磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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『こみち通信』臨時増刊 原発ありがとう!

2008年07月17日 | 読書日記など
『『こみち通信』臨時増刊 原発ありがとう!』
   小原良子、他・著/径書房1988年

タイトルは逆説だと書いてありますが、逆説になっているのか、ボクには納得がいきませんでした……。
原発に「ありがとう!」なんて冗談でもいえないと思います……。
--人目をひけば、本は売れる……。そんなことをいう人がいたのを思い出しました……。



逆説だそうです……。下「」引用。

「日本の全土に、広く深く巨大なうねりとなりつつある人間のエネルギー、いのちの尊厳の自覚の高まりだと言ってはいけないでしょうか。
 まさに「原発ありがとう!」と逆説したくなる事態を、人びとは自分の内部に敏感に感じとり、ききとって、生き、行動しようとしているのです。」

原発がある前には、いのちの尊厳がなかったのですか?
こんなものがあるから、得たというのですか?
--ボクには驚きです。

20億円といっても、電気代などから払われていて、彼らはこれによって、給与があがるという、目茶苦茶なシステムですね。下「」引用。

「柳田 (電気事業連合会の新聞広告を指しながら)こういう広告をね、これから一○回にわたってやるんだそうです。全国の電力会社が二十億の金を出しあって、一回で二億の広告費ですから。」



この本から離れますが、技術関係の人がイメージをうえつけるのではなく、安全技術に金をかけろというが、安全技術にも巨費が使われています。もし安全技術でなんとかなるなら、もう経費は充分使われているとボクには思えます……。


IAEAの人の偽善を疑う……。下「」引用。

「みんなそれぞれ善意でやっている、と言ってるということはわかるんです。たとえばIAEA(国際原子力機関)の事務局次長の垣花さんがね、広瀬隆さんと対談してるんですけど、垣花さんは、「自分は体制の良心だ」っていうふうに言うんですね。「自分がこうやって歯止めにならなければ、もう世界中が核兵器というひどい事態になってしまうんだ。だからぼくは一所懸命、良心の立場に立って努力してるんだ」と言うんです。それは彼の善意であり、本心ではあろうと思うんですけど、それをずーっと聞いていると、「あれ、どこかで聞いたことがあるセリフだな」という気がしてくる。反原発の運動にしても、自分たちがやってきたからこそ、一○○基できるところを三十六基で止めているんだ……というふうな発想と重なるような気がして。一所懸命にやってる、こんな大変な中でやってきた、というようなことに、ちょっと足もとをとられてるんじゃないかなっていう気がして。」

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イデオロギーの平和主義の人もこんな論理をとっておられました……。

また、終りにタイトルのことが書かれてあります。下「」引用。

「だから「原発ありがとう!」というタイトルを命名しました。
 この冊子は、「いのちがだいじ」「子どもが危い」ということにとどまらず、そこをつきぬけて人間それ自体のあり方を語っています。」


この言葉に、そんな意味がこめられているのですか?

愛国美談のようです……。ボクにはさっぱりわかりません……。










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