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素地

久しぶりに自分がお勤め、担当の仕事が入りました。草刈りをしていたのをきりあげてお葬儀に集中です。

自分的にはこの仕事、すごく合っていると思います。僧侶だけの時はどこかもどかしい思いがあったのです。

通夜に来てはじめて誰だかを知り、そこで家族と話せてようやく繋がるみたいなこともありました。

お寺の役僧だったのもあってあくまでも住職不在の時の代役だったのでよけいそうだったのかもしれません。しかし自分としてはもっと心をこめて拝みたい。もっとお経を魂に届けたい。そう思っていました。

今は搬送から自分の仕事がはじまります。ドライアイスをあてて打ち合わせをして枕経をあげて。すべて自分でこなすのですが長く故人様に接することで自然と何かが伝わってきてつながるのです。

納棺式もしていざ読経という時はすでに自分の中にはだいぶ素地ができているわけです。

どういえばいいのか式の全体を把握してその中で僧侶の役割を全うするのはとても心が込めやすいと言えるでしょう。

もし、他のお坊さんと自分の違いがあるとすればそこの部分です。

式が終わってもアフターのケアも怠らずにできるかぎりのことをすることができます。

ならば自分が一番しなくてはいけないのは心身の健康を保つことかもしれません。

自分の責務を全うするためにもマラソンのような忍耐力が必要だと常々思います。

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