どうしても寝てしまう会社のISO 14000の研修に是非、ゴアさんを。
1月に公開になったはずなのにまだやっている「不都合な真実」、ドキュメンタリーなのにロングランなのはやっぱ今年が異常な暖冬だからなんだろうな。
ゴアさんはずーっと前から温暖化を訴えてきたのに、今、この時期にこれだけ流行るのはやっぱハリケーン・カトリーナのせいなんだろう。実感が話題を呼ぶのだ、きっと。
地球温暖化。米国人にはなじみがなかったのだろうか。これでアカデミー賞の長編ドキュメンタリー賞受賞である。
普段、NHKのドキュメンタリー見てたり、職場でISO 14000研修受けている身としては別段、新たなインパクトがあったわけではない。政治家ゴアの軌跡にへぇへぇへぇだったくらいだ。
衝撃は別のところにあった。
米国人のスライドショーは本当にショウなのねん。
これに比べたら仕事でのプレゼンとか研究発表とかって、判決文朗読みたいなもんだな。話術も演出もさすが、亜米利加。
ドキュメンタリーとしても一応、合格。NHKとか見慣れていると、米仏のドキュメンタリーって構成が甘かったり演出があざとかったりしていまいちなんだよねー(BBCはNHKと似ている)。でもこれは大丈夫だった。
そして、ひとつほっとしたのはゴアさんが「地球にやさしい」とはいわなかったこと。日本のエコだとやたらそういうんだよね、それ、間違っていると思うのだ。
「地球にやさしい」のではなく、「今の地球環境に適応している生物にやさしい」だろ。
大型恐竜の繁栄した中生代ジュラ紀は今より平均気温が高く、極冠の氷も小さかった(なかったんだったかも。うろ覚え)はず。大気の温度がちょっとあがっても地球そのものは困らない。 > 地殻が溶けるくらい上がったらさすがに優しくないが
問題は、人間が自分で自分の首を絞めていることだろう。そして、他の生物を道連れにしていること、かな。
地球規模の環境変化を引き起こす活動、これは別に人間の専売特許ではない。古くは、藻類が当時いっぱいあった二酸化炭素を吸収して毒である酸素を大量に吐き出し、大気の組成を変えてしまったってこともあったし。> その後、酸素を利用して呼吸する生き物が現れた
いいたいのは、地球温暖化は地球の問題じゃなくて、人間の都合なのだということ。
ゴアさんの主張もそこはしっかり押さえていたと思う。さすがだ。
と、映画の本筋に関係ないことをいっぱい書いてしまったが、環境問題で盛り上がった今年のアカデミー賞、「不都合な真実」と「ハッピーフィート」に賞をあげたのなら、プリウスに乗っているディカプリオにも賞をあげればよかったのに。
萌え度:
好き度:


鑑賞:劇場(2007.3)
原題:An Inconvenient Truth
監督:デイヴィス・グッケンハイム
配役:アル・ゴア
1月に公開になったはずなのにまだやっている「不都合な真実」、ドキュメンタリーなのにロングランなのはやっぱ今年が異常な暖冬だからなんだろうな。
ゴアさんはずーっと前から温暖化を訴えてきたのに、今、この時期にこれだけ流行るのはやっぱハリケーン・カトリーナのせいなんだろう。実感が話題を呼ぶのだ、きっと。
地球温暖化。米国人にはなじみがなかったのだろうか。これでアカデミー賞の長編ドキュメンタリー賞受賞である。
普段、NHKのドキュメンタリー見てたり、職場でISO 14000研修受けている身としては別段、新たなインパクトがあったわけではない。政治家ゴアの軌跡にへぇへぇへぇだったくらいだ。
衝撃は別のところにあった。
米国人のスライドショーは本当にショウなのねん。
これに比べたら仕事でのプレゼンとか研究発表とかって、判決文朗読みたいなもんだな。話術も演出もさすが、亜米利加。
ドキュメンタリーとしても一応、合格。NHKとか見慣れていると、米仏のドキュメンタリーって構成が甘かったり演出があざとかったりしていまいちなんだよねー(BBCはNHKと似ている)。でもこれは大丈夫だった。
そして、ひとつほっとしたのはゴアさんが「地球にやさしい」とはいわなかったこと。日本のエコだとやたらそういうんだよね、それ、間違っていると思うのだ。
「地球にやさしい」のではなく、「今の地球環境に適応している生物にやさしい」だろ。
大型恐竜の繁栄した中生代ジュラ紀は今より平均気温が高く、極冠の氷も小さかった(なかったんだったかも。うろ覚え)はず。大気の温度がちょっとあがっても地球そのものは困らない。 > 地殻が溶けるくらい上がったらさすがに優しくないが
問題は、人間が自分で自分の首を絞めていることだろう。そして、他の生物を道連れにしていること、かな。
地球規模の環境変化を引き起こす活動、これは別に人間の専売特許ではない。古くは、藻類が当時いっぱいあった二酸化炭素を吸収して毒である酸素を大量に吐き出し、大気の組成を変えてしまったってこともあったし。> その後、酸素を利用して呼吸する生き物が現れた
いいたいのは、地球温暖化は地球の問題じゃなくて、人間の都合なのだということ。
ゴアさんの主張もそこはしっかり押さえていたと思う。さすがだ。
と、映画の本筋に関係ないことをいっぱい書いてしまったが、環境問題で盛り上がった今年のアカデミー賞、「不都合な真実」と「ハッピーフィート」に賞をあげたのなら、プリウスに乗っているディカプリオにも賞をあげればよかったのに。
萌え度:
好き度:



鑑賞:劇場(2007.3)
原題:An Inconvenient Truth
監督:デイヴィス・グッケンハイム
配役:アル・ゴア