牛込・神楽坂 酒問屋 升本総本店の別館「涵清閣」 主人が語る

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これ、白鷹じゃない?! 新酒鑑評会の傾向と対策。

2014-06-25 15:04:54 | 酒の情報(酒エトセトラ)
先日も記事にした、


日本酒フェアの「公開きき酒会」


こんな感じで皆さん「きき酒」をして行くわけですが、とても全部は無理、ということで、「金賞受賞酒」とか「あまり見ないお米」とか「名前しか知らないお酒」などを中心に選んでいます。

その中で、「御縁の蔵元」さんのものはmustなのですが、特に御縁の長い「白鷹」さんは、スタンダードとしても最初に味見をしてみました。


これ

2年連続金賞!ということです。
(白鷹さん、比較的金賞には恵まれていなかった)


ところが、味見をしてみて「!!」です。

これ、白鷹?


白鷹さんと言えば、そのフラッグシップは純米大吟醸「極上白鷹」です。

ホームページでも高らかに謳っていますが、

それは流行の華やかな香りや味わいを特徴とするものではありません。すっきりとしたキレのよさは料理の美味しさを引き立たせ、なおかつ立ち上ってくる濃醇で洗練された味わい、ふくよかな香りを持つ日本酒なのです。

という、純米で、生もと造りの肉厚の味わいなのですが、公開きき酒会で金賞をとったものは明らかにはそれとは違い、極上よりは香りは高く、肉厚というよりしなやかさを感じるお酒です。


昨日、会社にいらしていた白鷹営業のSさんに「ひょっとして『生もと』ではないのでは?」と聞いてみたところ、「たぶん、商品で言うと『大吟醸』の系統だと思います」ということでした。

なるほど、白鷹の通常ラインナップの中では最高峰の「大吟醸」ですね。

これ、山田錦を35%にまで磨いた、完全手造り。

しかも、生もとではなく(速醸)、純米でもない(≒アルコール添加)、「極上白鷹」や「吟醸純米白鷹」とは異なる系統のお酒です。

なるほど、これなら最近は傾向が変わってきたとはいえ香り重視型の鑑評会で金賞をとってもおかしくない!ですね。


↓未だに審査カードも香りが「華やか-乏しい」で判断されている


ちょっとずつ厚みのあるどっしりとしたお酒も増えるようになってきた鑑評会。

何年か後には極上白鷹系列の出品酒で金賞!という日が来るのでしょうか?楽しみです。

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