「咲いた桜になぜ駒つなぐ、 駒が勇めば花が散る」
江戸時代の『山家鳥虫歌』という諸国の民謡を集めた本の中に、伊勢の民謡で「咲いた桜に なぜ駒つなぐ 駒が勇めば 花が散る」というのがあるそうです。
これは男(駒)と女(桜)の大変卑俗な歌なんだそうです。 元禄頃のはやり歌に「咲いた桜になぜ駒つなぐ 駒が勇めば花が散る」という端唄があります。
坂本龍馬の時代には都々逸として親しまれていたようです。
「咲いた桜になぜ駒つなぐ 駒が勇めば花が散る 何をくよくよ川端柳 水の流れを見て暮らす」と「竜馬が行く」の中で歌ってます。
◎龍馬の都都逸
咲いた桜に
なぜ駒つなぐ
駒が勇めば
花が散る
何をくよくよ
川端やなぎ
水の流れを
見て暮らす
この唄は、明治維新前夜、大和天誅組の乱にて、吉村虎太郎や沢山の志士だちが死んだ。それを偲んで、坂本龍馬が唄った都都逸です。
◎高杉晋作
「三千世界の鴉を殺し 主と朝寝がしてみたい」
これも都々逸ですね。
唄いに合わせ、三味線を聴きながら、一献かたむけたいねー。