青森からのＭｅｒｒｙ Ｃｈｒｉｓｔｍａｓ！

街のイルミネーションもすっかりクリスマスらしくなってきた寒い夜、日本橋の「ラ・フェニーチェ」」で、青森県産の食材を使ったクリスマスメニューを頂きました。

実は私は青森には行ったことがないのですが、お友達のこの方が青森県民になってから、土地のおいしいものをいろいろ教えていただくようになりました。
先日おじゃました「魚沼の会」、「三重の会」から偶然にも土地の名産を頂く機会が続いていますが、日本にはまだまだ知らない素敵な食材がたくさんあることを実感させられますね。

今回のクリスマスメニューは、まず青森りんご100％のシードル・ドライの乾杯からスタートです！

最初の驚きは、この「深浦産雪中人参」のムース。
この「雪中人参」は、雪深い青森ならではの方法で作られています。
人参は通常種まきから100日程度で収穫されるそうなのですが、さらに2ヶ月ほど土の中で冬まで熟成させるのだそうです。
雪の下で低温にさらされることで、人参自身が寒さから身を守るために糖度が高まるのだとか。
なんて健気な人参ちゃん・・・。そんな話にウルウルしながらいただいたムースは、確かにしっとりと甘いのです。これが自然の甘さで、お砂糖は使ってないというからビックリ。
これは、一度生でバリバリ食べてみたい食材です。

次は、陸奥湾産真鯖のマリネと自家製冷燻製の盛り合わせ。
この「冷燻」は、ちょっと食べたことのないおいしさでした！
ほぼ、生に近いレア感を残していて、薫香もしっかり。
ごく低温でじっくり燻しているのでこのレア感が保てるのだそうです。
お取り寄せも出来るようなので、覚えておくとちょっとしたおもてなしにも喜ばれそうです。
また、付け合せの春菊が、生で食べてもクセがなく爽やか。
春菊って、生で食べてもおいしいのですね！

 

自家製ハム、サラミの盛り合わせは、脇野沢産猪（ウエノシシ）のものだそうです。
クセもなく、これがイノシシ？？・・という感じでした。
オリーブオイルの香りと良く合って、ワインが進む一品です。

地元で取れた野菜がたくさん入ったミネストローネには、「ひっつみ」が入っていました。
ひっつみはすいとんのようなものですが、今回は七戸町産の長芋が使われていました。
モチモチの食感がいい感じ。
ミネストローネとも良く合います。

香り米「恋ほのか」は、リゾットで登場しました。
上に乗っているのは真鱈の高層焼きです。

リゾット一緒にやってきたのが、この「じゃっぱ汁」風のスープ。
「じゃっぱ」とは、津軽弁で「いらないもの」を指すそうで、アラや内臓等を煮込んだ郷土料理です。
今回は、じゃっぱの代表として白子が入ってましたが、ちょっと贅沢ですね！

そして、クリスマスといえばチキン。
青森でチキンといえば、地鶏「青森シャモロック」です。
ずっと食べてみたいと思っていたので、これが一番の楽しみでもありました。
今回は、「まるごと土鍋焼き」「猟師風煮込み」「イタリア風ビール・フリット」の3種の調理法で頂きました。
土鍋焼きは、カットするところも見せて頂きましたが、とってもジューシー。
弾力があってしっかりした味わいの鶏肉は、さすがの実力です。

 

最後は、地元のフルーツ尽くしのデザートです。
りんごのブッシュ・ド・ノエルに添えられたのは、ぶどうのスチューベン種、無褐色りんご、西洋なしのゼネラル・レクラークのシャーベット３種。
果実の味がしっかり残ってて、とってもおいしかったです。
けっこうお腹いっぱいだったのですが、まさに別バラ！
青森のフルーツは、やはり「りんご」の印象が強いですが、他にもこんなにおいしいものがあるのですね。

青森のおいしい食材をいただきながら、観光地の話なども伺いました。
最も興味津々だったのは、「高濃度温泉」の話。
青森には濃ゆくて良い温泉がたくさんあるのだそうです。気になりますっ！

発見がいっぱいの楽しいお食事会でした。
準備いただいた青森の皆様、お店の皆様、ありがとうございました。

素敵なクリスマスを。
Ｍｅｒｒｙ Ｃｈｒｉｓｔｍａｓ！

■Cucina Italiana La Fenice　
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