米の生産・流通を変えるのか、酒造りそのもののあり方が変わるのか、イメージ戦略なのか、、、、
一昨日の日経新聞にあの「獺祭」さんの記事が出ていました。
こちら
規格外米の酒を本格生産 「獺祭」の旭酒造、低価格で販売
日本酒「獺祭(だっさい)」を生産する旭酒造(山口県岩国市)は規格外の酒米を使った酒の本格生産に乗り出す。農産物検査法の基準で規格外となった粒が不ぞろいの「山田錦」を契約農家から仕入れ、低価格の獺祭として来年初めにも発売する。2014年産米で10万本(1.8リットル瓶換算)程度の生産を見込む。
記事の「規格外の米」というのは、いわゆる「屑米」とか「破米」とか呼ばれている、農産物検査法による検査基準で「等外米」と格付けされた米のこと。
これらは酒税法上では純米酒として認められず普通酒扱いとなるという課題はあるものの、「削ってしまえば中身は同じ(山田錦)」ということで、これまでにも辨天娘さんや諏訪泉さん、志太泉さん、三芳菊さん、大那さん等で造られた、ということは聞いていましたが、獺祭さんはこれに本格的に取り組むということです。
(そういえば、獺祭さん、「純米大吟醸磨き二割三分」の原料米として使用する山田錦のうち破砕して小さくなった米を集めて仕込んだ「試(ためし)」というのも作っておられましたね。
増産に次ぐ増産で山田錦の確保に苦労されていた獺祭さんの逆転の発想、というトーンの記事かと思ったのですが、さすが獺祭さん「5~10%程度発生する等外米を買い取ることによって農家を救う!!」と、大きな枠組みを打ち出されています。
素晴らしい!話ですが、等外米は文字通り「等外」米ですから、(大きさだけでなく)品質にばらつきあることも想定されます。
(例えば真っ二つに割れた米があったら、50%に削ると、右半分は芯まで行くけど、左半分は75%精米と同程度)
それを考えると、毎回条件が異なるので、試験的に良いものはできても、獺祭さんくらいの大規模生産を行うのはなかなか難しそう。
とは言え、昔から屑米などを使った「米だけの酒」とか、融米造り・焙炒造りなどの超工業プロセスでのお酒もあったわけですから、日本の技術(獺祭さんの技術)をもってすれば、問題ないのかもしれません。
「技術がないから米を磨いて」と謙遜され、23%精米まで突き進んだ獺祭さんですが、ここで「技術をもってもったいないをなくそう!」ということでしょうか。
一升瓶換算で10万本(1,000石)、ということですから、なかなかの量ですね。
いや、楽しみです。
★★★★★酒・ブログランキングにエントリーしています★★★★★
応援何卒よろしくお願い致します
応援のクリックを↑↑↑↑↑
【アルバイト・契約社員募集中!】
(1)飲食部門(フロアスタッフ兼新規開店企画)
(2)酒類営業部門(倉庫管理兼営業企画)
正社員登用もあり。男女問いません。詳細は03-3260-4211(担当:林)まで。