里山の山野草

里山と山野草の復活日記。

タデ科、イヌタデ属の仲間(2)

2006年10月28日 | 山野草
イヌタデ属で、花が金平糖の形をした物や、お盆に小さなお団子を載せたような形を
した物があるが、いずれも花が綺麗な反面、葉や茎に鋭い棘があるので厄介物だ。
子供の頃、川で遊んでいて何度も引っ掻かれて痛い思いをさせられたせいで、今でも綺
麗な花を素直に喜べない。
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ミゾソバ→(アップ)ミゾソバ、白花
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イシミカワ→(アップ)ママコノシリヌグイ→(花)

ミゾソバ
全国で小川や沼沢地、湖岸などに自生する一年草。
名前の由来は、溝に生え葉が蕎麦に似ている事から“溝蕎麦”と名付けられ、別名の
“牛の額=ウシノヒタイ”は、葉の形が牛の顔に似ている事から名付けられた。
茎や葉には棘があり触ると痛いが、イシミカワ、ママコノシリヌグイほどではない。
花の花弁に見えるのはガクで、先端が淡い紅色から殆ど白色の白花に見える物まであ
り変化が多い。

イシミカワ
全国で道端、河原などのやや湿り気のある場所に自生するツル性の一年草。
名前の由来には、次のような説がある。
・薬草として、大阪の石見川村の物が良質だったので“石見川”と名付けられた。
・秋に、石のような黒い実を皮で包んだ形になるので“石実皮”と名付けられた。
葉や茎に鋭い棘があり触ると非常に痛い。
花には花弁が無く、ガク片が淡緑色から青黒色に変化し、皿のような苞葉の上に
小さな団子をたくさん載せたような面白い形になる。

ママコノシリヌグイ
全国で林縁や湿地に自生するツル性の一年草。
名前の由来は、この葉で継子の尻を拭くと言う意味で名付けられた。
昔、落し紙が無く代わりに葉を使っていた時代、この鋭い棘のある葉を使って尻を拭
きたいと思うほど継子は憎らしいと言う事らしいが、これで継子のお尻を拭く継母の
姿を想像すると鬼気迫る感じがする。
しかし、花はミゾソバに良く似た可憐な姿をしている。