ここからは「賽の河原」です。
死んでしまった小さな子供が、この賽の河原で石を積む。「ひとえ積んでは母のため、
ひとえ積んでは父のため・・・」と毎日何時間も一生懸命泣きながら石を積みますが、
鬼が出てきてそれを崩してしまう。どうやら「親を悲しませて、この不幸者め!」
という罰なのだそうです。そりゃあ~~ひどい!子供だって死にたくはなかった
だろうし、親だって子供が死んでからそんな苦しみ、悲しみを味わってほしくない。
この石を、幼子がひとりで泣きながら積んでいたと思うとクラクラするではないか。
まあそこでお地蔵さまが救いに来てくれるということなんだそうです。
最初っから来いってよ!
「塩屋地獄」って、ここも地獄かい~。温泉が湧き出るナイスな場所に思えるがw
ホレホレ、硫黄の臭いがいい感じですよ^^
ボコボコ出てました。塩分が強いの?水に粘り気があるようで、泡もこんなふう。
地獄というだけあって、殺伐としているところです。
仏教といっても諸説あるので、なじみのある地獄のイメージはこの賽の河原だとか、
もっとシンプルに血の池、針の山といった拷問系だ。悪人は地獄行き!天国に行き
たきゃ善行を積め!というわけだ。因果応報ごもっとも。悪がはびこる世の中ですから、
悪いやつらはあの世で苦しんでもらわなきゃ割が合わないだろう。それは死んだあとに
最後の審判があって、天国か地獄かの判決が下る耶蘇教でも同じ論理だ。
しかし、浄土真宗は違います。「善人なおもて往生をとぐ、いわんや悪人をや」と
きたもんです。善人は当然晴れてあの世に行けますよ。そして悪人なら尚更なんです。
ううむ、おそらくかなり深い。救われなきゃならないのは、むしろそれを必要とする
哀れな連中のほうでしょう、という意味か?
また「善」とか「悪」とか、簡単には言えないよ。自分が「善」だと思い込んで
いても他の人から見れば「悪」じゃねーか、なんてこともたくさんあるし。しかし
その倫理的考察は置いといても、それだと善人悪人全員が地獄回避となるのか?
みんな天国に行ってしまったら、俺なんかいたたまれないね。純粋で清らかな人たちが
いるところで、悪さしたズルした人を傷つける悪口言った邪まな欲望に憑りつかれた
邪な情欲に取りつかれた邪な・・・という記憶がたっぷりある俺がそんなところに
いたらとても恥ずかしくていられません。
まてよ、全員がもれなく天国に行ったなら、まさか習近平、金正恩、プーチン、
トランプ、安倍晋三と同室になったりするのか?それはあまりにもうんざりなので、
「すみません、部屋を変えたいんですが」と言ったら、次の日に目が覚めたら横に
忖度の佐川さんがいて、ゲッとなって寝返りをうったらそっちにはジャニー喜多川!
そおか、血の池や針の山よりひどい、それが「悪人だって」という意味なのか?
ううう、ここは「水子供養」の地蔵尊。手を合わせました。。。
硫黄の臭いがたちこめる温泉に1時間たっぷりと入って、霊場を見て回りましょう。
暑い!日差しが強くてただでさえ暑いのに、温泉に1時間も入っていたもんだから
暑い暑いι(´Д`υ)アツィー。汗がとめどなく噴き出してくる。ハンカチで拭くが、止まら
ない。広げて乾かすと、わりとすぐに乾いてくるが、汗も止まらないのでェ~~w
どうやらこの風車を買って、お供えするようです。うしろの階段を上ったところに
奥の院 不動明王の像があるそうです。また汗かくけどなーw
温泉もよかったけれど、恐山のメインスポットはここからです。
火山灰とその塊か?
たしかに「霊場」という雰囲気を感じますね。
死んだらこういうところをひとりでとぼとぼ歩くの? とうちゃんかあちゃんに
会えるとか、鬼が出てくるとか、すごい美女が現れるとか、暗がりに赤提灯だとか、
どうなるんでしょうね?
