一夜明けて、4月1日。誰に嘘をつくでもなく、島原のホテルから今日は山の方へ登っていく。バスで10分揺られた昨日とは違って、歩いて15分ほどの登り。
ちょうど島原は桜の盛り。しかし、雨模様。花散らしの雨よ、もうちょっと我慢してくれないか? そう旅人は勝手に願う。
昨日の3試合目ほどの土砂降りではないものの、観戦に屋根が必要なくらいの雨。
(競技場坂下の桜も優しく旅人を迎えてくれた。)
(ピッチコンディションは良好とはいえないが、試合が出来ないほどではない。)
(陸上トラック上は雨で輝くくらい)
2007年4月1日 長崎県島原市営陸上競技場 10:00キックオフ 第35回九州サッカーリーグ 第二節 海邦銀行対V・ファーレン長崎 天候:雨
【海邦】GK21小川 DF7喜納 16八幡 19比嘉 26金城 MF15上間 17国吉 23照屋 25天願 FW9吉本 10高良 控えGK1本村 DF4宮崎 MF14新田
【長崎】GK1近藤 DF4加藤 5税所(73分2堀川) 3立石(85分20石川)22田上 MF14原田 10佐野 11竹村(78分6鎌田) FW7首藤 18岩本 13有光(65分15小田) 控えGK30福田 DF24伝庄 16大久保
(kyuリーグって交代枠7人、交代4人までだったのか・・・)
スコアだけ見るととにかく長崎のやりたい放題、と見えるが序盤はそうでもなかった。海邦が中盤4人が臨機応変に勢いを持って臨む。しかし、長崎が一枚上手だったということか。特に10佐野。流石の個人技、といったところか視界も広く気の利いた展開、要所要所のプレスが海邦の出足を止める。
ゴールラッシュの始まりは、17分。長崎右サイド7首藤のクロスに13有光が下がりながらのヘッドで合わせて0-1と先制。
(序盤はそう悪くなかった海邦銀行SC)
畳み掛ける長崎。18分再び7首藤。スルーパスに抜け出し、13有光がGKと1対1。有光これを制しゴール。0-2とする。
さらに21分海邦DFと並んだ状況から長崎18岩本が左サイド外から走り、中央からのクロスに合わせて決める。0-3。
30分、長崎13有光が海邦ゴール前で鮮やかなターンからミドルシュートを決め0-4。
42分の長崎18岩本のシュートはまさしく「ゴールへのスルーパス」。ゴール左へのシュートをGKがコースを消すのだが、その手と左ポストの間の僅かな隙間を通す。これで0-5。
若干、30分過ぎくらいに長崎のプレスが緩む時間もあったが、サッカー的には決した感もあって前半は0-5で折り返す。海邦はどれだけ建て直せるか、か。
サッカーとして壊れた試合、という感も僅かに漂っていた気もする後半開始。
長崎は容赦無かった。51分、左サイドを11竹村が抉ってマイナスのクロスに18岩本がスライディングボレー。これが決まって0-6。
さらに60分、長崎の右CKに7首藤が飛び込んで決める。0-7。
(この辺りでは雨は収まったか。)
78分、長崎10佐野が中央から突破。GKを左へのパスで交わして詰めた7首藤がシュート。これが決まって0-8。
80分の長崎7首藤のゴールは非常に美しいもの。左サイド6鎌田からのクロスに中央で右足アウトサイドでゴールに流し込むもの。0-9に。
立て続けに81分、長崎3立石が中央やや右のハーフウェイを僅かに超えた辺りから左足ミドルシュートを放つ。その軌道は鮮やかにゴールネットの内側に突き刺さる。こんなシュートが地域リーグで・・・ 見る者の意識を壊すようなミドルシュート。10点目。
82分、長崎18岩本が上がってGKをドリブルで交わしてシュート。0-11。
締めはやや早め。83分。右サイドからの短いクロスに長崎6鎌田がヘッドで合わせて0-12。
途中から、見ている自分も若干壊れてきたなと自覚するような”愉しい”試合。この差が同じカテゴリーにあること。。それが長崎の矛盾でありムラ、なのかと。
たとえ毎試合、明らかな力差を見せることが出来ても、決勝大会という一発勝負に沈みかねない現状。今期のV・ファーレンには「本当の強さとは何か?」という課題を突きつけられているのではないか、ということが大勝で逆に浮き彫りになったと感じた。
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