^^;
英語でも似たような表現があって、呼ばれたときに「まもなく行きますよ」は
”I‘m coming!”と言ったりするのだ。現在進行形なので直訳すると「いま行っている
ところ」と既に出発しているような表現だが、実際は日本語の「いま行く~」の
「いま」、すなわち「まもなくこれから」という意味だ。
Tom!
I’m coming!
これを日本語に訳してみると
「トム!」
「いま行くよ~!」
というゴハンが出来た台所の母ちゃんと2階の部屋でゲームをやっている息子の
ような会話に思えますでしょうか。
しかし!少し英語を知っている人は違う意味にとったりするでしょう。
性交時にクライマックスを迎えたとき、日本語では「イク」と言いますが、英語では
”I‘m coming!”すなわち「キタ」と言います。確かに「行く」んだか「来る」んだか、
どっちとも言えそうだ。というわけでさっきの会話は、
「トム!」
「イクゥ~!」
と恋人同士が交尾してクライマックスを迎えたときの会話なのである。
というわけで、私はこの店のメニューにあるおにぎりを頂いたのでした(^益^)w
2軒目は昨夜の明るいおばちゃんのスナックで紹介された「メグ」に。
痩せた年配の女性に迎えられた。昨夜とは反対にもの静かで教養もある、落ち着いた
女性でした。自然と会話は真面目な話が続く。脳ミソすっからかんでふざけた笑い話が
続くのもいかがなものかと思うが、笑いなしで地味な会話ばかりというのも。。。
まあいろんな店があります。嫌な思いをするわけでなければ、すべて経験^^;
酒場というのはいろんな人との出会いですからねェ(^益^;