コタツに座椅子の休日の仕事モードにもうんざりし、小雨の午後、多摩川散歩コースに。黒いコウモリ傘に雨音を聞きながら、玉川上水に沿った桜並木を下流に歩く。足元はぬかるみ、水たまりをさけながら、今日は梅の木をさがす。昨日の水墨画のお稽古では10枚ほど梅を描いたけれど、どうも思ったように筆が運ばない。構図を描ける観察と的確な筆遣い。そしてやはり調墨が当面の課題だ、などと声には出さずにつぶやいている。
15分ほどで折り返し、今度は多摩川の川原に向かう。どこで雨宿りしているのだろう、野良猫の姿も見えない。30分歩いても今日は誰にも会わない。さほど寒くはないし、木々をつたう雨のしずくにもほんの少しだけれど春のにおいを感じる。それでも土手のしまいまで歩いた戻り道には、スニーカーはずぶ濡れ、ジーパンのすそから雨がしみている、2月最後の日曜日。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます