館山城址(あそこに見えているのは新築の復元)がある城山公園にやってきました。
さきほど見物した赤山地下壕跡からは1㎞ぐらい。バスはタイミングが合わなくて
歩いてきました。。。
まずは公園内にある館山市立博物館 を見てみよう。
民家が再現されていて、農具や調度品が並んでいます。千葉は水郷の里なので、
灌漑の設備なども置かれていました。
ちょっときれいすぎるな^^;
戦国大名里見氏の興亡の歴史などがメインでしたが、興味深かったのが関東大震災の
ときの写真。房総半島も大変だったのです。
ぐんにゃり曲がった桟橋。救助に軍艦がやってきました。
東日本大震災を思い出させる様子だね。ちなみに酒場のおばちゃん、3.11の被害、
2019年の台風(これがうっすらとしか覚えてないけれど、住家の全壊391棟、半壊
4,204棟、一部破損72,279棟等の被害が発生。この大雨の影響で、大規模な停電や
それに伴う断水等のライフラインへの被害が発生と大変だったらしい)、そのあとの
コロナと災難続きだったと言っていました。
こりゃたまらんなあ。
東京の下町では火事が大変だったというけれど、こっちはどうだったのかしら。
鉄橋がこうなるっていうのは相当な揺れだったのですね。
地面もバリバリ!
元の写真がなければ灯台とはわかりませんねェ。。。
戻るバスがまだ1時間ほどあるので、洲崎灯台からしばらく歩いてきました。あと
20分ほどになったので通りかかったバス停で待つことに。日陰になっていて座る場所が
ある。「矢尻の井戸」というところで検索してみると、遠征してきた源頼朝公が
飲み水が尽きてしまい、手にしていた矢を地面に突き立てたところ、水が湧き出した
という伝説があるそうです。(どこでもスマホで検索できるから便利だなー)
ふと気づいたら向こう側で労働者のおじいさんが弁当を食べていました。しばらく
すると一服。そして荷物を枕にしてゴロリと昼寝の態勢に。他人が来るのを想定して
いなかっただろうに、お邪魔しました^^;
おじーさんを残してバスは街に戻る。
街の手前にある防空壕とお城を見物する予定だったので、港でバスを下車。
「寅丸市場」という港の食堂で昼飯。隣が水産場で、その付属施設でした。
太刀魚が売りだったが、刺身定食を選びました。さすがに新鮮で美味い。蒸し暑く
汗をかいているので飲みたかったけれど、ビールは我慢。飲んでからあんまり暑い
ところを歩くとクラクラしそうだからなあw
さて「赤山地下壕跡」を見物。ヘルメットをかぶらなければならない。入り口が
閉鎖? これは動物が入ってしまうからだそうで、自分で開けて入るのでした。
お~~、中は涼しい♪
これは太平洋戦争の遺跡で、軍の作った防空壕。総距離1.6㎞というすごい規模!
蟻の巣みたいだよ。。。 内部には発電施設があり、海軍航空隊の拠点になっていたとか。
小判くらいの楕円形で、両サイドに30本ずつくらい細い足がゾロリと出ている虫が
地面をシャカシャカ!と近づいてきた。意外に速い。ギエ!とよけたら方向を変えて
俺のほうに!!さらに一歩横に飛びのいたらまたこっちにシャカシャカシャカ!
き~も~ち~わ~る~い~~~ww 女性だったらパニックになってたゾイwww
なんと全部手作業で掘ったそうです! 壮大な労力www
ここは房総半島の先端。つまり東京を守るための最前線。だからこんな大がかりな
防空壕を掘ったのでしょう。しかしアメリカからはるばる太平洋を越えて空母が
やってきて戦闘機に爆弾をバラバラ落とされた日には、もう惨敗は明らかじゃんw
戦争って、なんで無駄なんでしょうw
奥のほうには司令官の部屋がありました。
あの四角い窪み、なんだと思います?
ヒノキの板張りで「御真影」を安置した場所。つまりテンノーヘーカのお写真を
飾っていたと。。。w((+_+))w
洲崎神社を見たあとは、歩いて行ける灯台へ向かいます。雨模様の予報だったが、
陽が射して暑いぞ。
さて到着だ。それなりに観光客も来るらしく、「駐車場200円」とかいう看板がある。
灯台も高い所にあるから坂を登るのだw
おお~、こちらは内房、東京湾方面。洲崎は房総半島のほぼ南端に位置するので、
右を見れば東京湾、左を見れば太平洋が望めるのである。
天気が良ければ富士山が見えるはずなのだが。。。
左にうっすらと見えるは伊豆半島の天城山か。
しばらく座っていたが、戻る次のバスが来るまでに1時間ほどある。バス停は
日陰になっている椅子もあるが、そこにずっと座っているのもなあ。。。
今回の旅では、この洲崎にやってくることが最大の目的であった。地図を見て、
「房総半島の先端、ここに行ってみたい」と楽しみにしていたのである。天候にも
恵まれ、景色は素晴らしい。それなのに「帰りのバスまでまだ時間あるな」なんて
考えているとは! 旅というのは、計画を立てているときに浮き浮き。しばらく
楽しめる。そして旅行は一瞬のように過ぎ去り、あとの長い人生で思い出にふける
のだ。そう、旅のほとんどの意味はのちの思い出にあるのか?
