武田信玄のお話。
山本勘助と武田信玄は、謀略の限りを尽くして天下取りの野望をとげようとする。
対比して、義に生きようとする上杉謙信との戦いは、ま、有名な話なんだ!
ずいぶん昔に、井上靖の「風林火山」は読んだことが有るし、NHKの大河ドラマでもみた。
その他、色々な小説やドラマで、武田信玄は書かれているので、かなり知っていたつもり?
「風林火山」での由布姫が、この本では美紗姫となっている。
やはり小説なのだから作者の思惑により色々変わるのが面白い。
美紗姫を守ろうとする望月誠之助の動きが面白い。
主君・諏訪頼重は、信玄の為に自害させられ、美紗姫は信玄の側室にされてしまう。
誠之助は、諏訪をはなれ、あくまでも信玄に対抗する。
野望(一)では、諏訪が滅ぶまで・・・
野望(二)、小笠原長時を塩尻峠で打ち砕くまで・・・
野望(三)、村上義清との戦い。村上義清は、越後に逃れ上杉謙信に助けを求める。
野望(四)、いよいよ川中島。
この小説では、望月誠之助が村上義清の家臣となり、川中島で戦うことになっている。
山本勘助の首をとったのは、望月誠之助!
川中島で武田信玄を逃してしまった望月誠之助は、越後を離れ西の武将に仕え、あくまでも武田信玄を討とうとする。
次は、三方ヶ原の戦いに続くのか。続編に「信濃戦雲録 第二部 覇者」があるようだ。
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