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エコノミスト-週刊エコノミスト- 2011-12/13

2012年02月17日 | 読書日記など
『エコノミスト-週刊エコノミスト- 2011-12/13』
   梁瀬誠一・編/毎日新聞社2011年

特集名 あなたの街のギリシャ度



原発自治体で見るキャッシュフロー分析指標の意義」鈴木文彦(大和総研金融・公共コンサルティング部シニアコンサルタント)。

「福島県楢葉町を襲う巨額の「歳入欠陥」」葉上太郎(地方自治ジャーナリスト)。下「」引用。

「福島第1原発の事故で避難した自治体は税収もないまま行政サービスと債務の返済を続けている。
 22億4600万円のはずが、たったの1239万8000円になってしまった。
 福島県楢葉町の2011年度の税収見込みである。当初予算から4次の補正を経て、11月時点では99.4%減になった。これでは町が維持できるはずがない。
 楢葉町は東京電力の福島第2原発のお膝元だ。福島県の太平洋に面する浜通りの中ほどには、北から双葉町、大熊町、富岡町、楢葉町と4つの町が並んでおり、双葉町と大熊町にまたがって福島第1原発、富岡町と楢葉町にまたがって福島第2原発が立地している。
 東日本大震災を契機にした第1原発の事故で4町はともに避難を強いられてた。第2原発は冷温停止したものの、第1原発から最も遠い楢葉町でさえ20キロ圏内にあり、立ち入り禁止の「警戒区域」にされたのだ。
 3月11日の被災前は原発の固定資産税や電源交付金で「豊かな財政」だと言われてきた。ところが12日に避難して以来、全てが暗転した。
 楢葉町はまず、同じ浜通りの同県いわき市へ、全町丸ごとで逃げた。さらに事態の悪化を受けて、姉妹年の同県会津美里町に移った。
 町民は着の身着のままで避難していた。町内の事業者は休業や廃業を強いられ、失業者も続出した。
 これでは納税どころではない。」

帰還できるとしても楢葉町の苦悩は続く……。下「」引用。

「楢葉町は立地4町で最も早く帰還できる、といわれている。町内の放射線量が比較的低いからだ。
 しかし、帰ることになれば支出が増える。津波で壊れた下水道処理場などは直さなければ住めない。政府の補助は割り増しされても、自前の借金は増えるだろう。老朽化した中学校舎の改築工事は、3年計画で着手した初年度に避難を余儀なくされ、放置したままにしてある。全町で避難している間は必要なかった施設の維持費も震災前は年間2億円ほどかかっていた。そうした支出の一方で、避難を続ける住民を支える事業も続けなければならない。帰還という希望が見えてくると、途端に新たな財政難が差し迫るのである。
 今年度は原発への課税で切り抜けた税収も、来年度からはどうなるのか分からない。
 町が8月に行ったアンケートで、「戻りたい」と回答した町民は7割しかおらず、若手ほど戻らないという人が多かった。このような状態で、本当に元の姿に戻れるのだろうか。楢葉町の苦悩は続く。」

【除染】「山地は難しい。森になったら不可能です。莫大な予算もかかり、除染をして住民を戻そうとする国の政策は恐らく破綻します」
「(チェルノブイリ原発事故後、ウクライナを支援し、現在は福島県南相馬市で放射線量を継続調査しているNPO理事、河田昌東さん=写真=が。24日付『毎日新聞』夕刊)」

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