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さきち・のひとり旅

旅行記、旅のフォト、つれづれなるままのらくがきなどを掲載します。 古今東西どこへでも、さきち・の気ままなぶらり旅。

下町の三角部屋

2016年08月23日 | 関東甲信越



ここは東京下町、入谷駅のすぐ裏で、この鋭角な三角のビルの3階に私は住んで
おりました(^益^)w

当時右側、南側には古い2階建ての家が建っており、見晴らしはよく日当たりは
最高でした。窓からは隅田川の花火が見え、花火番組のテレビをつけておいて
発射の音が聞こえてから外を見れば、ドド~ンと上がるところが見られたのです。

部屋はやたらに尖がった三角形。たしかフロアに3世帯。お隣は家族用の2DKで、
残った微妙な空間が狭い独身用だったのです。三角形の角の部分が押し入れに
なっており、奥のを開けると、両手を真っすぐ伸ばして指先をくっつけたような形
でした。もうひとつの押し入れは、さっきのポーズからそのまま両肘を直角になる
まで合わせた指先を手前に引いた感じ。布団を入れると両角が持ち上がります。
畳の部屋でしたが、三角形の両角が押し入れなので、残りは角のとれた五角形。

便利なところにあるし、たくさんの人が遊びに来て泊まってゆきました。



下町に行く機会があったので、そこを通ってみると、なんと閉鎖というか、廃墟w



閉まっている。。。 「傷だらけの天使」のペントハウスを思い出す。

思えば、バブルの頃に下町は大きく変わりました。オンボロのモルタル2階建てが
どんどんなくなり、高額なマンションが次々に出来て街の景色が変わったのです。
もともとボンビーなエリアなのに、交通の便だけはいいので、建物がよくなれば
一気に高級住宅地ってか?ここに住んでいるときは、上野の美術館やコンサート
ホールには歩いていけたし、銀座の歌舞伎座は20分かからない。



かつての我が家からは、少し歩けば吉原の旧遊郭街、そして南千住。丹下
ボクシングジムがあった頃(?)は「ドヤ街」なんて言われておりましたが、
いまはむかしあふれかえっていた浮浪者ではなく、外国人バックパッカー
向けの宿がたくさんあります。

すごく狭くて、寝られりゃいい、というようなところです。むかしは相部屋
だったり、値段も数百円といったキタナイ簡易宿泊所でしたが、いまや改装
されてブロードバンド! 



英国の高級紙、ガーディアンに「お勧めの安宿」って載ったの?!う~ん…。