太陽は山の向こうに隠れてしまいました。
橋梁を渡る度に轟々という音に眠くなってきた目が覚める。
只見川はいくつものダムに堰き止められて、まるで湖のように川面が鏡のよう。
これはこれできれいな景色だし、川の氾濫・災害がなくなるわけですが(さらに
大がかりな公共工事で関係者には大金が落ちる)、流れは淀んで水は汚くなるん
ですよね。魚もいなくなる。
急に明るくなりますが、これは逆光だからです。
お、雪山だ。
重要文化財級の家ですねー。
只見駅で10分停車。ここらあたりで日が落ちて、暗くなって外は見えなくなり、
本を読んで少し寝ました。。。
まもなく終着です。
ついに小出に到着し、只見線コンプリート。降りた乗客もまばらでした。
駅から街に向かっていくとかなりのシャッター街。
お宿は少し寂れた旅館。風呂は共用でしたがあまり期待はできないし、朝は温泉宿の
風呂に入り、そのあと昼間につるの湯で3時間ほどゆ~っくり入り、明日は昼に
小野上温泉の日帰り温泉に入る予定なのでやめておきました。もうすっかり暗くなって
いるので早速酒場に繰り出そう。
会津川口駅で30分停車をしたあと(笑)、ふたたび列車は西に向かって走り出す。
この立派な家はいま無人? もったいないなあー。
どれも大きな家。3世代で住んでいたのでしょうねえ。大人数で暮らす家に、お嫁に
来たら大変だったろうなあ。。。
またもやダム。車内でアナウンスが入り、列車は少しスピードを落としてゆっくり
見せてくれました。この沿線、いくつもダムがありますね。
右の建物、傾いて膝をついた感じです。
こういう集落の人々、どういう仕事をして暮らしているのかな。
うわー、立派! まわりの家と離れているし、夜でも大音量で音楽が聴けるなあ。
実はこの翌日、大雪が降って視界もなくなるほどだったというニュースを見ました。
おそらくは1日で雪景色になったことでしょう。
「鉄道*絶景の旅」という番組が好きです。前のシリーズの峠恵子さんナレーションの
ときのファン。こういうところを列車が走っている映像はとっても素敵ですが、
乗っていると列車は見えないからなあー。
まもなく日没です。
おっ、白鳥?
優雅ですねェ。
つるの湯で十分すぎるほどまったりしたあと、ふたたび只見線の早戸駅に戻って
きました。朝の9:24にやってきて、次の列車が14:39!東京の我が家の最寄り駅は
毎日2~3分おきに10両編成がやってくるのに慣れて感覚が毒されているからなあ。
日が短い季節なので、もう太陽がすっかり傾いてきたぞ。
きたきた♪
しばらくは只見川に沿って列車は走ります。
山村の集落は立派な建物が多い。まもなく雪に埋もれるんです。
川を渡るたびに鉄橋の轟々いう音が迫力。
おっおっ? 何やら砂利を積んでいるぞ。あとで川の真ん中で重機が川底の砂利を
すくっていました。でどこかに運んでいくのでしょう。
そして会津川口駅に列車は到着。アナウンスが「発車の時刻はお待ちください」という。
ちょっとして、「30分停車」とおっしゃる。30分!?
「駅の外の左側に進むと、きれいな水洗のトイレがありますからご利用ください」と
親切なアナウンス。ほぼ乗客全員が外に出ました。
駅前には立派な薬屋の建物。特に何もない駅前でした。
除雪車がありました。列車の本数が少ないので、大雪が降ったら除雪は大変そう。
乗客を乗せる列車が5時間も空いたりするので、もしかすると除雪車のほうが
ひんぱんに運行しているとか?
うしろの席の若者2人が臭いのかなりする食べ物を食べてうるさいので、少し離れた
席に移動。空いててよかった♪
つるの湯の食堂はなんと休業日。しかしカフェはやっていて助かった。歩いて行って
みると、やってるのか心配になる。人はいるのか?
しかしちゃんとやってました^^; 他に客はおらず、清楚な感じの女性ワンオペ。
ビーフシチューを注文したら、こんなオサレな感じでした。真ん中にはベリーの
ピクルス。
時間はあるし、只見川を眺めるとてもいい感じの店なのでデザートも頂きました。
アイスクリームのエスプレッソがけ。
冷たいアイスクリームに熱いコーヒーをかけています。この店は不思議な空間でした。
道路に面してもいない奥まったところにあるし、どれくらい客が来るのだろう?
