阿南から2~3時間に一本のバスに乗り、蒲生田岬へ向かいます。乗客は俺ひとり。
最前列左に座っている人は、バス会社の人でした。
四国の岬巡り、ひとつ目は最東端の「かもだみさき」です。東のはずれですから、
日の出を見るには最高のスポットというけれど、明け方に公共交通機関で行ける
わけがなかろう。
阿南駅前からのバスは矢印の場所までしか行きません。あとは徒歩。約10㎞。
観光案内ではよく「車で何分」と書いてありますが、俺が見たページでは
「徒歩90分」と書いてありました。でも5㎞で1時間の目安なので、よほど
早歩きしないと90分じゃつけないだろう。
実際に片道で約2時間かかった。帰りのバスが4時間ちょっと後だったので、
往復4時間歩いてタイムテーブルはぴったりでした。岬ひとつ目で難所だぜぃ。
バスは乗客おれ一人で、いつまでも乗っているので前に座っているバス会社のひとが
「どこまで行くんですか?」と聞いてきました。釜石の「ゆうれい事件」を思い出す。
蒲生田岬へ一番近いバス停で降りたわけですが、バス停はない。「帰りのバスに乗る
にはどこで乗ればいいんですか?」と聞くと、「この橋のところにいてくれれば
乗れますよ」ということだった。
帰りに時間が余ったら遅い昼飯を食べたいな、と思って検索したら、このバス停付近に
食堂がありました。どんな店だろう?とグーグル地図をストリートヴューに変えて
みたら、更地でした…w(゚益゚)w
ぽつりぽつり民家があるだけのド田舎に食堂はなさそう。まあ朝にパンを食って、
夕食まで頑張ろう。歩き始めたらすぐに「蒲生田岬10㎞」という道路標識があり、
いきなり心が折れそうになる。いやいや、わかっていたことだ。
すぐに湾の入口だ。まったく人を見ない。風の音だけがヒューヒュー鳴っています。
海岸沿いに歩くわけですが、けっこう登りの道があり、高低差が激しいのです。
奥深い湾なので、海面はとても静か。
対岸には建物が並んでいます。あちらのほうが開けているのかな。見えていても、
アクセスにはぐるりと回らなければならないので遠いのです。渡し船があるよう
でした。
だいぶ高い所にいるでしょう?海岸線は、浜辺を歩いたり断崖の上から見下ろしたり、
なかなか起伏に富んでいる道のりなのでした。水平線はどうやら外海。何キロも歩いて
ようやく岬が近づいてきたのです。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます