平成14年の直木賞受賞作品
京都から江戸に下って豆腐屋を開く永吉とその家族の物語。
登場人物は善人ばかりなんだ!
普通の娯楽時代小説は、悪い人がいて、それと闘ういい男といい女が・・・てのが多いと思うが。
この小説の悪人というと、小悪人の平田屋・庄六だけなのだ。
おふみが、長男・栄太郎だけを可愛がる理由が痛ましい。
そのおふみに振り回される家族。
どの家族でも、一つや二つはこういった心の行違いは有るに違いない。
”身内が固まる”ことによって、問題解決ができるのか。
すこし、お涙ちょうだいの人情物。
なるほど、直木賞受賞作品かとおもわせる。
お気に入り度 ★★★★☆
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