というわけで、いつものように先に向かって歩くことにした。適当にバス停を
いくつかぶん進もうではないか。
雲がかかってくれれば直射日光を避けられる。高い所にある雲はあまり動かず、
低い所の雲が流れている。2重スライド方式になってますぅ。
海沿いに歩いています。ちらほらと漁業関係者が働いています。プラプラしている
やつは俺だけw
この日は房総半島南の先端、洲崎巡り。『大菩薩峠』で駒井能登守が自前の蒸気船を
建造していたところです。無人島を探し出して、そこで身分の上下関係なく、人々が
争うことなく自由で平和に暮らせる理想郷を作ろうとしたその運命やいかに。
バスに揺られて30分ほどで洲崎に到着。まずは洲崎神社に。
うおっ! 長い階段が待ち受けていた。
こりゃ強烈じゃわい。せっせと上る。神社は神聖な場所。俗世と離れた天に近い
場所が選ばれるらしい。一歩一歩登っていくと空気が清らかになるのか?
むう、暑い。。。 ちらほらと観光客がいて、あまり神聖な雰囲気を感じられない。
やはりだ~れもいなくて鳥の声くらいしか聞こえない所でないと。ちなみにここは
房総半島ですから、対岸の羽田空港に離発着する飛行機が絶え間なく空を飛んでいる。
さらに館山には海上自衛隊の基地があり、これまた間断なくヘリコプターがホバリング
している音が鳴り響いている。神聖な雰囲気が台無しなんだよ!
しばらく歩くと富士山が見える展望台があるらしいが、薄曇りなので行くのは
やめた。
神社の社殿は手前が拝殿。それは地味な色合いだが、奥にある本殿(?)はしばしば
隣接していてそっちのほうが立派な作りなんだが、よく見られない構造になって
いたりする。ここも奥の社殿は赤に彩色されているがよく見えないw
行きは長い階段を登るのに苦労したけれど、帰りは海の景色を楽しめる。
ヒィヒィ階段を上がってくる人とすれ違う。下でこっちを見上げて写真を撮っている
やつがいる。どいてほしいかもしれんがそれは無理。俺が写っていて、それをSNSに
投稿するかもしれんなあ。
海岸のほうまで行ってみよう。
なんか石がある。。。
何やら竜宮から洲崎大明神に奉納された2つの石のひとつで、もうひとつは三浦半島
に飛んで行って、安房口神社にあるそうです。東京湾を両サイドで守っているん
だってさ。
海岸では何やら採集が行われていました。日が照ってきて暑い。日焼けしそうw
今夜の宿に向かう途中でお城が見えた。新築? 明日行ってみよう。
港町には必ずある、寂れた古い夜の繁華街。これは今夜来るゾ^^
館山には海沿いに高級リゾートホテルが並んでいます。車で行くようなところ。
そんなところに泊るわけもないので、私が行くのは線路の向こう側の安宿ですw
まだちょっと早いので、通りかかった喫茶店でひと休み。意外とオサレで賑わって
いました。女性軍のおしゃべりリミッター解除に圧倒されるw
宿は「常」というビミョーな名前。道路をはさんで2棟で運営。手前の本部は
相部屋のホステルなので、私は向かい側の個室(といってもトイレ・シャワーは
共用だが)を予約しました。しかし、パッと見これは廃ビルのよう。正面玄関は
閉鎖中で、横の通用口から入るのである。2泊も大丈夫か?
しかし内部はきれいに改装されており、快適に滞在できました。水回りが狭い所
ひとつなので、夜に歯を磨いていたらトイレに来た奴がいて手洗いを譲らなければ
ならなかったが^^; 部屋にテレビがないので静か。私の自室にはテレビがあり
ません。こういう外泊時にはわりとつけたりするわけですが、ないならないで。
さてまだ日が明るいが、18時頃になったので出動タイム。こじんまりした居酒屋を
選びました。
年配の女将さんのワンオペ。入ったときに「あ、来た」という感じで客は最後まで
俺ひとり。地方でないとありえないようなのんびりムード^^;
手料理を頂きながら、明るくて話し好きの女将さんとの会話を楽しみました。
プライバシーがあるから内容はご紹介できませんが~^^;
すぐ近くのスナックを紹介されましたけれど、ドアに手をかけようとしたところで
中から大騒ぎの声が。昨夜木更津で若いお嬢さん方と話したし、そもそも落ち着いた
雰囲気のほうが好きなのでパスすることに。
宿に向かいながら店を物色するが、何の情報もないですからね。。。
こういうときは、古い感じの日本語の名前を店名にしたところだ。ママさんは
ガイコツ人でなく、若いお嬢さんがワイワイでもないハズだ!
入った瞬間、中年のママさんと近所の同世代のお友達の女性がふたりっきりで話して
おり、ママさんが俺の顔を見て「女の子いないですけど?」と聞く。「女の子ふたり
いるじゃない」と腰を下ろすことに。
そういえば小樽で80代半ばのママさんのスナックの常連になっているが、あるとき
「女の店には行かないのかい?」と聞かれ、「よく行ってるよ」と答えたら「えっ?」
と驚くので、「昨日も今日も来てるじゃないか」と言ったらやっと気づいて笑って
いたことを思い出した。
さて「ゆかり」さんは、あっけらか~んとしていて能天気な会話を楽しみました。
内容はまたプライバシーにかかわるのでお話し出来ませんが・・・(^益^;