この前の年末年始の旅行の最終日にこのプファルツはヴァッヘンハイムにある名門ビュルクリン・ヴォルフの2011年のRiesling trockenというベーシックなQ.b.Aを購入しました。
このワインは恐らく各地所のブレンドで寿命は長くないと思われますが気軽に楽しめると思います。
とりあえず和食ならおでんなど出汁を使った料理と楽しんでみたいと思います。
このワインは恐らく各地所のブレンドで寿命は長くないと思われますが気軽に楽しめると思います。
とりあえず和食ならおでんなど出汁を使った料理と楽しんでみたいと思います。
その証拠は、温暖化とバイオワインの表示で12.5%アルコール濃度です。新鮮ですからそのアルコールの高さを感じさせない軽やかさが楽しめるでしょう。
地所は街道から下側のルーギンスランドなどが多いです。
グーツリースリングは、どこのVDP醸造所も苦労していますが、2011年に関しては旨みに関してはどこも問題ないでしょう。2010年はその意味からもとても難しい年でした。
バッサーマン・ヨルダンと比較すると、価格もこちらの方が一ユーロ高価で、その通りの質の差です。先方は麹につけていた時間が長いのか、それが取れるまでに時間を有して、飲み頃には新鮮さも落ちています。ここ数年同じ傾向です。その分、BJの方が濃くがあり重いです。
http://blog.goo.ne.jp/pfaelzerwein/e/2d9218c22ac6b827d099d4971c7da3db
地所はやはりあまり評価は高くないところを使うのですね。
なんだかブルゴーニュ的なシステムよりはボルドーやシャンパーニュ的な(いい意味での)調和や均一さを求めているような気がしました。
その意味ではリースリングもオルツヴァインから上が勝負ですが、オルツヴァインでも我々ミネラルの判定できる愛好者からすると物足りないです。様々な土壌が混在するからです。結局、ラーゲンヴァインと呼ばれるPCから上が愛好者のターゲットです。
しかし、現実には2010年のオルツヴァインも売り切れていて、PCは売れ残っていても酸が厳しすぎて、まだ飲用に適しません。2011年のオルツヴァインもまだまだ楽しむには早過ぎます。現在の飲み頃は2008年産か、こうした単純なワインだというのがドイツのワインカレンダーです。
ブルゴーニュのシステムを取り入れたのはBWですが、それが意味するところはそのピラミッドが上に行くほど極細になっていくことです。そこがボルドーとは全く異なります。
要するにこうした新鮮なグーツリースリングで満足できれば寝かしておくような高級なものは必要ないのです。高級なリースリングとは、複雑であり、飲み頃などを含めると極一部のエリートにしか理解されないものなのです。バランスとか酸とかは質や級の問題ではないのです。
「地所はやはりあまり評価は高くない」は、クニプサーやキューンやメスマーなどのリースリングで満足している人には違いが全く判らないでしょう。
いや、殆ど日本では耳にした事のない地所なので………
BJにおいてもシュティフトは嘗ては重要な地所でしたが今はミックスされます。同じような意味で、ミッテルハールト以外のリースリングはまともなものが少なく、ブルグンダーなどでお茶を濁すしかなく、モーゼルでもラインガウでもフランケンでも重い土壌の地所からは高級リースリングは生まれないのです。特にラインガウの斜面の下の名地所は殆ど全滅状態です。ザールもどこも皆同じです。
そうです。石灰の土壌では酸が丸くなるので、レープホルツのように糖を残さずに辛口醸造にすると、新しいうちは切れが良いのですよ。しかし、経年すると睾丸のようにふにゃふにゃになります。
それでも糖をレープホルツまで落とすと、経年変化で、ザールのもの等に見られるような、ミネラル水のようなワインになっていくのです。ピーマン水とか塩味とか呼ばれるものです。グランクリュで四年ほどでそのように枯れてしまうと高いと感じるかもしれませんが、それは人によって違うでしょう。
つまりレープホルツにおいても最初から丸い土壌のものは更に輪郭が暈けていきますので、リースリング通はあまり選びません。
ミネラル水のようになっていくせいでしょうか。