ニュー・アドベンチャーズの「愛と幻想のシルフィード」を見た。(2005年7月2日マチネ@東京芸術劇場)
狙ってはいなかったのだが、ウィル・ケンプ出演だった。らっきー♪
これ、マシュー・ボーンの1992年の作品だそうだ。「白鳥の湖」より古かったのねん。彼のクラシック翻案第1号みたいだ。
独特の下品にならない程度に猥雑なダンスである。
筋はともかく、彼の音楽的で予定調和でない振り付けはやっぱ好きだな、なんて思いながら見ていた。
出演者もそれぞれ個性的である。
主役のジェームズをやっていたウィル・ケンプは今回の公演の目玉であるが、「彼でなくてはならない」というほどではなかったかも。
カンパニーの面々はそれぞれかなり個性的でそれを発揮しまくっているようだ。あの役は他の人(今回はトリプリキャスト)がやっても、それなりにおもしろいジェームズなんじゃないかと思う。
でも、やっぱりウィルが見れてラッキー。
こっちはもう「ヴァン・ヘルシング」以来、色眼鏡が入ってますからねー。
身のこなしにうっとりですよ、へへへ。
そしてコミカルな場面もさらりとやってのける演技力にでれでれ。
こりゃ、映画でだってもっといろんな役ができるはずだぞ、この人! > 一人で力んでどうします(^^;
望外によかったのがシルフ役のミレーユ・ノイ・トルマー。
バレエでシルフィードといえば背中に羽がついている妖精で、軽やかに幽玄にかつ何も考えないで人を弄ぶ存在である。
マシュー・ボーンのシルフはもう少し小悪魔的であった。かなりいたずらっ子でもある。
このシルフがラリったジェームズにちょっかいを出すわけである。
シルフが出てくると電球が明滅する。なんかホラーチックでもある。
プログラムによると、シルフ(空気の精)は、「ジゼル」のウィリーと同じく死んで成仏できてない乙女なんだそうだ。いってみれば幽霊なわけだ…。
ミレーユの演じるシルフは、幽霊というより妖怪っぽい。座敷わらしというか…、天邪鬼というか…、なんかそんな民話調な感じなのだ。(他の人だとどうかは不明)
なんか思いっきりシルフのファンになりました(^^;
メンバーにひとり日本人がいる。友谷真美さん。ジェームズに片思いのマッジという娘の役をやっていたのだが、彼女もなかなかよかった。ひじょーに役にはまっていた気がする。
ウィルと踊れるなんてうらやましすぎるぞ < 視点が間違ってます(^^;
さっき、「下品にならない程度に猥雑」と書いたのだが、プログラムを読んでたら…。
ありゃ、あの車のシーンはやっぱりヤッていたのねん(^^;
そういえばバーのシーンでは暗転直前に立ったままヤッてたカップルがあったし(^^;;;;
あっというまの80分でした(第1幕40分、第2幕40分)。はー。
これ、いろいろなキャストで見てもおもしろいかも。リピート甲斐のありそうな作品だ。
さて、今回の興行主はバレエによくあるNBSとかジャパンアーツとか民音じゃなくて、ホリプロである。何が違うかというと…。
笑ったのはプログラム冊子のつくり。思いっきり
ウィル・ミーハー・バージョンです。なんか雑誌の特集号みたいです。あー、1500円なのでウィルのファンだったら絶対買いです(笑)
そして「愛と幻想のシルフィード」という邦題なのだが…。
もとはバレエ「ラ・シルフィード」の翻案なのでそうなのかなと思っていたのだが、英語の原題は「Highland Fling」。ハイランド・フリングというのはスコットランドのテンポの速い踊りだそうだ。それがなぜ「愛と幻想…」。
ああ、なんか、Queenの「Now I'm Here」が「誘惑のロックンロール」になってしまうとの同じ匂いを感じる(^^;
作品詳細はこちらを参照 →
New Adventures: Highland Fling(英語サイト)