Runrun日記

孤宿の人

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 今日は、暑くって休養日? 散歩を中止しました。
 終日、ソファーの上でゴロゴロしていました。

宮部みゆき 著 『孤宿の人』 新潮文庫

 あとがきを読むと、”妖怪”の異名で知られる鳥居耀蔵が失脚し、讃岐丸亀藩に永預となった時のことをモデルにしたフィクションだとありました。この物語では「加賀殿」は雷獣と戦って死に、丸海藩を助けます。実際の鳥居耀蔵は、明治になるまで幽閉されていたようです。

 丸海藩では、妖鬼「加賀殿」を預かる事となって混乱していました。それに乗じた毒殺、お家争い。それを隠そうとする藩の思惑。フェイクニュースやプロバガンダ。事実の隠蔽。正義は有りません。正義を行って真実を明かそうとする事とは、死を意味することです。今の世の中と似ていません?
 こんな小説を書いて、宮部さんはどう結末させるのだろう? ハラハラしながら読んでいました。やっぱり宮部さんは、妖怪ものが得意ですね。美しい丸海の海や空。最後は、涙を禁じえません。

 丸亀には、行ったことないけれど、一度行ってみたいと思いました。

この本のお気に入り度:★★★★☆

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