我が家の車中泊用車はステップワゴンRP1(7人乗り)とエブリイジョイン(4ナンバー)ターボ4WDの2台
エブリイジョインは主に登山や山奥の秘湯に行く場合の狭い道路の通行用で使用しますが、
登山用やキャンプ用品などの積載スペース確保の為に高さ20cmの組立式ベッドとテーブルを製作し、
登山や秘湯ばかりではなく、長期の北海道遠征にも利用しています。
一方、ステップワゴンRP1は乗り心地が良いので長距離遠征が主なターゲットですが、
車が大きい分、装備品の搭載力も十分なので、
2列目・3列目シートを倒した上に座布団やクッションを利用してシートの凸凹を修正して車中泊していました。
錆鉄人的にはステップワゴンの寝心地に十分満足していたのですが、
天女はエブリイで車中泊する度に「エブリイは寝心地がいい」と言うので
愛妻家の錆鉄人はステップワゴンの寝心地改善に取り掛かる事にしたのでありました。
我々の車中泊旅行には、キャンピングカーのような車内上部に収納棚を作ったりシンクを設ける必要がないばかりではなく
不要でしかない事はこれまでの500泊以上の車中泊で分かっています。
キャンピングカーは基本トラックベースなので運転席・助手席が狭く、リラックススペースではありませんが、
ステップワゴンなどのミニバンなら運転席・助手席でリラックスし(必要に応じて窓を覆う)
後席はベッド専用スペースにすれば良いのです。(調理も後席で行います)
という事で、ステップワゴンの車中泊ベッドのキーポイントは5つ
1.フルフラットベッド(=コンパネ等の板敷き)
2.2列目セパレートシートの隙間のカバー
・1列目からベッドに移動する時によく踏み抜いてしまう為
3.2列目シートの利用とベッドモードへの変更が車内で簡単に出来る事
・温泉旅館に泊まる時はベッドを隠しておきたい
・2列目シートバックの下に収納した荷物の取り出し・収納の為
・2列目シートに座って反対側シートの上で調理を行えるようにする
4.安く簡単に作れる事
・これが一番重要なポイント
5.脱着が容易で収納に場所を取らない事
・広い我が家ですが、大量の不用品で収納場所が問題になる(不用品を処分すれば良いのですが・・・)
この4、5番目の安く簡単で収納場所を取らないという事に着目して、エブリイのベッドボードをそのまま利用する事にしました。
エブリイのベッドボードは幅60cm✖長さ90cmが4枚(但し1枚は20cmと70cmに分けてある)で幅120cm長さ180mのベッドが出来上がります。
という事で、シートの凸凹の再確認
このシートの凸凹はベッドボードを敷くので無視できるようになります。
まず最初はシート保護の為に毛布をシートの上に敷きます。
単にシートの上にベッドボードを敷いただけでは凸凹になる上、寝る位置によっては沈み込みで段差が出来てしまいます。
その対策は横方向に板を通し、その上にベッドボードを並べる事です。
余り物のフローリングを利用したのはベッドボードが若干ずれても外れない為で、ベッドボードが水平になるようにシートは2ノッチほど上げています。
肘掛け部分の出っ張りをかわす為に下に4cm厚の材木を入れてあります。
後端部分はやはり余り物のフローリングに同じく40mm厚の材木を載せました。(下に座布団も1枚しいて高さを調整しています。)
その上にベッドボードを並べます。
車内後部は狭くなっている為に60cmを2枚並べるのがこれが限界ですが、枕のスペースなので板がなくても問題ありません。
(この上面にはフローリングを横に渡していないのですが、問題はないように感じました。)
天女に寝てもらうと・・・
僅か2cmほどですが、ベッドボードのない部分が下がって違和感を感じるというので、20cm幅のボードを入れました。
もう一度天女に寝てもらうと「わー、いいわ!」とOKが出ました。
足元のほうから見るとこんな感じです。
長座布団を敷いた状況
(仮に座布団を枕の代用にしました)
敷くのは敷布団でも良いのですが、大きくて取り扱いが面倒なので我が家は長座布団を利用しています。
上は寝袋や毛布など、季節と場所に応じて使用しましょう。
2列目シート使用モードへの変更は・・・
2列目シート部分のベッドボードと横向きに敷いた板を後席部分に片付け、シートバック部分に横向きに敷いた板を後ろにずらし、毛布をまうりま。
シートをスライドさせて前に出し、シートバックを起こせば4人乗りが可能です。
調理モードは・・・ベッドボードを利用してこんな感じになります。
広いほうが使いやすいなら90cmのボードを使います。(座布団で傾きを調整します)
以上、必要な材料をまとめると・・・
横木(横桟):フローリング長さ110cm✖2枚(内装の傷防止の為に角を1~2cm45度にカット)
2✖4材(38mm✖8mm)長さ110cm✖2本(面取りの事)
ベッドボード:コンパネ12mm(9mmは強度に不安有) 60cm✖90cm✖4枚
(上半身部の2枚は幅6cm長さ20cmで三角にカットすると後ろまで治まる。左右のカット位置を間違えない事)
見た目と内装の保護の為に表面をカバーする事をお勧めします。
材料費 :フローリングはバラ売りで2枚1500円程度
2✖4材 1本368円程度 2本で750円程度
コンパネ 1枚1280円程度 2枚で2560円程度(9mm材や桐材を使うなら横木の本数を増やす必要があります!)
切断費 1回50円 8回で400円(ジオ分で切れば無料)
合計 5000円程度で、簡単で使い勝手も寝心地も良いフルフラットベッドが出来ます。