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さきち・のひとり旅

旅行記、旅のフォト、つれづれなるままのらくがきなどを掲載します。 古今東西どこへでも、さきち・の気ままなぶらり旅。

唐招提寺

2020年03月11日 | 関西シリーズ


この日は一日奈良観光。一番最初に来たかったのがここ、唐招提寺。以前にケビンを
連れて来たときには、ここまで来て更地だったのに腰が抜けた。これがですよ!
8世紀から立ってるやつが、まさかそんなことになっているとは夢にも思わなんだw
あとで何人かに「知らなかったの・・・?」とあきれられましたが^^;

見よ、この風格!完璧なる建築美。もう、うっとり。。。


世界中からどんな人が来たって、「神殿」だと思うこの荘厳さ。1300年以上も前に
こんなのが建てられたのです。超一流の大工たち、信仰心篤い人たちだったの?


境内の配置も絶妙。このお寺は歩き回って全体を体感するのがいい。お隣の薬師寺は
団体客が途切れないけれど、こちらにはあまり来ないのも嬉しい^^;


こういうのを見てうっとりしているのも変かもしれないけれど、西洋の神殿や教会
だって同じように建物を見て感動したりするから同じだよねェ。


戻ってきて、最初に正面から見た金堂の柱をふたたび見る。これはギリシャ神殿を
思わせる、と多くの人が言います。たしかにねー。


やっぱりお寺は朝一番がいい。どこを一番に持ってくるかが大事だよねェ。


建てた最初は苔なんかないだろうから、ピカピカだったのでしょう。それにしても
1300年って、いったいどれだけの人たちが守ってきたのでしょうか。


緑の絨毯。


新薬師寺を見たあとは居酒屋へ

2020年03月11日 | 関西シリーズ


奈良駅からずっと西へ歩き、春日大社のすぐ南、新薬師寺にやってきました。
このあたりまで来ると、観光客はほとんどいません。ここは学生時代に来たことが
あります。薄れゆく記憶を辿れば、かなりうら寂れたイメージが残っているのですが、
とってもきれいじゃないですか。


ここの御本尊は寺の名前の通り薬師如来。印象的なのは、その坐像のまわりに並んだ
十二神将立像。それは塑像(そぞう)、つまり粘土細工のようなものなので、ズラリと
並んでいる姿は不気味な迫力。それがお寺全体の荒廃した雰囲気とあいまってこれぞ
古寺!という思い出だったのですが、記憶が補正されてしまったのか、はたまた
観光客が増えてきれいに整備されてしまったのか。


というわけで、本日の観光も終わり、町に帰ろう。


奈良のマンホールは鹿と桜。鹿の角はみんな切られてたけどなあ。

ホテルに到着する前に、コンビニに寄りました。すると中国人がマスクを両手に抱える
ほど買っていました。中国人が圧倒的に多いですが、最近はベトナム人、インドネシア人、
東アジアのいろんな国から旅行客が来ていて、コンビニにワンサカ! なんで?と
思ったけど、そォ~だっ!俺だって若い頃にヨーロッパに行ったとき、なにせボンビー
なもんだから、食事はスーパーなどで安いサンドイッチや飲み物を買ってホテルで
食べてたっけ。レストランは高いんだもん。日本の通貨はいま高いから、富裕層以外は
そうそう天麩羅屋だの寿司屋だのに行けないんですよねー。


夜の居酒屋は、猿沢池のすぐ近くにある「いづみ」。


入ってしばらくは俺ひとりでした。


見て下さい。なかなかの品揃えでしょ。フグのヒレ酒が目に入ったので、まずはそれを
注文し、あとは目移りするような一覧を厳選する。


「1分待ってね」と言われて、「わかってます!」としばしの我慢♪


おおお~(^益^)b 大きなのが二切れ!「こうでなくちゃあ!」と喜ぶと、
女将さんも「3杯はいけるわよ」とニッコリ。ここは老夫婦が2人でやってます。
俺ひとりで忙しくなかったようなので、たっぷりいろんな世間話に付き合って
もらいました。そして注ぎ酒も3杯^^;


