さきち・のひとり旅

旅行記、旅のフォト、つれづれなるままのらくがきなどを掲載します。 古今東西どこへでも、さきち・の気ままなぶらり旅。

千曲市さらしなの里歴史資料館(棄老伝説)

2024年07月07日 | 関東甲信越


地方の郷土資料館があるといつも寄っていくので、「さらしなの里歴史資料館」を
見ていくことにしました。人っ気がないw 受付に行って「こんにちは~」と声を
かけ、入場料を払うために財布を出したら「あっ、入るんですかっ」と少し驚かれる。
それほど入館する人は珍しいのか。。。? 盗まれる心配も皆無なので、入り口の
横の椅子に荷物を置かせてもらう^^;


鹿のはく製がお出迎え。 あ~んw


こちらで出土する岩石、、、は興味ない((+_+)) 出土した土器類もスルーw


あ~んwww


縄文人だの弥生人だのの生活の様子が展示されていました。ああいう絵、原住民は
もっと髪の毛バサバサでボロボロの服だったはずだぞwww


集落のミニチュア。冬なんか雪が深くて大変だったろうなあ。


こりゃすごい。宇宙人じゃないよね?

さて最後に映像室があり、姨捨山の話、いわゆる「棄老伝説」の説明がありました。

「姨捨」って名前がすごいですが、姨捨の隣りの駅が「冠着(かむりき)駅」で、
その冠着山が俗称「おばすてやま」、「うばすてやま」と呼ばれています。この
老人を山に捨てるという、いわゆる「棄老伝説」は、日本にもいくつかあるどころか
世界中に似た話があるとか。生活に困って労働力として使えなくなった老人が
社会の厄介者になるという構図は人類普遍の問題なのでしょう。

さて世界中に存在するその伝説にはいくつかのパターンがあります。それが紹介されて
いました。

枝折り型
 老いた親を山に捨てに行くとき、背負われた親が道すがら小枝をポキポキ折っていく。
 息子がその理由を聞くと、「お前が戻るときに迷わないようにするためだよ」と
 答えると、息子は感動して親を連れて帰るというもの。

もっこ型
 老いた親を捨てに行くときに子供(孫)も連れて行く。担いできた「もっこ」ごと
 置いて行こうとしたら、子供が「父ちゃんを捨てるときに使うから、それは持って
 帰ろう」と言い、それを聞いて親を捨てるのを思い止まる。

難題型
 殿様から「働けなくなった老人は山に捨てろ」というおふれが出るが、息子は親を
 床下にかくまう。のちに隣国が攻めてきて、難題をふっかけて解けなければ国を
 ほろぼすと脅かされる。そこで息子は親の知恵によってその難題を解き、国は
 助かるが、実はそれが老人の知恵だったとわかってめでたしという話。

さてその難題もいくつかパターンがあります。

 灰で縄を結え→結った縄を塩水に浸し、それから燃やすと縄の形のまま灰になる。
 長方形の木の棒を持ってきて、どっちが上か答えよ→水に浮かせると、軽いほうが上。
 ほら貝の下の口から先端までひもを通せ→アリに糸をつけ、ほら貝の先端にハチミツ
  を置いて、アリを離せば歩いて先端まで行くので、その糸にひもをつければよい。
 叩かなくても鳴る太鼓を出せ→太鼓の皮をはがして中に蜂を入れて張りなおす。
  蜂が中で暴れると、叩いてなくても太鼓が鳴る。

実はコレ、インドの「大蔵経」(と言っていたと思うが)にもある話で、どうやら
そこから西欧や、中国経由で日本にも渡ってきたらしい。『更級日記』や、いろんな
歌に歌われたという話より、この伝説が伝わってきた歴史のほうがスケールが大きくて
興味深かったですね。


さて上山田温泉まで歩いて行こう。。。


例によって歩くやつはまずいない道のりだよ^^; 暑いしw


お、きれいにメンテされてる火の見櫓だ。


火の見櫓というよりは、役所が使っている拡声器かー。


延々と歩き、疲れてきたところで千曲川のほとりに出た。向こうに見えるホテルは
いつも滞在する圓山荘の向かいにあるやつだ。見覚えあるぞ。


ということで無事チェックイン♪ 広い客室が贅沢^^ さっそく大浴場に行くと
誰もいなくて、たっぷり1時間疲れを癒しました。俺好みの適度な温さなので
のんびりリラックスできましたー。あとは夜の酒だ(^益^)b