会津宮下駅で下車したのは3人ほど。どこぞの宿から迎えが来ていて、韓国人らしき
カポーは消えて行った。俺の泊まる温泉宿はここから歩いて10分ほど。
会津らしい山村集落の景色です。
まもなく深い雪に閉ざされるんだぞ。
これが「宮下アーチ3兄(橋)弟」。上下が国道で、真ん中が只見線です。3つの
アーチ橋が見られるのは日本でここだけとか。
こちらが今宵お世話になる温泉宿の栄光館。チェックインのとき、「明日はどうするん
ですか?」とすぐに聞かれる。何せ只見線は本数が少ない。朝7:30の列車に乗れば
終点の小出まで行けるが、あちらに10:40に到着したって何にもない町だぞ。
それに6時起きで7時に出発するというのも。。。 その次は、さっき乗って来た
14:30だ! 「それまでどうするんですか?」と聞くので、「ロビーに座ってちゃ
だめですか?」と聞くと、「電気代もかかるし、ダメです!」と言下に断られる。
ここで日帰り温泉の料金を払って、昼食も食べてはどうかと思っていたが、きれいに
追い出されそう。外は寒いし、駅に座ってるしかないのか?
すると「隣の駅、早戸に行けばつるの湯という温泉施設があって、食事もとれます」
という。歩いて行くのかと思ったら、9:15に3つ先の会津川口まで行く列車がある
から、それに乗れるという。そして15時の列車に乗って小出まで行けばいいんだ。
いい案をありがとうございます。それで助かりそう^^;
他に客がいないから、一番いい角部屋をひとりで使わせてもらいました。贅沢w
ガスヒーターに加えて炬燵もあります。雪国ですからね。
窓からは只見川がみえました。
さあて温泉宿に着いたらいつもはすぐに風呂なんだが。。。 16時に只見線の上り
列車が通過するのである。なので1時間ほど待って、さっきのアーチに行きました。
会津宮下・宮下アーチ3兄(橋)弟
本数の少ない列車が通過する瞬間は、なかなか撮れないレア画像だぞ。
食事も今宵は俺ひとりのために調理してくれたのです。これだけの準備、なんか
すみませんねw
地酒がいろいろあったので、好きなのを3つ選んで飲み比べ♪
名物の馬刺しも出ました。
一番好きな寫樂は飲み比べセットには入ってなくて、グラスでたっぷり一杯^^
普段の3倍くらい食べたよ。。。
そういえば城下町ラーメンのおばーさん、前に娘さんに何やらのお祝いで東山温泉に
連れてってもらったそうです。立派な刺身の舟盛が出たのだけれど、老夫婦と3人
だから食べきれなくて、「持って帰って。。」と言ったら娘さんに「ダメ!」と
言われたとか。そりゃそうでしょうw 朝食が立派なバイキングで、たくさん食べ
られないから少し持って帰って。。。と言ったらまた「ダメ!」そりゃそうだw
「もったいなくて、あれもダメこれもダメって!」と怒っていました^^;
戦前の人ですからねェ~www
この宿、俺ひとりで貸し切りなので、温泉にもリラックスして入れました。脱衣所も
お休み処にも暖房がついてて、なんか少し申し訳ないくらいの気持ちになりました。
会津若松3日目。この日は只見線に乗って会津宮下に行きます。天気も悪くない。
会津若松から出る只見線は、早朝の7:41、その次は13:05なので、午後発だ。
ちょうど温泉宿に15時頃に着くからちょうどいい。昨日の城下町ラーメンを食べて
いこうと思った。そのときに列車が通過。時刻表を見てもこの時間にはないが?
あ~、これは南に向かう会津鉄道会津線で、前に浅草まで乗り継いでいったやつだ。
というわけで、2日連続で城下町ラーメンに。これから只見線に乗るというと、
この1年、復活した只見線が人気だけど、途中に泊る宿は少ないし、団体で食事を
するところはないし、列車の本数が少なくて2両編成だもんだからすごく混んで、
「前からわかってるんだからちゃんと対応を考えておけばいいのに!」とおばー
ちゃんはご立腹w
昨日と同じにコーヒーをおかわりまでサービスしてくれてたっぷりおしゃべりしました。
しかし列車の時間が近づいて切り上げねばならなくなる。「また来年来るからね」と
いうと、「それまでがんばらなきゃね。。。」と苦笑いでした^^; お達者で!
さあて只見線に乗りますよ。混んでるかなあ?
長年の間不通になってたのが復活して、話題になってすごく混んだというニュースを
見たけれど、もう1年経ったし12月だし、そろそろ大丈夫だろうと思って来てみたが。
少し早めに行って、席はほぼ埋まった感じでしたが窓際に座ることが出来ました♪
発車してすぐ、昨日入った富士の湯を通過~。
そしてお隣の七日町。前に散歩してきましたね。そういえば街めぐりバスの「ハイカラ
さん」は、マイクロバスから大きなバスになっていました。するとここで方向転換は
できなくなって、どうしてるんだろう?
