龍の声

龍の声は、天の声

「真理の吟唱・観世音菩薩の妙智力とは、」

2013-01-27 07:43:24 | 日本

この世界は「観世音菩薩の妙智力」を示現せる世界である。

観世音菩薩とは、単なる1人の菩薩の固有名詞ではない。それは宇宙に満つる大慈悲であり、妙智力であり、心の法則である。観世音とは、世の中の一切衆生の心の音(ひびき)を観じ給いて、それを得度せんがために、衆生の心相応(こころそうおう)の姿を顕じたまう「観自在の原理」であり、「大慈悲」である。三十三身に身を変じて、われわれを救いたまうとは、この事である。心の法則として、衆生の心に従って、その姿をあらわしたう事、その事が大慈悲なのである。

観世音菩薩は、あらゆる姿とあらわれて、私たちに救いの説法を宣示したまう。山々のたたずまい、雲の行きかい、風の韻(ひび)き、水の流れ・・・。ことごとく観世音菩薩の慈悲の説法である。
心に耳ある者は聴け、心に眼ある者は見よ。

さらに観世音菩薩は、私たちの周囲の人々の姿となって、私たちに真理の説法を常になし給う。意地悪と見える人の姿も、彼が意地悪なのではないのであって、私たち自身の心の何処かに、意地悪なものがあるのを、観世音菩薩が観じたまうて、それをあらわしていられるのである。だから他(ひと)を憎んではならない。観世音菩薩は、或いは父となり母となり、或いは夫となり妻となり、或いは兄弟姉妹となり、小姑ともなり、或いは社長とも重役ともなり、同僚ともなり、下役ともなりて、常に何かを語り給う。

心に耳ある者は聴け、心に眼ある者は見るべし。