そのカフェから川沿いの遊歩道があったので、散策することにしました。
只見川はダムで堰き止められているので、まるで湖のよう。
雪が降る前でよかった^^
だあれもいません。美しい女性にプロポーズとかするならいい場所だぞ。
地面が落ち葉と緑で絨毯のよう。
きちんと整備されていていい感じでしたよ。
宮下温泉宿のロビーに座ってるとか、駅舎でずっと列車を待つのでなくてよかった。
とてもいい散歩でしたなあ。(^益^)b
貸し切り状態なので、朝からのんびり温泉。このあとまたつるの湯で入るのだが。
誰もいないのでカメラを持ってきて撮影。近年はどこでも「カメラやスマホを
持ち込まないで下さい」と貼り紙がしてありますね。今回は貸し切りなので^^
朝っぱらから立派な朝食を食べて、さあ出発。天気もいいぞ♪
まだ9時なので誰もいません。
いくつか先で止まってしまう9:15の列車がやってきました。
ふうむ、これなら赤字だろうなぁ。。
川の水が流れる渓谷から、突然ダムがあってこんなふうになりました。
お隣の早戸駅に着いて、列車は去っていきました。誰も降りなかった。
駅はこんな感じです。
駅のすぐ近くに、「霧幻峡の渡し」という船着き場があります。いまはやってないん
だな。只見川も、ここではダム湖となっておりますね。
川面が鏡のようです。
只見線の線路です。
つるの湯までは徒歩15分くらいか。車が通るトンネルは歩きたくないなあ。右の
旧トンネルは歩けるのかな? グーグルマップでは道になっていたが。。。
こりゃ無理ポ!
しかたなくこちらのトンネルを行く。幸い十分な歩道スペースがありました。
しかし車が通ると風と音がすごいこと!!! ((+_+))
通り抜けると、旧トンネルが閉鎖されているのが見えました。
「悔改めよ」ときたもんだ。ほっとけ!
おー柿のすごいこと。
これ渋柿でしょうが、トロトロになる頃には甘くて旨いんだよなあー。収穫して
干し柿にはしないのかな?
営業開始の10分前に到着。一服していると、老人たちがワラワラとやってきました。
近所のみなさん、10時の開始時間を目指してやってくるのですね。ちなみに入りますと
一斉に入るもんだからわりと一杯になりました。こちら次の列車が14:39、約5時間
あるものですから、3時間くらい入ってやるかあ?と長期戦の構えです。10時に入った
人たちは、1時間くらいでどんどん出て行き、11時頃になると空いてきました。
俺が近所に住んでいたら、それくらいの時間に来るけどなあ。全員車なんだし。
そういえば、わが自宅から歩いて5分ほどのスポーツジムの会員になっています。
9:30開店で、そんときゃ受付に行くエレベーターに行列ができて、最初の15分くらいは
すごく混みます。中も1時間くらい混みますが、その一番乗りの老人たちはワラワラと
帰っていくので、私はいつも早くても11時くらいに行きます。どうして混む時間に
一斉に行きたいんだ?
通勤に高尾山につながっている京王線と、秩父の山につながっている西武線を利用して
いました。都心から近郊の人気行楽地なので、シーズンになると電車も週末は混みます。
しかしもう仕事もしてなさそうな老人グループの方々、なんで平日ではなく混んでる
土日に行く人が多いのでしょうか?座席の取り合いなんて大変そうだぞ。
ま、俺は週末にそういうところは行かないので、まとめて行ってくれれば別にいいの
ですが。
*画像はつるの湯HPより転載
ずっと浸かっているいると熱くなるので、足を出してみたり、もしくは湯舟の縁に
座ってみたり。出てもどうせすることがないので、内湯と露天風呂を往復して
2時間以上入っていました。
それにしてもかるく80歳以上だな、という後期高齢者の多いこと。長々と湯舟に
入っていたり、ヨレヨレと歩いている姿を見ると大丈夫かな?と心配になるほど。
でもまあこんないい温泉に日々のんびりと入れるのなら幸せだなあと思いました。