しばらくの間は会津の盆地を進みます。
山が見える景色はいいよなあー。
まもなく雪景色になるんです。城下町ラーメンに来たおばーさんが、「冬は寒い寒い、
部屋の中だって寒い。雪かきが毎日大変!」とぼやいていました。。。
車窓はとってもいい感じだ。
まもなく山に入っていきますよ。
あちこちで柿の実がたわわに実っています。
たまに集落を通過します。
そして会津宮下駅に到着しました。まだ全線の3分の1くらい。温泉宿があるから
ここに泊ることにしたのです。
14:30。明日は小出行きに乗るには、早すぎる7:38に乗るか、これに乗るしかない。
宿をチェックアウトしたら何もない所でこの時間までどうしたらいいの?!
ほんとどうすりゃいいのか、その顛末はまたあとで(ಠ_ಠ)w
会津新選組記念館というのがあって、まだ見てなかったので入ってみました。
土産屋さんの2階に行くと、新選組ゆかりの品々が展示されています。
砲撃されてお城がズタズタになったこの写真は有名ですよね。大山捨松がまだ子供で、
飛んで来た砲弾に布団をかけて火が回らないようにしたという話を思い出します。
こんなのが飛んで来たらたまらないよー。
戦争は嫌だねェ。。。
「八重の桜」で綾瀬はるかさんが持って撮影したという鉄砲も展示されていました。
富士の湯に向かう途中、明日乗る予定の只見線の踏切がありました。
列車は朝早くの次が昼過ぎ!本数が少なくて予定を立てるのが大変なんだよ。
と思ってたら、遮断機が下りて只見線が通過していきました。レアです!
風呂に入る前に、「城下町ラーメン」で昼飯。おばーさんのワンオペでした。
ラーメンを食べたらカウンターに俺ひとりだったので、おしゃべりタイムとなりました。
おばーさんは子供の頃に東京に住んでいたけれど、疎開でこちらに来たそうです。
しばらくすると、お友達のおばーさんがやってきておしゃべりは3人に。その
おばーさんも、疎開で横浜からやってきて、そのままここに住むことになったそうです。
横浜の海岸に住んでいて、家から目の前の砂浜に泳ぎに行ったそうです。いま横浜は
全部埋め立てられて、海水浴ができるわけありません。戦前は出来たのですね。。。
会津若松には毎年のように来るというと、それなら女がいるんだろう~と小指を立てる。
女がいたら年に一回のはずないでしょうと答えると、そりゃそうねと一旦は引いたが、
そのあと2回くらい同じネタをふってきましたw
俺の旅の話をたくさんしていたら、コーヒーのおかわりまでサービスしてくれて、
お菓子も出してくれて、さらに会津の名産、起き上がり小法師をくれました。
俺の場合は各地でこういうおばーさんと仲良くなるんですよね。。。
オバケでも出そうなすごい廃屋。
それが富士の湯の前にあるんです。
薬湯、サウナ、露天風呂と充実しています。おじーさんがたくさんいました。わりと
盛況だな、と思っていたら、おじーさんたちの会話で「今日は少ないな」というのに
少し驚き。高齢化が進んでいるので、こういう施設を増やさないとなあ~。
この日は「桜鍋 吉し多」に。久しぶりです。いつも「籠太」に行くからなあ。
俺が会津の食べ物は好きだと言うと、「城下町ラーメン」のおばーさんは「大震災の
放射能汚染で避難してきた人たちがたくさん会津に来たけれど、会津にはこんなもの
しかないのかと文句を言った人がいる」と不満を言っていました。「そりゃ100人
いたらそんなこと言う人もいるよ。みんながそうじゃないから」と言うと少し気持ちが
直ったようでした。「鰊の山椒漬け」、「馬刺し」、「こづゆ」は美味しいって^^
まあ海の幸の土地から山の幸の国に来れば、老人なんかは食生活に不満も持ちますよw
流石に専門店だけあって、ここの馬刺しは美味いぞ。
そして「こづゆ」♪ 貝柱の出汁がとってもいい。いろいろ入っているから自分で
作るのは大変だけれど、店で注文すればさっと一人前出てきます。そう、家で鍋
いっぱい作ったら、何日も食べなきゃいけないしなあ~。なんて話も城下町ラーメンで
したのでした。
最後はやはりCozy。デンマークで飲んださくらんぼのリキュール「チェリーヒーリング」
でカクテルを作ってもらい、昨日飲んだメタクサ、ブラックブッシュを頂きました。
会津若松には何泊しても極上の飲食店がいくつもあるのです^^
会津若松の朝を迎えました。ホテルの窓から野口英世青春広場が目の前。右の古い
建物は「定住コネクトスペース」になっています。元はお医者さんだったような。
裏に庭があって素晴らしい家だなあ~。一番左手前のベンチには、以前は灰皿が
ありました。酔っ払ってそこに座ってひっくり返って突き指をした記憶ありw
老舗の白木屋さん。会津塗りの漆器店です。
この日は会津若松でブラブラ。昨日お城は見たし、もう観光でもないので街を散歩して
日帰り温泉でまったりしようかと。
この町にはこういう古い建物がたくさん残っています。戊辰戦争でお城はボロボロに
されたけど、太平洋戦争でも爆撃されなかったようで、街並みが残っているんです。
「呉服百貨店」という名前がいいですよね。以前にもこのブログで載せた気がしますが、
私も久しぶりなんで今回歩いたコースを振り返ります。
道路がアスファルトになるのはしかたないとして、頭上の交通看板と電線がなくなれば
なあ。。。
建物は素晴らしいが、電柱・電線・看板いらない。
こういう蔵に住んでみたいな。
ぎりぎり雨が降らずにもちました^^
ここは酒蔵。
この超立派な建物はスポーツ用品店です。
この通りには電線がない。やればできるじゃないか!