鯵の南蛮酢漬け。好きなのーw


コチするか迷ったが、オコゼの唐揚げにしました。なんと贅沢♪


ここの名物は「鮑腸汁(ほうちょうじる)」です。味噌仕立て。


甲府の「ほうとう」に似てる、小麦粉をのばしたものです。旨い魚のあとにとっても
いい〆です。また来たい店になりました。


志賀直哉旧居を訪ねる

2020年03月10日 | 関西シリーズ


新薬師寺に向かいましたが、途中で「志賀直哉旧居」の道案内が立っていたので。
まずはそちらを見物することにしました。


建物の全景が撮れません。こりゃこじんまりした一軒家なのかと思いきや。。。


敷地はとても広かったのです。ここは2階。素晴らしい造りです。


町の中心地から少し離れた、閑静でとてもいい場所に立っています。


水回りも立派です。


驚いたのが食堂。10人でパーティーができる広さ。実際様々な人を招いてひっきり
なしに宴会を開いたそうです。奥の台所から棚を通じて料理が出せるようになって
います。棚の下の引き出しは、両側から引いて開けられるようになってます。


部屋の奥には革張りのソファー。初老の係員さんがいろいろと話してくれました。
もともと立派な家系とはいえ、「純文学をやっていて、そんなに儲かったのかしら」と
聞くと、当時は「円本」と言われる版がかなり売れたそうで、それなりに稼いでいたとか。
でも太宰治や石川啄木はしかたないとして、夏目漱石だって金に困ってたのになあ。

「暗夜行路」は面白かったけど、「城の崎にて」なんてのは「山手線に轢かれた怪我の
療養に城の崎温泉まで(!)行っちゃって、イモリに石をぶつけて殺しちゃった」なんて
話は傑作なのか?なんて話を係員さんにふってみたけれど、志賀直哉を信奉なされて
いる方ですから、控え目な賛美のお言葉を返されておりました^^;


台所には作り付けの冷蔵庫がありました。


食堂の横にはサンルームときたもんだ。


庭ですたいw


書斎。特注の机には両面から光が入る。


奥様の部屋が一番いい所だそうで、南向きで一番明るく暖かく、食堂や庭にはすぐに
出られる場所にありました。


和歌山から奈良へ

2020年03月09日 | 関西シリーズ


和歌山から奈良へ移動です。電車で行く場合は、まず大阪に出てそれから奈良へ向かう
んだな。天王寺で乗り換えるので、アベノハルカスが見えました。


JR奈良駅へ到着。なんか近代的なビルになってるw


なんかその横にあるのが観光案内所だ。こっちのほうが大きくて立派じゃねーか。
まるで旧帝国ホテルみたいだなー。


とりあえず中を覗いてみると、こんな感じ。パンフレットが外国語ばっかりだ。


駅前の通りをゆけば予約したホテルだ。荷物を預かってもらって早速街歩き。


最初はすぐ近くの興福寺にやってきました。阿修羅像でも見ましょうか。


久しぶりに来ましたね。ケビンと来て以来か。


ここにも鹿がたくさんいます。中国人もたくさんいます^^; 鹿が観光客の女性が
持っていたパンフレットをかじってしまい、困っていたので取ってやったら、鹿ちゃんの
アゴが強くてバリっと破れてしまいました。その女性は大笑い^^;


なんか工事車両が入っていました。


立派な五重塔。見事に均整がとれていて、ちょっときれいすぎるくらい。


こちらの三重塔のほうが古いようです。私はこちらのほうが好きですね。ちなみに
敷地のはずれのほうにあるので、ワラワラいる外国人観光客は見に来ません^^;

もちろんのこと、国宝館の仏像を見に行きました。入館料700円!なんか高くなったなw
ちなみに2010年に建物をリニューアルし、2017年に一年かけて耐震工事をしたとか。
いいタイミングで来たわけか。むかしはボロッちい建物にわりと無造作に仏像が並んで
いた記憶があります。それがいつしかガラスケースに入り、こんどはそれがなくなって
大きい展示室で直接見られるようになったそうです。だから?係員の坊さんが数名で
あっちにもこっちにもいました。

さすがにここに置かれている仏像はモノが違う。素晴らしい彫刻は本来このように
展示室に陳列されるべきものじゃないのでしょうが、一般の目から届かないところに
置かれてしまっては、貴重な文化財として公開する義務を果たせなくなってしまう。
見られるのは有難いことです。


興福寺のすぐ横にある猿沢池。元興寺(がんごうじ)がすぐなので、そちらにも足を
延ばすことにしました。


豆まきの準備で、なにやらゴタゴタしていました。極楽堂というこのお堂も国宝だ
そうです。ここも奈良の遷都の時代に遡る古~いお寺です。


1300年以上も昔の木材が使われているのか?もちろん全部じゃないだろうけれど、
どれくらい元の材料が残っているのかな?


