温泉宿ですから、朝風呂のあとにとっておいたビール「ブルゴーニュの公爵夫人」を飲む♪
ピノ・ノワールを思わせる仄かな酸味と爽やかな香り。温泉に泊まったらこうでないとー。
おお、角地に立派な商店が建っていたのだが、コンビニに毒されてしまったか。。。
こういう建物は、朽ちてゆく姿にも古き良き風格が感じられます。しかしアーケードも
耐久年数ぎりぎりのような。それもコンビニもとっぱらって、昔の姿を戻せ!
さてさて浜辺にやってきました。夏はにぎやかなビーチなんだがな~。
反対側から見てみます。古い温泉旅館が並んでいたところはすべてなくなり、一時は
廃墟が連なっていましたが、いまやこんな新築がずら~りと並ぶようになりました。
でもちょっと奥に行くと、こんな古い食堂が残っていたりします。
さて熱海で数少ない観光スポット、「貫一・お宮の像」です。
夫婦になるものと愛し合っていたはずの二人なのに、お宮はドタキャンで金持ちの
ところに嫁に行くと心変わり(実にありがち)。黙って姿をくらましたお宮のところに、
貫一は熱海の温泉まで追いかけてくる。
宮さん、お前に限ってはそういう了簡はなかろうと、僕は自分を信じるほどに信じて
いたが、それじゃやっぱりお前の心は慾だね、財なのだね。如何に何でもあまり情けない、
宮さん、お前はそれで自分に愛相は尽きないかい。
これがまた長~い説得が続くのですー。
ねえ、人間の幸福ばかりは決して財で買えるものじゃないよ、幸福と財とは全く別物だよ。
人の幸福の第一は家内の平和だ、家内の平和は何か、夫婦が互に深く愛するという外は
ない。
こんな立派な(?)セリフが延々と続くんだが、お宮は聞きません~w
それじゃ断然お前は嫁く気だね!これまでに僕が言っても聴いてくれんのだね。
ちええ、腸の腐った女!姦婦!!
その声とともに貫一は脚を挙げて宮の弱腰を礑と踢たり。地響きして横様に転びしが、
なかなか声も立てず苦痛を忍びて、彼はそのまま砂の上に泣き伏したり。
ずがーん! このあと、お宮は「話を聞いてくれ」と言うのですが、貫一は聞きません。
私はこれを読んだとき、やむにやまれぬ事情があるのかと思いました。それがあとに
なってわかるのかと。
しかし意外にも、そういう自己犠牲といったような理由があったわけでもなく、ただ
金に目がくらんで乗り換えただけだったらしい。お宮はあとですごく後悔するんだもん。
うーむ、これじゃあ「坊ちゃん」のマドンナと同じ選択をしたということかー。
感じ悪い奴だって、金がありゃあ、そっちかーw
そりゃ今でも「やっぱり金でしょ」っつー人は履いて捨てるほどいますけどね。
でもさ、感じ悪い人と高級ワインより、感じいい人と料理酒のほうがいいよ。。。?