いまの建物は写さないようにしています。もうそういう新しいのは作らないという
条例でも作ればいいと思うが。
ここは元海産物問屋で、いまは会席料理屋なんだそうです。会津は内陸部なので、
乾燥貝柱を出汁にした「こづゆ」とか、身欠き鰊を山椒の葉ではさんで漬けた
「鰊の山椒漬け」なんかが名物です。
おおお、「わかや食堂」は閉店していますが、軒が低くていい感じですねェ。
頭を下げていないと中にいられないぞ? 大谷選手なら普通に立ってても頭が屋根の上!
あんまりいい感じなので、正面からもう一枚。
ここは何だ? 酒場なんだ! 会津若松で必ず行かねばならぬ店、「盃爛処」。近年
あまりにも人気が高まり、数年前にこの建物に移転してきてからは知る人しか
行けないほどに入り口がわからなくなっているのだ。
「大和屋善内」の薄にごりが切れてしまい(´;ω;`)、「大和川」の薄にごりからスタート。
しかしこれも旨いぞ。
いつの間にか、食べ物はこちらがオーダーするのではなく、こうやって少しずつ
いろいろ順番に出てくるようなシステムになりました。
薄にごりはなくても、やはり大和屋善内は飲んでおこう。「しぼりたて新酒」に♪
6時を過ぎると、満席になっているのに次々に客がやってきて断られる。マスターは
「よくどうしてもダメ?と聞かれるんだけど、一杯なんだからダメはダメなんだよ」と
つぶやく。私も今回は前もって予約をしておいたのである。この1月に来たときには
入れなかった。普段ひとりでわざわざ予約はしなくて、大衆酒場ってのは開店時に
行けばだいたい入れるもんだが、まだ客はいないのに予約で一杯になっていたのだ。
そんときゃ「じゃあ明日なら大丈夫?」とそのときに前日予約を入れたのです。
今回は東京から3日前に電話をして、このマスターの陽気な声を聞けたのもよかったな。
鰊の山椒漬けは会津の郷土料理。こうやって少しずつ出てくるようになったのは
とってもいいぞ。もう延々と飲むのが前提ですな。
「磐城壽」も薄にごりが好きなんだが、こっちも切れてたーw
鰯の塩茹で。これがシンプルで旨い。調理も楽だから、今度家でやろうっと♪
ここからはマスターのお勧めに従う。会津の酒、この店の酒にはずれなし!
しかしこの店満席で大変な賑わいだが、後ろのグループはひたすらビールを追加
している。左のカウンターでは「レモンサワー!」とか言ってるし、右では「酎ハイ!」
とか注文している。何を飲むのも全く自由なんですが、会津の酒が100本くらい置いて
あるこの店で、次々に来る客が断られているのに、日本酒飲まないなら他のチェーン店
でも行けばいいのに、と思ってしまう。
馬のハラミ串もこちらの名物。
「無為信」はバナナの香り。日本酒にはメロンの香りがするようなやつもありますね。
いつまで料理が続くのだろう? 日本酒エンドレスw
そろそろ〆ねば、次のバーに行く前にフラフラになってしまいます。最後は「寫樂」を
注文したら、「昨日でちょうどいいのが切れちゃって、普通の純米吟醸しかないんだよ」と
残念そう。寫樂の純米吟醸があるだけで普通は「おお!」なのにねー。というわけで
これまた嬉しいレアものの「飛露喜」の「かすみざけ」。会津の酒フルコースを堪能
いたしました♪
やや千鳥足で繁華街を彷徨う。少し迷う。普通は迷いようがないのに。。。
グーグルマップがあるから大丈夫(^益^; ここも必ず来なければならない
バー「Cozy」。
オレンジのカクテルで少し目を覚ます。
目の前の棚に、先日神津島で飲んだギリシャのブランデー、「メタクサ」の瓶を
発見して注文。おおお、ゴージャス♪
懐かしいギリシャの夜を思い出したあとは、また目についた北アイルランドの
ブッシュミルズを飲むことに。このブログでも遡ればギリシャや北アイルランドの
思い出が出てきますよ(^益^)b
6時間飲みました。。。 旅はまだ始まったばかりだw