不動明王までやってきましたー。
ここは観光客がワイワイ団体でやってくるときは避けたほうがいいでしょう。
しかし雪が降ると閉鎖になって(バスも通らない)1年のうち半年は来られないので、
時期を選ぶのが難しいですが。
さて恐山菩提寺の境内に入ります。イタコがいるという話でしたが、見かけません
でした。イタコとは「口寄せ」をする人で、降霊術で死者とお話しができるとか。
そんなん俺とか~ちゃんしか知らないことを言って試してみるとか、「ドイツ語しか
話さない人だけど・・・」とかからかってみたくなりますが、失礼ですよね^^;
まあそれって心理カウンセラー的な役割で、クライアントの悩みや不安を慰めてあげる
ようなことをしているのでしょう。それはそれで結構なことです。でも過去の偉人や
その背後霊と話ができるとか、生まれ変わりで前世のことがわかるとかいうインチキ
新興宗教もありますよね。そういうので集金しているやつらにはあばいて懲らしめて
やりたくなる気もしますが。
入口には六地蔵。
来迎の像だそうです。
では入りますぞ^^
バスでひょいと来てしまいましたが、本来は長い道のりを歩いて山を登ってきて、
秘境に入ってくるという場所で、厳かな気持ちになる雰囲気なのです。
なかなか迫力のあるところです。
みなさん真面目にパンパンしてました。
温泉があるということだが、あれか?
お~、これか~。硫黄の臭いがしていますよ。ちなみに女湯は反対側の少し引っ込んだ
ところにあり、窓は閉まっていました。暑いので窓を開けたいだろうにね。
中には二人入っていました。そのあと誰もいなくなったので撮影できました。
草津みたいに湯は白く濁って硫黄の臭いが充満。温度は少し熱い。
下北駅にあった観光案内所のおばさんが、「恐山は霊場をぐるっと見て回ってだいたい
1時間くらいです」と言い、そのあとバスの時刻表を見たら帰りのバスは3時間来ない。
そこで2秒固まって「まあゆっくり見て回って^^;」と笑っていました。
昼をはさむから食事をするつもりだし、温泉にもゆっくり浸かりたいので3時間で
ちょうどいいじゃないか~と思っていたのでした。町に早く帰っても、別にする
こともないんだし^^
というわけで、1時間くらいゆっくり入るつもりで、湯舟で熱くなったら出て座り、
誰もいなくなったら奥の湯舟には水を足せるので少し温度を下げました。こんな温泉に
のんびり入れて極楽極楽。3~4人入ってきましたけれど、みんなわりとすぐに出て
いました。不老不死温泉にも入ったし、三途の川を渡って温泉に入り、こりゃぁ~
長生きして末永く酒を飲めるかな?
田名部の町から恐山行きのバスに乗りました。朝一番9:20なので、昨日の大湊線に
接続している11:20のひとつ前だから車内は空いていました(昨日は満席!)。
約1時間、下北半島の原生林を通過して行きます。歩いて森林浴をしたほうがいいなあ。
バスは途中原始林の山から湧き出る霊水のところで止まり、ここはお参りで登山をする
人たちが手を清めていく場所だというので、よければどうぞ降りて下さいと言われました。
乗客はワラワラと手を清めに出て行きました。「不老水」とも言われるとか。
バスは終点の恐山入口まで行きますが、私はひとつ手前の「三途の川」で降りました。
少し歩くけど、ここから始まるんじゃないか~^^
さて、左の像は奪衣婆(だつえば)、右は懸衣翁(けんえおう)です。ババァとジジィ。
このお二人は人が死ぬと最初に出会う冥界の官吏だそうです。閻魔大王の裁判を受ける
前の、検事による審問ということかー。このバアサン、亡者の服を剥ぎ取るんだって。
留置所に入るときにはまず素っ裸にされるってか。その衣類を、横の懸衣翁が川の
ほとりに立つ衣領樹という柳の木の枝にかけて、その枝のしなり具合で生前の罪の
重さが測られるそうなのです。俺の場合なら薄着なのに枝がしなって服が地面につき、
「計測不能!」とか言われるかもしれんぞ。小島よしおとか明るい安村とかならどう
なるの?
さて三途の川を渡ります。まだ死んでないけど。
ご覧の通り、この太鼓橋は渡ることができません。
横にあるバスも通った橋を渡りました。これであの世に入ったことになるのか?
三途の川も、こうきれいに整備されてちゃ雰囲気も出ないねェ。。。
宇曽利湖です。硫黄の臭いがたちこめています。俺の大好きな温泉の匂い。
ゆで卵をたくさん食べたあとのオナラという感じでもありますがw
水は透き通っています。
ポコポコとあぶくが出ていて、温泉が湧いているのがわかります。暖かいのかな?