このお寺は、裏にある石仏群が印象的です。


興福寺みたいに大きな塔が立ってたり、すばらしい仏像がいくつもあったりするわけ
ではないけれど、ここは雰囲気全体をこころ落ち着けて味わうお寺です。


海南の「ろばた焼千日」へ

2020年03月08日 | 関西シリーズ


すごく古くて格式のある建物。どんな人が住んでいるのでしょうか。
さて海南もひと通り見るべきものは見てしまった。居酒屋が開くまでまだ2時間以上
あるではないか。どーしましょw


とりあえず古い町並みから駅方面の市街地へ戻ってくる。いちおうスナックなんぞは
いろいろあるんだね。


うお、でもこりゃ廃れてきてるかなw


工場群を眺めてもなぁ~。


駅を通り越して町はずれにやってきたが、例によって量販店か。行くところもないので
ちと覗いてみましょうか。


うわー広い。でもガラガラだなー。


人のいないゲームコーナーも見たけれど、やる気もおこらんなぁ。というわけで、
ぐるりと歩いて出てしまいました。


巨大なパチンコ屋だ。田辺でやったなぁ。しかしこれだけの施設を作るのに、どれだけ
かかったことか。ウン十億円でしょう?それを回収して日々の運営費をねん出し、さらに
利益を出すにはどれほど毎日客がお金を落とさなければならないか。それを考えただけ
でもギャンブルで儲かるわけがない。ここに通って応援する人たちがどれだけいるの
でしょ~お~かっw


駅前に古風な喫茶店があったので、ここで時間をつぶすことにしました。


すぽおつ新聞を読んだあとはゴシップ雑誌も読む。旅のお供に本を持ってきているけれど、
ここで読む気にはなれませんからねw


というわけで、ようやく居酒屋タイムになったんだよ! 田舎の路地裏にある店。
吉田類が来たことあるんです。そういう情報でもないと絶対に入れないよねw
狭いところを入って行くときにはすごいディープ感。


おおお、食材がたくさん並んでいます。ここにはメニューがなく、並んでいるものを
自分で選び、女将さんと相談しながら注文するんです。値段の心配はありません。
なんかすごく安いんです^^;


Ⅼ字型のカウンター。最初は空いていたので真ん中の角に座りました。そのうちに
一杯になり、両サイドは常連さんで埋まりました。


カワハギがあったので煮つけにしてもらいました。なんか聞いたことのない名前で
呼んでいましたなあ。


そのうちに酒に突入。さっき見てきたばかりの黒牛。
左側には労働者風のふたり。右側にはサラリーマン風の4人組。みんな密度の濃い
お仲間風で、和気あいあいと楽しんでおりました。


メニューはないけど、みなさん次々に注文しています。なんか家族みたいだぞ。
そういえばイタリアの田舎町に行ったとき、レストランでメニューがなくて、そこの
おやじさんが「そんなものないよ。俺がメニューだから何でも言え!」とぶっきらぼうに
言われて面食らったけれど、とっても人なつっこくて、その雰囲気を思い出しました。


サービスで海藻の天ぷらが振る舞われました。「塩をかけてね!」というので、目の前に
あったやつをかけようとすると、「それは味の素!」と注意をされる。その瞬間に
両サイドにいた他のお客さんがさっと塩を渡してくれました。みなさん親切なの(^益^;

旅人だとわかると、女将さんは「海南にはなんにもないけれど~」と笑うので、
「この店があるじゃないですか^^」と言うと喜んでもらえました。たしかに昼間は
時間を持て余して、この店の開店をずっと待ったんだからなあ~^^
待った甲斐がありましたよ(^益^)b


きれいな三日月でした。望遠レンズで三脚を立てればきれいに写るんだろうがw


以上、海南レポートでした。