磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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日本現代詩文庫17 栗原貞子詩集

2008年07月08日 | 読書日記など
『日本現代詩文庫17 栗原貞子詩集』
   栗原貞子・著/吉田欣一(編集・解説)/
     土曜美術社1987年

一度出版したものは、そのまま残りますね……。
--積極的な平和は、構造的暴力をなくすこと……。
差別的な表現があるのが、とても残念に思えます……。
肉体的な欠陥を揶揄するのも、その一つですね。
--平和をすすめている人たちにも、そのような肉体的な欠陥を有する人がいたら、その人の勇気をくじくかもしれませんね……。



■目次・主なタイトルのみ■
詩歌集『黒い卵』より  10
詩集『私は広島を証言する』より  19
詩集『ヒロシマ・未来風景』より  41
詩集『ヒロシマというとき」より  66
詩集『未来はここから始る』より  77
詩集『核時代の童話』より  88
未来詩篇より  106
エッセイ  120
解説(吉田欣一 栗原貞子の詩行動について)  144
年譜 155


「終末」という作品にも赤ん坊の表現が……。下「」引用。

「赤ん坊が笑うと笑った口の歯茎にも
あか黒い地がにじんでいた。
あやせばあばばばと口に手をあてて
よく笑っていたのに
-略-」


「ピース」「ピース」では、市長の政治姿勢を。下「」引用。

「ピロシマの市長は
数年前、ピロシマの街に
大本営を復元しようとし
原爆ドームと共存させようとした。
今でも大本営跡の神社の大鳥居には
陸軍中将、十三位勲二等の銘刻がある
-略-」

ボクも似たような感じの作品を栗原さんをモデルにして書けそうな気がする……。
--左翼に対して、同じ尺度で対されていないから、そう思えます……。

「アメリカへは行くな」
--ベトナム戦争に行かされた被爆者がいたことを歌ったもの……。
時代解説がないとわかり辛い時代になっていると思う……。


アンポ号
--「タダデモノリタクナイ アンポ号。」
というのがあるが、今では思いやり予算。
--しかし、中国もロシアも核兵器保有国……。
そう言われたら、栗原さんは、何といわれたことでしょうか?

阿川と井伏のことも書かれてありました。下「」引用。

「けれどまも阿川弘之や井伏鱒二は、その後原爆から離れ『日本の原爆文学』全集への収録も拒絶した。」

理由は書かれてありませんでした。

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北原白秋や安部宙之介は、ヒトラーを讃美したという。
--しかし、大新聞に書かれては信じる人も多いのでは?
そして、日本のマスコミは「原発神話」を捏造した……。
手塚治虫などは、信じていたことだろう……。








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