磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

鱧男の小説などをUP。環境問題に戦争・原発を!環境問題解決に民主主義は不可欠!

いじめにはルールと罰を ~アメリカ・ある公立校の模索~

2007年05月24日 | 読書日記など
NHKBS1 2007年5月13日
シリーズ 世界はこうしていじめと闘う

いじめにはルールと罰を
~アメリカ・ある公立校の模索~
アメリカ・ペンシルバニア




これが自由主義という人たちの学校とはまったく思えませんでした。
いじめをなくすために、休み時間も実質なくしたという感じです。
これで、いじめがなくなるとは思えません。
管理社会をこれほど、展開しているなんて、まるで旧ソ連。
いや、旧ソ連でもここまでやっていなかったでしょう。

管理社会も支援的なら、まだいいのですが、最初に罰ありという態度です。
同じようなことをやっている他国とは大きく違うと思います。

ボクは「いじめ対策」には心からの平和教育というワクチンをと書いています。
この番組では、まったく平和なんて興味のないことのようでした。

この学校もアメリカという国の縮図のようです。
とても、平和とはいえないません。
世界の警察といって、非人間的な行為をするアメリカ。
それぞれの価値観が有り、それぞれの人がいる……。
--その理解も分析もできていない。
ここで取り上げられた肥満児のケースは、いじめっ子であり、いじめられっ子でもあるが、罰は彼のみであったように思える……。
自由・【平等】・博愛の精神などまったく感じないケースでした。

学校が学校の責任を持つというカナダのようであれば、この問題とされた子どもの両親もこれほどの疎外感を得ることはなかったでしょう。

無責任な態度でしかない人がたちが、いくら言葉や態度を強めても、責任ある仕事をしたことをボクは見たことがありません。

教師に責任をもたせることも必要だとボクは思えました。その責任をまっとうしてこそのプライドだとも思いました……。

このアメリカの対策をくむには、カナダよりも税金が必要でしょうが、弊害はあっても、それほどの効果はないと思います。


大人たちよ 逃げるな


アメリカが「いじめ」を考えたのでは、コロンバイン高校の銃乱射事件がきっかけ。
--徹底的に「いじめ」は許さず。
「いじめ」は許さないと、「いじめ」るアメリカ!

ペンシルバニア州フィラデルフィア 公立マッハーマリオンミドルスクール。
法律を先取りしているという。

休み時間は3分間、昼休みなどの自由時間もない。
「いじめ」をする時間もないという。
大人がずっと監視しているという。
食堂も決められた席にしか座れない。

じゃれあったりの行為も「いじめ」とする。
徹底した「いじめ」ルールを。

食事を特別の部屋でしか食べられない子ども。
いじめをした子どもは、黙って、先生の監視下で食べるという。

六年生は友達を殴って、停学となる。

先生は質問を続け、何をしろとは言わないという。
自分で考えさせるという。

学校は親と緊密に連絡をとっており、問題があればすぐ呼び出す。

親と教師の話し合いの1時間たって、子ども本人が呼び出される。
そして、問題について話し合う。

親を呼んで家庭の事情をはじめて知ったという教師。
家のことで悩んでいるのなら、地域のカウンセラーと組むこともできるという。
三日後、地域のカウンセラーとあうことになった……。

【授業】
クラス合同の「いじめ対策」授業がおこなわれるという……。

いじめの定義
・うわさ、あだ名、冷やかし、じゃれ合うなどの身体的接触、からかい、脅し、強要……。

--これでは、大リーグなども「いじめ」をテレビで公開しているとうわけですね。(-_-;)


【いじめの対処法を教える】
・大人にいうことは「告げ口」ではありません。
・逃げて安全なところにいましょう。
・やめて! と「いじめっ子」にいう。
・お金をくれといわれても、物を与えてはいけないと断る!

いじめにあうと成績も下がるという。

社会にはルールがあり、ルールを守らないと罰が与えられることを教える。

しかし、ルールよりも人間そのももの方が大切であるという、法の精神をお忘れになっているのではないでしょうか……。法が絶対になれば裁判制度なども必要なきものになると思います……。

【罰】
・ランチ謹慎
・構内謹慎
・停学
 課題は出され、親がそのチェックをする。

罰は与えたくないという副校長。
しかし、与えているのが現実。

【いじめ反対法】
各学校に対処方法を……。

コロンバインの犯人は「いじめ」られていたことで、はじめられたという。

【スキル(技術)を教える】

アメリカには通常、スクールカウンセラーがおり、「いじめ」られっ子を教育する。

「いじめ」から身を守るスキルを教えるという。

親は「いじられている」のは自分だけじゃないとわかってよかった……。


【元いじめられっ子で、今いじめっ子】(※)肥満児のケース
・ランチ謹慎
・各教科の先生から授業ごとにチェックされているという。

見ていたように語る先生。
生物学的にそんな行動を動物でさえとらないだろうとボクは思う。
細かな観察と分析に欠ける方が専門家を名のっておられました。

このビデオでも、その子どもは、ファィテングポーズをとっています。
いきなり人は殴れません。生理学的にいっても……。

先生の前で「銃を撃つ!」と発言し、停学処分となるという。

理解されていない子どもが、このような発言をすることは自然なことだとボクは思えました。

男らしさを強調する父。「学校のルールでは、男の子が女の子のようになってしまう……」

「銃をぶっぱなす!」は冗談だったと子ども。
「いじめらているから、いじめるんだ!」

学校でのミーティーグ
・退学という最終手段も考えられていたという。
・被害を訴える教師。それを黙ってきく両親。家庭での発言とは大違い。
・厚生施設にも入れるわよ! と母。
 泣きそうな声である。いろいろやったと教師に訴える。

【バージニア工科大学事件】
・先生たちは夕方、それを知る。
 コロンバイン高校と類似点が多いという。

停学がとけ、1対1の補習授業。
バージニア工科大学事件について生徒に話す。
シリアスな問題だと……教師。
新聞をよみふける少年……。

もうじき、ペンシルバニア州は、いじめ反対法が成立するという。


好戦的な国情とそっくりです。
いじめる方、いじめられる方、それぞれスキルを高めあっていっても、結局は「いじめ」はなくならない。
--これは戦争と同じように思えます……。

無駄なことに巨費を投資しています。

アメリカ型の司法を導入することも時代遅れと思いますが、政府のねらっている「いじめ対策」もアメリカ型のように思えます。

非人間的になっていくことで「いじめ」がなくなるとは思えません。
民主主義ではなく封建主義、あるいは警察国家としかいいようがありません。

若い時には虐待について、興味をもっていましたので、アメリカの精神科などの書物もあさっていたころがありました。

あのころなら、ファミリー・ケースワークでした。その費用もないのでしょうか……。専門家もいないのでしょうか……。

心を傷つけあって、政治なんて考えられる状況でなくす……。
アメリカは日本のようになってきているようですね。
そんなことを考えるのは偉い人たちだけだ! なんて……ね。

そんな国民がいるところに、民主主義があるわけないですね。(-_-;)








index




エンタメ@BlogRanking


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。