葬式のとき泣いちゃいやと母は生前いっていた 泣いて忘れちゃおうなんてイヤといっていた それよりもひっそりとでもいいから 心を大切にといっていた だから泣くなといっていた 何度も何度も死にかけた事のある母だったから そんな事を言うのもわかった 気丈な母だった だから泣かなかった 涙をこぼせなかった さらし者のように正座して 馬鹿みたいに唇をかんだ 死んだら教会でといっていた茶目っ気も 16の僕にはつらいものだった 唇ばかりバカみたいにかんで 涙をこらえていたから 唇のうらはざらざらの歯がたができた それさえも防波堤にならず 今度は太ももを積めで力いっぱいつまんだ あの時の読経はとても涙をよんだ 泣けばよかった あの母さんだから やはり許してくれる 泣いて泣いて早く確実なものにしたらよかった 心が大切なんだから…… 下、1日1回クリックお願いいたします。 ありがとうございます。 もくじ「母」 |
【本人談】これを友達にみせたら、ずいぶん泣いていたといわれた。
友人たちには、それをカバーしてくれたことを今も感謝している。
いい友達をもったものだ。よすぎたね。
> これを友達にみせたら、ずいぶん泣いていたといわれた。
ふふふっ。本人は、覚えてないものなのかも。その時の精神状態って。
アタシは・・・涙を堪えると、鼻水が出ます(・_・)
でも、その時は、女優のごとく涙が止まらなかったなぁ~・・・鼻は出ずに・・
妙にそのことだけが心に残っています。
もっとも・・もぉ16ではなくその倍近くの人生を積んでおりましたが・・
やはり友は有難いものです。
鱧男さんのお母様は、小さい鱧男さんが心残りだったでしょうね。
きっと、いまは鱧男さんの方が年、とってる姿かも(・_・)
ぼくは授業中も思い出し泣きしてしまったんですよ。
友達が授業中でも、席を近づけて、隠してくれました。
いい意味で、
男というのを意識していた連中でしたから、
やさしかったですよ。